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製品導入前の状況と課題以前は、ホスティングサービスを利用してメールシステムと自社のウェブサイトを構築していた。契約していたストレージの容量は全部で 1 GB。120 人ほどの社員のメールにあてがわれる容量は、全員分で 900 MB 程度しかなかった。「まったく足りないので、メールはクライアントにダウンロードして、サーバーからは削除するように指示をするという運用を強いられていた」と同社総務部担当者は言う。しかし、メールを手紙のように大切に保管する人もいて、徹底するのは簡単ではなかった。数名分のハードが寿命を迎えてクラッシュした際に、当然メールも消失してしまうという事態が起こったという。さらに、アメリカのテレビ番組を扱っていることもあってか、スパムメールも大量に送られてきていた。ホスティングサービスにはオプションでスパムやウィルス対策サービスがあり、それを利用していたものの、満足できる機能ではなかった。 「スパムは判別して表題に "スパム" と付けられて PC 端末の迷惑メールのトレイに振り分けられます。一方、営業担当者にはモバイル端末を持たせメール転送を設定しているのですが、"スパム" の転送判別機能はなくすべて転送されてしまうのです。有用なメールの 10 倍ぐらいスパムが届くという有様で、使い勝手が非常に悪いものになっていました」 Google Apps for Business 導入の経緯以前からプライベートで Gmail を使っていた担当者は、Google Apps for Business の登場をニュースリリースで知り、関心を持った。「当初は、あの Google が日本の中小企業ユーザーにまでどれだけ本気で対応するのかとの疑問があり、ハードのクラッシュやセキュリティへのリスク対応を含め、導入事例を見て判断しようと考えていた」と述懐する。2008 年半ばには導入事例がそろい始め、間違いはないだろうと確信を深めた。 「それまで使っていたホスティングサービスでは、ウェブサイトのドメイン管理も行っていたほか、あるグループウェアも使えていたので、全面リプレイスではなく Google Apps for Business をメールサーバーとして使おうと考えたのです。それ以外のサービスは、費用面などで比較になりませんでした」 Google Apps for Business 導入の効用メールは 1 アカウントあたり 25 GB という大容量を得られたことやスパムメールがほぼ完璧にシャットアウトされるようになったことで、メールに関する問題は一掃できた。同社では、クライアントは各自が使いやすいものを自由に使えるようにしているが、「ベテラン層は従来のメーラーをそのまま利用している人が多いが、若手社員は Gmail をウェブメールのクライアントとして使う傾向が強く、スレッドや検索性の高さが便利と言っている」という。また、iPhone や iPad では、一般の Gmail と同様にメール機能だけでなくスケジュール(カレンダー)や連絡先まで連携させる設定が簡単なので、ノート型パソコンを持ち歩くほどではないが外出先で対応したいと考えていた社員から便利になったという声もある。「Google Apps for Business の豊富な機能をフルに使いこなせてはいないが、使えるものは少しずつ導入して、さらなる効率化を推進していきたいと考えている」と担当者は力を込める。
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