【阪神】６戦全敗・巨人戦に５戦５勝オーナー投入　持ってる藤原氏１５日敵地初観戦

　阪神・藤原崇起オーナー（６７）が１５日の巨人戦（東京Ｄ）で今季初めてビジターゲームを観戦する予定であることが９日、分かった。昨年１２月に就任し、今季の観戦試合は５戦５勝と驚異的な勝ち運の持ち主。開幕から０勝６敗と苦しんでいる伝統の一戦の初勝利へ、福の神としてパワーを送る。

　観戦した５勝のうちサヨナラ勝ちが２度と、チームに劇的な白星をもたらしてきた藤原オーナー。こどもの日だった５日のＤｅＮＡ戦（甲子園）では、福留がセ・リーグ通算５万号＆令和初となるサヨナラ弾まで放った。チームは現在リーグ３位につけ、１８勝１６敗２引き分けの貯金２。巨人以外の４球団とはいずれも５割以上の対戦成績を残しているだけに、宿敵相手の負の流れを好転させる上では、これ以上ない援軍だ。

　チームはゴールデンウィークの１２連戦を８勝３敗１引き分けで乗り切り、この日は先発陣を除いて休養。大阪・野田の電鉄本社で取材に応じた藤原オーナーは「１２連戦の長丁場をよく頑張ったと思います。力を合わせて。みんなすごいと思いますよ」と、いつものように現場への敬意を払った。首位を走る巨人とのゲーム差は３と十分に射程圏。投打ともに安定してきた矢野阪神だが“持ってる”オーナーの勝負強さにも注目だ。（長田　亨）