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【モテる男の1万円服装術】新しいリゾート様式(2) 定番パンツは「ハイウエスト型」にシフト! 足首をすっきり見せて

ユニクロのスマートアンクルパンツは(写真)腰位置ではくのではなく、へその位置ではくのが正解

東京に4度目の緊急事態宣言が発出されました。リゾートといえば本来、海外旅行や遠方に出かけることを想像します。しかし、緊急事態宣言で移動の自粛が求められるなかでは、ソーシャルディスタンスを保ちつつ近場の公園やショッピングモールなどに出かける「新しいリゾート様式」の工夫が必要です。

そこで今回は近場から遠方まで、場所を選ばずにはける定番の「若見えパンツ」を紹介します。

「ステキですね、そのジャケット!」と周りから言われたとき、その言葉の裏には「全身の印象がステキですね。なかでもジャケットが際立っています」という意味が込められています。しかし、実は上着の見え方を左右するコツがパンツにあるということは意外に知られていません。

リゾートにふさわしいジャケットを身に着けていても、その下にやぼったいパンツをはいていたら、すべてが台無しです。定番のパンツでも、ジャケットの良さは十分に引き出せますが、その際に気をつけるのは「定番パンツのはき位置」です。

2000年代前半から長い間、パンツの定番といえば「ローライズ型」でした。ウエスト位置が低めに設定されたこのタイプは、お尻を小さく見せる効果があります。これも定番となったピタッとしたスキニーパンツに多い設計です。ところが、このはき位置は新時代の定番パンツのはき位置とは少し違うのです。

実は最近のパンツの定番は「ハイウエスト型」にシフトしています。これはスーツのスラックスと同様、おへそ近くのウエスト位置ではくパンツです。ウエストから裾にかけて徐々に細くなる形で、テーパードパンツと呼ばれています。

ユニクロが大展開している「アンクルパンツ」もこの設計です。このパンツは足首がスッキリ見えるため、世代によっては違和感を覚えるかもしれませんが、これがパンツ丈のニューノーマルです。

ところが、ローライズに慣れ親しんでいる男性は、テーパードパンツでも無意識に浅くはいてしまうため、本来のキレイな姿ではなく、だらしなく老け込んで見えてしまいます。

あくまでも主役は上着ですが、どんなにステキな上着を選んだとしても脇役のパンツがだらしなく見えては台無しです。

この夏どこに出かけるにせよ、リゾート気分にひたりたいと考えるなら、テーパードパンツを正しくはき、足首をすっきり見せながら街を闊歩(かっぽ)することをおすすめします。

■森井良行 スタイリスト。のべ4802人を超えるビジネスマンの買い物に同行する。「日本元気シニア総研」研究委員やAll Aboutメンズファッションガイドを務める。5冊目の著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)は全国書店にて発売中。公式YOUTUBE「モテるファッションちゃんねる」、ツイッター「@elegant_casual」。

スタイリスト

のべ4802人を超えるビジネスマンの買い物に同行する。「日本元気シニア総研」研究委員やAll Aboutメンズファッションガイドを務める。

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