「Google Consumer Surveys」:Google のネットワークを生かした新しいオンライン市場調査

2016年10月6日

市場調査はマーケティングの成功にとって欠かせない要素です。オンラインの市場調査によってかつての市場調査方法が抱えていた問題の多くが改善はされたものの、まだまだ時間やコスト面、またサンプルの偏重性などでの課題があります。この課題に応えるのが、Google が提供するオンライン市場調査サービス「Google Consumer Surveys(グーグル コンシューマー サーベイ、以下 GCS)」です。

莫大なモニター数で実現するスピーディーな市場調査

従来のオンラインの市場調査サービスは、前もって登録したモニターに対してアンケートを実施する形式が多くあります。その結果、例えば「回答する時間的余裕がある主婦層が多く、年齢層が偏りやすい」など、実際の消費者分布やターゲットと異なる層の回答が多くなる傾向があります。アンケートを実施したいターゲットによっては対象者が少なくなってしまう場合も考えられます。

一方、GCS は、Google が提携する数百万のサイトやアプリなどの広告ネットワーク(GDN)を活用しての調査が可能です。GDN 上の ウェブサイトや動画コンテンツの閲覧者や、スマートフォンの専用アプリの登録者がモニター対象となります。GDN はインターネットユーザーの 90% 以上をカバーし、18 歳から 65 歳の男女が偏りなく含まれるため実際の消費者分布に近いのが特長で、多様な属性から調査対象を絞り込むこともできます。従来の市場調査サービスでは対象者が少なかったり、それゆえに時間や費用がかっていた調査などもスムーズに実施できます。

回答者に対しては、アンケートへの回答と引き換えに有料コンテンツ(動画や記事)をはじめとするコンテンツの「続きを読む(視聴する)権利」や Google Play 上でアプリ・書籍・音楽が購入できるクレジットが提供されます。会員登録などの必要もなく、コンテンツを楽しめるインセンティブがあるために回答が集まりやすくなっています。そしてその莫大なモニター数ゆえに、最短 24 時間以内に集計結果を得られるのも大きなメリットです。

Google Consumer Surveys 画面

Google Consumer Surveys の特長

1. 莫大なモニター数
Google が提供する広告ネットワーク上に存在する、膨大なユーザーからモニターを抽出できる。

2. スピード
最短で 24 時間以内に集計結果を得られる。

3. 低コスト
1 問 10 円から。(一部代理店で取扱い)
Google AdWords のソリューションの一部として無償提供の場合もあり。
※Google AdWords の担当者がサポートさせていただいている必要があります。サポートについて詳しくはこちら »

調査結果をもとに、ターゲットと訴求ポイントを見直した事例

GCS で市場調査をすることで、広告施策の方向性を見出すこともできます。

例えば、大手メーカーほどのブランド認知はないけれど、コスト パフォーマンスが高いタブレット端末を製造販売するメーカーの事例があります。当初は、「買い物前に価格などをきちんと調べてから購入する若者」をターゲットに、低価格というメリットを訴求していました。ところが、GCS を実施した結果、実際にはターゲットにしていた年代からの認知度は低く、むしろ、スペック・機能面で選ぶ上の年代のユーザーに支持されていることが分かったのです。さらに、同製品に興味を持つユーザーは、量販店ではなくインターネット ショッピングを利用する傾向にあることがわかったため、インターネット上で価格が安いだけでなく、スペック・機能面に優れていることを訴求していくことになりました。

広告効果をメディアごとに調査し、施策全体の最適化ができる

GCS で、テレビ CM、チラシ、ウェブといったメディアごとの広告効果を調査することもできます。例えば、ある飲食店チェーンが、GCS を利用して、各媒体の広告のリーチ数と、それぞれの来店率を調査した事例があります。

テレビ、チラシ、ウェブのいずれかで、「広告を見たことがある」と回答したユーザーに対して、「最近 1 週間以内にお店に行きましたか?」という質問をしたところ、テレビやチラシを見た人よりも、ウェブで広告を見た人の来店率が高いという結果が出ました。そのため、ウェブ広告の出稿量を増やすなど、広告予算の配分が見直されました。

広告接触者の中で、ウェブ広告を見た人の来店率が最も高かった

GCS の調査結果があらゆるマーケティングのベンチマークに

このように GCS による調査は、施策の方向性の決定や最適化を図る上での重要な指標を、スピーディかつ低コストで得るのに役立ちます。

テレビ、チラシ、ウェブ、動画といった各広告媒体が、それぞれどのような効果を生み出しているのか比較することで、現状の施策が狙い通りにターゲットに届いているか、あるいはターゲットをアクションに導いているのかを確かめたい場合にも非常に有用といえるでしょう。

現状、GCS は国内向けには正式リリースされておらず、Google AdWords 利用者に対するソリューション サービスとして提供されています。そのため、ご利用に関しては Google AdWords の担当者がサポートしていることがご利用条件となります。

Google AdWords のサポートについて詳しくはこちら »

 

Google Consumer Surveys について解説した担当者

高波 舞 Mai Takanami
高波 舞 Mai Takanami
グーグル株式会社 新規顧客開発本部 セールス アナリスト

データ分析・活用のスペシャリスト。検索行動のデータから、消費者の行動を喚起するための「心の声」を読み取ることを得意とする。Google Consumer Surveys の活用支援はもちろん、幅広いデータを活用し、費用対効果を最大化するデジタル マーケティング戦略を提案している。



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