アイゴは毒ビレをもっている上に内蔵が臭いので人気のない魚ですが、釣れてすぐに適切な処理をすればとてもおいしい魚です。
釣れてすぐに適切な処理をしたときだけ美味しくいただけるなんて、、、
まさに釣り人のための魚ですね。
そこで今回はアイゴが釣れた時のさばき方を紹介したいと思います。
1.針をはずす ~アイゴの毒ビレに注意!!~
下はアイゴの写真です。
アイゴは写真の青で囲ったと部分のヒレの先端と、黄色で囲った部分の背中側に硬いトゲを持っています。
このアイゴの体表にある硬いトゲはすべて毒をもっており、刺さるととても痛く、大変なことになってしまうそうです。
針をはずすときは尖ったヒレが貫通しない十分分厚い雑巾で魚体をしっかり抑え、ヒレで刺されないように注意してはずしましょう。
雑巾がないときは、足で抑えて針を外すこともできます。
いずれの方法をとるにせよ、針はずしが慣れないうちは危険なので無理をせず針を切った方が良いかもしれません。
写真①アイゴの毒ビレ
2.釣れたらすぐに〆て血抜きする
アイゴに限らず、魚は死ぬと血が生臭くなるので、釣った当日に食するのでなければすぐに〆て血抜きします。
(魚が死んでしまうと血抜きはできなくなってしまいます。)
〆るときは目の後ろ、エラの上あたり(写真①の黄色で囲った部分)の背骨をデバ包丁で一気に切断します。
このとき、毒ビレが貫通しない分厚い雑巾で魚をしっかり抑えるようにしてください。
背骨を断ち切ると魚の動きは一瞬で止まり、出血します。
これは私の知る限り、一番簡単かつ、安全な〆方です。
(慣れるまでは革の手袋などをしているとさらに安心だと思います。)
〆た直後、魚の頭を下にして海水入りの水汲みバケツに入れて軽く振り、その後数分ほどいれておくと血抜きができます。
血抜きが完了したら一旦冷やしたクーラーボックスで保存しましょう。
アイゴのヒレは魚が死んだ後も刺さると大変なことになるので、くれぐれもヒレにさわらないよう注意してください。
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私は釣り場で魚を締めるために、釣り用の小型出刃包丁と100円ショップで調達してきた小型のマナ板を持参しています。
この包丁はミネにウロコ取りもついており、〆るときだけでなく、さばくときにも重宝してます。
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3.毒ヒレをキッチンバサミで切り取る。
調理中に誤ってヒレが刺さらないよう、さばく前にヒレを取り除きます。
写真①の青で囲った部分のヒレと、黄色で囲った部分の背中のトゲをキッチンバサミで切り取ります。
写真②は、アイゴのヒレを切り落としたあとの写真です。
釣り場でヒレを切るときは、誰かが踏み抜いたりすると大変ですので、絶対に足元などに切り取ったヒレを捨てないようにします。
写真②アイゴの毒ヒレを切り落とす
4.アイゴをさばく
アイゴの内臓はとても臭いので、釣れた後はなるべく早くさばいた方が良いとのことです。
アイゴをさばく時は臭い内蔵をつぶしてはいけません。
つぶすとかなり強烈なにおいがします。
内蔵をつぶさないようにさばくには、キッチンばさみを使うと便利です。
写真③アイゴのさばき方1
ご飯のお供に最高ですし、身がしっかりしていて、煮付けても身がくずれないので、料理もしやすいです。
アイゴが釣れたときは毒魚だからと捨てたりせず、毒ヒレに注意して魚を締め、調理して食べてみてください。
煮付けの作り方はこちらの記事でも紹介しています。
黄色で囲ったところは、〆るときに出刃包丁で背骨を断ち切ったところです。
内蔵を潰さないようにさばくには、写真③の青で囲ったところを片側ずつキッチンバサミで切り、お腹で両側の切り口が合わさるように切ります。
切るのは片側ずつなので、反対側の切り口が見えません。
腹びれのあった場所(腹びれは既に切り落とされてます)などを目印にすると良いでしょう。
キッチンバサミで魚の両面を切り、お腹側で切り口を合わせると写真④のように、頭と一緒に内蔵を引き出すことができます。
写真④アイゴのさばき方2
内蔵をつぶさないように引き出したら、お腹の中ををきれいにあらいます。
お腹の中を洗って内臓のニオイは残ります。
このニオイは煮付けると飛びますので、洗うときは残ったワタをきれに洗い流せばOKです。
お腹の中を洗って内臓のニオイは残ります。
このニオイは煮付けると飛びますので、洗うときは残ったワタをきれに洗い流せばOKです。
私はアイゴの煮付けが大好きです。
ご飯のお供に最高ですし、身がしっかりしていて、煮付けても身がくずれないので、料理もしやすいです。
アイゴが釣れたときは毒魚だからと捨てたりせず、毒ヒレに注意して魚を締め、調理して食べてみてください。
煮付けの作り方はこちらの記事でも紹介しています。