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警察官僚が暴露。高齢ドライバーの事故報道が突然激増した裏事情

半年あまり前から、毎日のように報道されている高齢ドライバーによる事故のニュース。そのあまりの過熱ぶりに疑問を感じた、メルマガ『ジャンクハンター吉田の疑問だらけの道路交通法』の著者で交通ジャーナリストでもある吉田武さんが警察庁に体当たり取材を敢行したところ、驚きの事実が判明しました。完全匿名を条件に現役警察官僚が語った「衝撃のシナリオ」とは。

高齢ドライバー、事故報道多々な裏側を調査

交通機動隊員Sさんからのお話を今回は一旦お休みさせて頂き、急遽ではありますが高齢ドライバーが巻き起こす交通事故報道の裏側をこの3カ月ほど水面下で独自調査してきましたので、知られざる事実を暴こうと思います。

昨年夏ぐらいから高齢ドライバーの事故報道が異常に増え始めました。オートマチック車が街中に溢れる現状で(そりゃそうだ。オートマチック車限定免許を取得するドライバーが圧倒的に多い状態だしね)、アクセルとブレーキを間違えての事故、バックギアに入れたまま発進した事故……というのは以前からあったのも事実。コンビニの駐車場へ止めようとした時、または駐車場から出ようとした時に多かったのだが、それは特に高齢者のドライバーが起こす事故としてポツポツと報道されていた。しかし、最近の過熱報道に疑問を感じ始める方は筆者だけではないはず。

気になったら取材を試みるのがジャーナリストの仕事。昨年12月にあまり好きではない警察庁へ出向き(警視庁の面々と比べて上から目線の連中が多いことから個人的に苦手)唯一警察庁に知り合いが1人いたので、その方を経由して部署や役職など完全匿名を約束して話を伺いました。

平成27年における交通事故の発生状況 警察庁交通局(※PDFが開きます)

吉田「警察庁の発表データを拝見しましたが65歳以上の高齢者の事故は過去10年間の推移を察すると減少していますよね。ですが、警察庁はマスコミを通して高齢ドライバーの事故を積極的に報道させていてます。これは一体なぜなんでしょうか? その裏に自動車メーカーとの蜜月な関係もある気がするのですが……考えすぎですかね?」

匿名X氏「報道の裏には何かがあると察しても間違いないです。表面的には高齢者の運転技術が近年衰えていることを伝えるのが目的なんですが、つまりマスコミに高齢ドライバーの事故を報道させるのが手っ取り早いわけですね。これは意図的に報道させているんです。統計データはインターネットとか見れば誰もが閲覧できるのですが、あのデータは嘘偽りないものですので、疑問を感じる方が多くいられるのも事実です」

吉田「警察庁でしたらいくらでも統計データを改ざんすることも可能だったのでは?」

匿名X氏「いやいや、そこまでやってしまったらなんのために毎年細かいデータを統計しているのか意味なくなってしまいますよ。警察庁としては高齢ドライバーへのけん制的な意味を含めて、マスコミ各社へ積極的に高齢者の運転ミスによる事故を報道して頂けるよう手配しています。その報道により、高齢者の方は気を付けなきゃいけないと自分なりに注意しながら運転するようになりますし、それが大きなけん制になっているわけなんですね」

吉田「確かに知り合いの高齢者の方と事故に関してのお話をしたところ、テレビの報道を見てから運転の際は注意深くなったともおっしゃってましたから、警察庁が積極的に報道させる行為は正しいと思います。が、僕が思うには、自動運転技術や自動ブレーキ装置の技術を推進させるためのスケープゴートにしているようにも思えるんですよね?」

匿名X氏「それは高齢ドライバーの事故報道を加熱させることによって……ってことですか?」

吉田「はい、そうです。あきらかに何かおかしいと思いますよ。高齢ドライバーによる事故多発が報じられると同時に、自動運転技術やら自動ブレーキの技術が向上している報道もされていたり、自動車メーカーがテレビCMでも積極的に打ち出しているじゃないですか? 疑問を感じるほうが普通だと思いますよ。これはあくまでも僕の推測域ではありますが、警察庁と国土交通省自動車メーカーの3者が裏で結託しているのではないかと」

匿名X氏「鋭い考察ですが……私の口からは申し難いですども、上の者同士の間でそれはあると思います。いや、間違いなく何者かが上の者に対し介入して動いているはずです」

吉田「こういうケースっていうのは警察庁では普通にあることなんですか?」

匿名X氏「ありますよ。私のような下っ端には分からないし知らされないことは多いですが、官僚同士で色々密なことが行なわれるのは日常茶飯事ですからね」

吉田「高齢ドライバーの事故多発報道がされることによって様々な事案が浮かんできます。将来の日本は高齢者だらけになりますから、来たるべき未来へ向けてまずは自動ブレーキ装置を今後発売されていく新型自動車へデフォルトで導入。ブレーキとアクセルを間違える事故が多発していることを考えると世間的にもウェルカムになりますよね。高齢ドライバーの安全を守ると同時に歩行者の安全も守れます。自動ブレーキ装置が普及した暁には次に自動運転技術を普及させる事案です。日本では高速道路のみでしか活躍する場はないと思いますが、自動ブレーキの技術が発展しないと自動運転なんかは意味を成しません。つまり僕が何を言いたいかと言うと、高齢者の交通事故減よりも自動車メーカー側の利益をまず重視した形でそれらの最新技術が導入された新型自動車を売るための報道にしか思えないんです。その真意を本日はお伺いしたかったんです。僕の推測ではそのようなシナリオがあるように感じるんです」

次回へ続く

image by: Shutterstock.com

 

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私を知る方の多くは「ビデオゲーム関係に強い映画人」なるマスメディア人的イメージが定着してますが、パーキングメーターが59分までならば厳密的に路上駐車が未納状態で可能という事実を2015年に公表したことで環境が一変。以降多くの相談事や取材申請等話を伺いたいとのリクエストが多数来まして、少しでも人助けができるならばと思い、自称・交通ジャーナリストの肩書で有料メルマガへこの度参戦させて頂くことになりました。運転者への有益情報や会員の方々から募った質問を代表して警察へ聞きに行ったり等、お得なネタ盛り沢山!

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