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Google エンタープライズ: ユーザー事例

いろいろ比較調査してみると、やはりGoogleの検索アプライアンスが一番良さそうだということがわかり、既存の検索エンジンと Google 検索アプライアンスを比較検討し、客観的なデータを出して決済を取ろうという方針が決まりました。

清水建設株式会社
情報システム部
情報資料センター
所長 樋口 登様
川田 彰信様

導入製品

Google 検索アプライアンス

会社概要

1804 年(文化元年)創業の総合建設会社。これまで数多くの超高層ビル、工場、商業施設、宗教・伝統施設、レジャー・スポーツ施設、都市開発、交通・運輸施設、エネルギー施設などを手がけてきた。経営理念は「SHIMZ」の頭文字を取って、地球社会への貢献(Socio-dynamism)、人間尊重(Humanity)、革新志向(Innovation)、顧客第一(Market-in)、情熱(Zeal)。コーポレートメッセージは「子どもたちに誇れるしごとを。」

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清水建設株式会社

Google 検索アプライアンスで、検索時間を大幅に削減。導入後の検索利用度は倍増以上。生産性の大幅な向上に寄与

充分な検索サービスを提供できていない

 従業員数約 1 万 1400 人を擁する、日本を代表するスーパーゼネコンの 1 社、清水建設。同社では、2009 年 9 月より、イントラネットに Google 検索アプライアンス を導入した。検索対象コンテンツ数は 30 万である。

イントラネットでは、事務連絡や会社の諸規定の共有、諸手続きの申請帳票類のダウンロード、建築物の設計図面の共有などができるようになっている。同社がイントラネットに初めて検索エンジンを導入したのは、2003 年のこと。それまでは、トップページにツリー型のウェブディレクトリを設置してリンクをたどらせていた。

「しかしながら、部門ごとに自由にコンテンツをつくらせていたこともあり、ディレクトリでは管理しきれず、辿りつけない場合も多かったのです。そこで、キーワード検索ができる、検索エンジンを導入しました」と情報システム部の川田彰信氏は言う。

しばらくその検索エンジンを稼動させていたが、2006 年に転機が訪れた。業務環境をよりよいものにしようという社内活動の「ホームページ部会」で、イントラネットの使いやすさ向上に向けた取り組みが行われた時のことだ。

「社員にイントラネットの使い勝手についてアンケートを取った結果、一部のユーザーから『使いにくい』という回答が挙げられました。その最たる要因は、探しているコンテンツが見つからない、というものでした。部門ごとにそれぞれのサイト構成やコンテンツ作成を全面的に任せていて、コンテンツのプロパティ管理がなされていなかったこともあり、満足な検索サービスを提供できていないという状態にあることが鮮明になったわけです」と、情報システム部情報資料センター所長の樋口登氏は説明する。探しているコンテンツが見つからない場合は、周囲の同僚に聞くか、コンテンツを作成した部署に聞いて閲覧するという手間がかかっていた。

ユーザー満足度は、Googleが優勢


情報システム部
情報資料センター
所長 樋口 登氏

そこで、検索ヒット率を高めるために、樋口氏らは社内にコンテンツのプロパティ管理やキーワード付けなどのルールの確認と徹底を要請することにした。

「要請して数カ月間は守られましたが、次第に徹底されなくなりました。イントラネットの管理業務は本業ではなく、片手間に行うわけですから無理もありません。検討の結果、ルールの運用では限界がある、より高性能の検索エンジンに切り替えるしかない、という結論になりました」(樋口氏)

樋口氏らは、IT プロダクツのセミナーなどで検索エンジンに関する情報を収集。 「いろいろ比較調査してみると、やはり Google の検索アプライアンスが一番良さそうだということがわかり、既存の検索エンジンと Google 検索アプライアンスを比較検討し、客観的なデータを出して決済を取ろうという方針が決まりました」(川田氏)

そこで、Google 製品の販売代理店から Google 検索アプライアンス(ハード+ソフト)を3カ月間借用し、既存の検索エンジンとともにその性能をリサーチした。リサーチ方法は次のとおり。

まず、任意の社員に、探しているコンテンツと、どんなキーワードで探そうと思ったかをアンケート。所定期間内の有効回答数は 102 件あった。公平・公正を期すため、回答のあったキーワードを事務局が代行して両検索エンジンで検索し、目的のコンテンツが何位に表示されるかを調べた。その結果、1~5 位は従来製品が 25.5 %に対し、Googleは 70.6 %。6~10 位は 10.8 %対 4.9 %、11~20 位は 13.7 %対 5.9 %であった。

「ユーザー満足度は、Google 検索アプライアンスのほうがかなり高かったですね」(川田氏)

「Google は普段使い慣れているので見やすい」


情報システム部
川田 彰信氏

さらに、検索所要時間を 1~5 位の場合は 0 秒、6~10 位の場合は 30 秒、11 位以降の場合は 60 秒と設定して換算してみた。すると、従来製品では 1 カ月あたり全社で 874 時間かけて検索作業が行われていたところ、Google 検索アプライアンスだと 330 時間と、約 62 %も劇的に削減させることができることがわかった。

そのほか、「 Google 検索アプライアンスのほうが良い」という人から、次のような自由意見が寄せられた。

「普段使い慣れている表示形式なので、見やすい」「従来製品は、検索ヒット数が多すぎる。Google の方が探している書類にヒットする確率が高い」「 Google は複数キーワードによる検索結果の精度が良かった」

一方、「どちらともいえない」という人の中には、「一般的な用語の検索は Google の方が重複なく早く結果を表示した。専門用語では Google が検索できなかったので、キーワードにより差が大きい」という意見もあった。

「これで、事務局としては Google 検索アプライアンスの導入を決定し、決済を取ることにしました。なお、アンケートを元にした調査を行ったのは、Google の有効性の評価に対する客観性を高めることに狙いがありました」と樋口氏は言う。

トータルな検索ポータルの構築へ

Google 検索アプライアンス導入後の直接的な成果としては、まず検索エンジン活用度の向上が挙げられる。以前の製品では、全社で 1 日あたりおよそ 1000 回利用されていたが、Google 検索アプライアンス導入後はおよそ 2000 回に倍増。さらに導入1年後には、およそ 2500 回まで伸びている。川田氏は、「検索エンジン利用現場からは『使いやすくなった』という声が寄せられている」と手応えを口にした。

「検索利用度の大幅な向上、検索そのものにかかわる時間の大幅な削減と考え合わせれば、社員の業務生産性は相当向上したのではないかと見ています」(樋口氏)

今後の課題としては、まずは社員からの「『もしかして(サジェスチョン)機能』を使えるようにしてほしい」といった要望に応えることや、検索結果を表示する前に表示の可否を問い合わせる認証サーバーの負荷を軽減させること、そして「検索ポータル」の構築が挙げられる。現在 Google 検索アプライアンスが稼動している対象はイントラネットまでであり、ファイルサーバーやデータベースの検索は従来製品を稼動させているためだ。

「イントラネットだけでなく、ファイルサーバーやデータベース含めた検索に関する当座のトータルコスト削減のためにそうしていますが、いずれ一つの検索ポータルからイントラネットもファイルサーバーもデータベースもすべて包括的に検索できるようにして、より利便性を高めたいと考えています。2012 年に予定されている本社移転に合わせ、紙文書の電子化作業が進行していますが、その検索のしくみが大きな課題になっています。これを機に、トータルな検索ポータルの構築に Google 検索アプライアンスの採用が再度検討されることは間違いないでしょう」と樋口氏は予測する。