日本は「過去3大会すべてでメダルを獲得した唯一のチーム」

 3月6日に開幕する第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて、各代表チームが戦力を固める中、米スポーツ専門サイト「ブリーチャー・リポート」が特集を組み、今大会の優勝候補とダークホースをそれぞれ4チームずつピックアップした。日本はドミニカ共和国、プエルトリコ、アメリカ合衆国に並び、優勝候補の一角に数えられている。

 特集では「現時点で参加が決まっている選手を元に戦力分析」し、優勝候補4チーム、ダークホース4チームを選出。優勝候補の筆頭には、前回優勝のドミニカ共和国が挙げられ、続いて日本が紹介されている。

 第1、2回大会優勝の日本は「3大会すべてでメダルを獲得した唯一のチーム」だとし、「2013年の銅メダル以上の成績を狙っている」と紹介。現時点では、アストロズ青木宣親外野手が唯一代表入りしたメジャーリーガーだが、「地球上最強のMLB無所属選手であり、22歳の二刀流、大谷翔平」を擁するロースターは「WBC出場経験を持つ選手も多く、層が厚い」と分析している。

 さらに、マリナーズ岩隈久志、ドジャース前田健太、ヤンキース田中将大の3投手がロースター入りする可能性にも触れ、「彼らローテーションに加われば、日本が金メダルを獲得する可能性が上昇するだけ」とリポート。メジャーリーガーなしでも日本が持つポテンシャルの高さを指摘している。

初優勝狙うアメリカはオールスター級選手を揃える意欲

 日本に続く優勝候補としては、前回準優勝だったプエルトリコ、そして今回は旬なスター選手が揃うアメリカ合衆国を選出。「信じられないかもしれないが、アメリカはWBCでメダル獲得経験がない。この事実は議論の余地のないものだ」とし、野球大国の復権を懸け、アレナド(ロッキーズ)、マカッチェン(パイレーツ)、ポージー(ジャイアンツ)らオールスター級の選手を招集したアメリカの本気度を紹介した。

 また、短期決戦での醍醐味でもある番狂わせを演じるであろうダークホースとして、メキシコ、オランダ、韓国、ベネズエラをピックアップ。いずれのチームも複数のメジャーリーガーが参加を表明しており、初優勝に懸ける意気込みは並々ならぬものがある。

 果たして日本は数々の難敵を倒して、3度目の頂点に立つことができるのか? 最終ロースターの登録期限は2月6日。約1か月半後、世界一を決める戦いの火ぶたが切って落とされる。