マルチスクリーン時代における消費者とのコミュニケーション

2014年11月25日

パソコンやテレビ、スマートフォンやタブレット端末など、複数のデバイスを状況に応じて使い分けるマルチスクリーン時代の到来によって、人々の生活や企業の広告宣伝活動はどのような影響を受けているのでしょうか。今回は、Google が行った調査結果をもとに、インターネットの利用スタイルの変化をはじめ、企業の広告展開やマーケティング活動における影響についてご説明します。

スマートフォンとタブレットが変えたインターネット利用形態

スマートフォンやタブレット端末の普及は、私たちのインターネットの利用スタイルに大きな変化をもたらしました。パソコンが唯一のインターネットデバイスだった 2000 年代頃は、自宅、あるいはオフィスでしかインターネットを利用しないユーザーが大半でしたが、現在では多くの人たちがスマートフォンやタブレット端末を利用し、好きなときに好きな場所でインターネットにアクセスしています。

このように複数のデバイスが利用できるマルチスクリーン時代では、目的や状況に応じてデバイスが使い分けられます。たとえば、オフィスや自宅でしっかり調べ物をするときはパソコン、ソファでくつろぎながらインターネットの動画コンテンツを観るときにはタブレット、移動中の情報収集にはスマートフォンといったかたちです。

それぞれのデバイスは個別に利用されるだけでなく、複数のデバイス間で ”引き継ぎ” を行うケースも少なくありません。たとえば、移動中にスマートフォンで見つけた商品を、自宅に戻ってからパソコンでさらに詳しく調べるといった行動です。これも状況に応じてデバイスを使い分けるひとつの例であり、マルチスクリーン時代ならではのインターネット利用形態といえるでしょう。

広告を見ているのはどのスクリーン?

広告を見ているのはどのスクリーン?マルチスクリーン時代における広告展開を検討するうえで、もっとも重要なポイントがスマートフォンへの対応です。Google が実施した調査によると、1 日のメディア接触のうち、スマートフォンが利用される割合は 40 %で、22 %のパソコン、 27 %のテレビを大きく上回っています。これだけ長時間利用されているスマートフォンを無視して、これからの広告戦略を考えることはできないでしょう。

前述した引き継ぎ利用において、スマートフォンが起点となり、他のデバイスに引き継がれるケースが多いことも見逃せません。たとえば何か調べたいことがあったとき、まずスマートフォンで検索し、その作業をパソコン、あるいはタブレット端末に引き継ぐということです。Google の調査では、このような引き継ぎ利用を行ったことがあると答えた人の割合は 87 %もいました。消費者とのコミュニケーションやサービス提供において、各々のデバイスをスムーズにつなぐ仕組みが必要であることが理解できるでしょう。

これからのテレビ CM に求められる役割

これからのテレビ CM に求められる役割もうひとつ、マルチスクリーン時代での消費者とのコミュニケーションでぜひ意識したいのが、テレビは他のデバイスと併用されている割合が高いという事実です。先ほどの調査では、実に 69 %もの視聴者がテレビを観ながら別のデバイスを使っていると回答しています。実際、テレビ番組を観ながらスマートフォンを利用してニュースをチェックしたり、SNS で友だちとコミュニケーションをとったりする人は多いのではないでしょうか。

テレビと他のデバイスの併用は、テレビ番組や CM で気になる情報を見つけ、詳しく調べるためにインターネットで検索するという行動にもつながります。テレビを使った広告展開では、ユーザーの次の行動を見越して他のデバイスと連携することが重要です。

このように、マルチスクリーン時代の到来によって人々のインターネット利用スタイルと、企業におけるメディアを通じた消費者とのコミュニケーションは大きく変わりました。この新しい時代に対応するためには、まず現状を適切に把握する必要があります。Google では、マルチスクリーンについて調査した結果を詳細にまとめた資料を公開しています。マルチスクリーン時代に適したマーケティング活動を実現するために是非ご覧ください。


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