エンジンオイルって難しい | コクピットタカハシの中身ブログ

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お客様の為になるカーライフサポートブログです

でもたまにプライベートな趣味話もあったり無かったり…

皆さんこんにちは





ここ数年の肉体労働で身体の老いを感じはじめた尾崎です




10代の頃は朝まで遊んでそのまま寝ずにまた朝まで遊んで


とか平気でできた私ですが…




アラサーにもなると(まだ29才)なかなか昔のようにはいかない身体になってくるんですねぇ~















しみじみ歳を感じ始めた…














尾崎です


(2016.3.1現在)

























さあ!



今回は





作業紹介はお休みして…











自動車の血液にあたる重要な部分








エンジンオイルのお話しに軽く触れてみたいにと思います










とは言ってもエンジンオイルを扱うメーカーも多種多様


なのでどのメーカーが良いとか悪いとかのお話しでは無くて



エンジンオイルってなんぞや?

と言うお話し
















先ず

現在販売されているエンジンオイルの種類としては



鉱物油系

部分合成油系

全合成油系




この3種類がメインです










エンジンオイルは

製品化するにあたって基盤となるベースオイル(基油)なる物が存在します


このベースオイルが何によるかによって
鉱物油だとか合成油だとか

オイルのグレードが決まる訳です










まぁ

実際のところ


添加剤等をブレンドしてる時点で純粋な鉱物油など存在せず


エンジンに使用出来るオイルは全て合成油扱いなんですけどね!








API(アメリカンペトロリアムインスティテュート)

米国石油協会によってベースオイルはグループ5までに分類されています



グループ1

一般的にミネラル及び鉱物油、ニュートラルオイルなどと呼ばれます。

因みに代表的な原油の種類は

カナダ、アメリカ、メキシコの油田から産出されるパラフィン系鉱物油

最も質が高いのはアメリカペンシルバニア産とされています


中東で産出されるナフテン系鉱物油





ナフテン系は安価で入手出来るらしいですが
不純物が多く潤滑性能がパラフィン系に比べて一枚落ちるとされています



特徴として

潤滑性能は原産地により左右される
(高い鉱物油、安い鉱物油が存在するのはその為です)

シール、パッキン類を痛め無い

2サイクル、4サイクルエンジン共にパワー及びトルクは向上しやすい

不純物が残る為にスラッジが発生しやすい









グループ2

ハイドロクラック
水素化精製油
HIVI、HVIや高粘度指数基油等と呼ばれます

多くのオイルメーカーではこのグループⅡまでをミネラル(鉱物油)とします

科学処理精製されていますが
原油から作られる鉱物油です


オイルメーカーによってはこれを合成油と表記することもあります


特徴としては


高度な精製を行っていますので潤滑油としての基本スペックは高いが
大量生産のメリットで安価で販売が可能


熱による酸化での性能低下が著しい(熱ダレ)

ナフテン系ベースオイルを使用しているのでライフサイクルは短い


粘度調整が容易で低燃費オイル等のローフリクションオイルを製造しやすい







グループ3

VHVI(VeryHighViscosityIndex)
超高粘度指数基油、高度水素化精製油、合成油、シンセティック等様々な呼び方がなされますので実に曖昧です。


こちらもグループ2より高度な精製処理をしていますが鉱物油です




特徴としては

こちらも安価でありながら潤滑性能は高い


酸化による性能低下が著しい


粘度調整が容易で低燃費オイル等のローフリクションオイルを製造しやすい


ナフテン系オイルでの精製で性能を向上させているのでやはりライフサイクルは短い










以上グループ3までは画像の通りミネラル(鉱物油)です






































グループ4

ポリαオレフィン、通称PAO、パオと呼ばれます。


PAO(ポリアルファオレフィン)は

ナフサやエチレンから作るので一応原油由来のベースオイルになりますが

化学合成油です



特徴としては

熱や酸化に強く潤滑性能の低下率が非常に緩やかな為ロングライフ


エステル系に比べ潤滑性能はやや劣るが高性能


添加剤の配合に左右されにくく相性が良い


価格もそれほど高価では無いのでコストパフォーマンスは高い


シール、パッキン類を痛めやすい







グループ5

以上グループ4までのどのグループにも属さないベースオイルとなります

最も代表的なものは高級オイルで有名なコンプレックスエステル系

安価なリサイクル油なんかも含まれますが

ほとんどはエステル系ベースオイルと思って良いと思います


特徴

エステルは金属に吸着する性質を持つ為にエンジン全体の潤滑性能はトップクラス


水分を吸収する性質があるため酸化での性能低下が早い



100%エステルオイルはなかなかの高価です



シール、パッキン類を痛めやすい








とまぁ

この5種類が今のエンジンオイルの主成分となっております




このベースオイルをいくつか合成したり単体で使用したりして基本オイルを作り

メーカーが目標とする摩擦低減性や極圧性や粘度を独自の添加剤を配合して作って行くわけです





ようするに
鉱物油や化学合成油は

ベースオイル80%+添加剤(摩擦低減剤や粘度向上剤等各社腕の見せ処)20%




部分合成油は

ベースオイル○%+ベースオイル○%+添加剤






出来上がっているわけです








現在日本で販売されているエンジンオイルのパッケージ表記では



鉱物油や100%化学合成油や粘度等の表記だけで



どんなベースオイルが使われているかや配合量等の表記は特に明確化されていませんしする決まりもありません



ですが

ちゃんと表記してるメーカーもあります

そう言うメーカーはかなり良心的だと思いますね!





なので

意外と
グループ2~3の鉱物油でも合成油として販売してたりもしてます

まぁ間違ってはいないため…




そんな事から

意外にエンジンオイルとは謎のベールに包まれたまま

販売店さんでの値段に左右され

ユーザーさん達に使われているのが現状ですね~




僕も有名メーカーに成分を聞いてみたりしたんですが

けっこう驚きの結果でした

(秘密ですけど…)




意外にオイルってどんな物なのかを

なんとなーくとしか知られていない難しい商品です







すんごく簡単に説明してきましたがざっくり言うと

コレがエンジンオイルの基礎です




でも…


















まぁ…





























実際問題エンジンに入れて使ってみないとわからんわ!!




















ですよねぇ~


















なので

自動車の使い方によって価格や性能別エンジンオイルで使い分ければ良いと思います!





困ったり悩んだら僕に相談して下さい!







色々考えてアドバイスしたいと思いま~す




































ところで…




















「こんだけウンチクたれてるお前自信が使う良いオイルってなんなん?」















と…

今現在思っている読者も多いと思います









































しょうがないですねぇ~





ちょこっとだけ皆さんに

僕が信頼をおいているオイルを紹介してあげますかねぇぇぇ





































































































































僕は絶対これですね



セサミ系オイル


特徴としては


エンジンに入れると多分壊れる


良い匂いがする


チャーハンをこれで炒めるとうまい


煮て良し焼いて良し



非常に安価で家計助かる
























以上!