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DeNA、危険運転回避業に参入 運転手の表情解析、免許返納助言も

 DeNAは4日、人工知能(AI)とモノのインターネット(IoT)を活用して、運転状況などを判断して交通事故を減らす法人向けサービスを開始した。運転手の表情や車間距離などを読み取り事故につながる運転などをしていないかを解析する。

 タクシーや配送トラック、法人営業車などを手始めに、自家用車向けにもサービス拡大を目指す。さらに、高齢者ドライバーへの免許返納を助言するなど、社会課題の解決にもつなげる狙いがある。

 1台当たりの費用は、機器の導入費用が5万円。月額利用料は数千円程度となっている。

 カメラ映像、加速度センサーのデータに、DeNAが持つ高精度地図の情報を加えてAIが分析し、危険な運転をしていないかを評価する。

 評価結果の報告書が自動で作成され、管理者と運転手は共有して業務改善に生かすことができる。

 昨年実施した実証実験では、トラック事業者の追突事故が大幅に減少するなどの効果があったという。(高木克聡)