本田圭佑なぜ政治?「サッカー選手の前に人なんで」

パチューカ対UNAM シュートを放つパチューカMF本田(撮影・PIKO)

 日本代表から外れているメキシコ1部パチューカのMF本田圭佑(31)が1月31日、ツイッターで自身のサッカー以外の活動について、つぶやいた。

 本田は16年8月1日に「KSKエンジェルファンド」を立ち上げ、創業間もない企業や起業家のスタートアップを助ける「エンジェル投資家」としても活動している。

 その投資先は、世界各国で展開しているサッカースクールの視察などで実際に感じた貧困、格差を是正する動き、自身も子を持つ親として、次世代に向けた新たな社会の創造につながるもの、それをひとつの指針として選択されている。

 英語でのつぶやきは「KSKエンジェルファンドは次の世代のために、より良い世界を作り上げたいという思いから生まれた。我々のミッションは、世界の貧困をなくし、誰も平等に教育を受けられ、自らの力でチャンスを平等に手にすることのできる世界を作り上げること」などとされた。

 日本代表からも外れ自身3度目となるW杯、この夏のロシア大会メンバー入りが焦点となるなど本田を取り巻く話題は、当然サッカーに関するものが多い。

 ただ、ツイッターでは、よりよい社会の創造や、子供たちに夢を与える活動について自由に、率直に発言を続けている。

 直前のツイートでは日米地位協定について橋下徹氏がつぶやいた意見にも賛同していたが、これには、なぜサッカー選手なのに政治に目を向けるのか? という質問も寄せられた。

 本田の回答はシンプル。「そりゃサッカー選手の前に人なんで。」だった。

 この状況でいろんな意見はあるだろうが、本田の活動をサッカーとサッカー以外と分けるのは、もはや意味を持たないのかもしれない。

 もちろん、サッカー選手・本田圭佑がだれしもを納得させるパフォーマンスを示すことが、その基盤にあるのだが。