成功事例
掲載するページや位置によって、
純広告との適切な棲み分けを行い収益の最大化を実現
- ニコニコ動画
株式会社ドワンゴの子会社である株式会社ニワンゴが運営する国内最大級の動画コミュニティサービス「ニコニコ動画」は、2007 年 11 月よりGoogle AdSense(以下、AdSense)を導入。収益安定化を目指す戦略の中で、有料会員の獲得と純広告収入に次いで AdSense を主要な収益源として捉えています。AdSense は「運用コストがかからず、収益の変動幅が少ない安定した収益源」として重要な役割を果たしており、導入するページや位置を検討し、純広告と AdSense との適切な棲み分けを行うことで、収益の最大化を目指しています。
導入の経緯: 広告商品化の入り口段階に AdSense を導入
ニコニコ動画が AdSense を導入した理由は、CGM( コンシューマー ジェネレイティッド メディア)であるニコニコ動画の動的なコンテンツに対して、相性が良い広告モデルが AdSense ではないかという判断だったといいます。
「AdSense を入れて、広告がどれくらい動的に切り替わっていくかを見てみたいという思いがありました」
導入の結果、特に読み物系のコンテンツにおいて、セクションターゲットを使用すると記事との広告関連性が高くなり、クリック率 (以下、CTR) も比例して高まることが実証できました。「コラムやニュースなどのクリック率が高いという結果を受けて、できるだけ積極的に AdSenseを配置しています。つねづね AdSense の導入場所を見直し、他にも新しく配置できないかと検討し、段階的に導入ページを増やしています」
動画閲覧というニコニコ動画のメインストリームに対し、あまり広告が導入されていないが放置しておくにはもったいない規模に達している“周辺のページ”に対しても、積極的に AdSense を配置しているそうです。
「本当に余すところなく、収益を生んでくれていますね。ページ下部やフッター部の方も、広告商品化して売れないよりは、AdSense の方がずっと収益を上げてくれるという実感があります。また当社のサービスには競合というものがあまりないので、競合広告フィルタはわずか数件しか登録しておらず、AdSense を十二分に活かすことができています」
導入のメリット: 手間いらずで、様々な広告が配信される AdSense
AdSense 導入の最大のメリットは、幅広い業種や業界から広告を集めてくること、自社では獲得できないようなクライアントにまで、リーチできる点だといいます。
「しかも営業人員がほとんど不要だということが、AdSense の優れている点だと思います。当然ですけれど、純広告とはクライアントが異なっていますし、食い合ってもいないんですよ。広告効果にお互いの影響が出ないよう、位置を調整しておいていることもあり、どちらも安定した収益が出ています」
さらに AdSense アカウント マネージャーによる収益向上のための適切なアドバイスがあったことも、運用のメリットとして挙げています。
「ずっと AdSense を使っている理由は、導入後のサービスや情報交換が密にとれているということが大きいと思います」
今後の展開: 将来的には“マスメディア”を目指していきたい
ニコニコ動画の今後の戦略は、初期のサブカルチャー色を脱し、レイトマジョリティーまでユーザーとして取り込んでいくこと、すなわち「一般化」です。
「現在、注力している施策としては次のようなものがあります。1 つは企業がオフィシャルに情報を配信する場として『ニコニコチャンネル』を持っていただきユーザーが見に来るというもの。もう 1 つは、「ニコニコ生放送」をはじめとした、同期コミュニケーションサービスです。ニコニコ生放送では、動画(生放送)に対してコメントを付けられるため、出演者とユーザーが双方向にリアルタイムでコミュニケーションをとることが可能です。バラエティ、音楽、スポーツ、政治など、様々なカテゴリの番組を展開しており、最近では平日毎晩生放送の帯番組も開始しました。さらに、ユーザー自身が番組を生放送できる「ユーザー生放送」なども提供しています。我々は、そういったコンテンツを作りながらユーザー層をさらに拡大し、最終的には“ マスメディア”を目指していきたいと考えています」
そんななかでニコニコ動画はこれからも、 ページビューが上がっているのにまだ何も手をつけていないページやコーナーを積極的に洗い出し、AdSense の導入ページの総量を増やし、さらなる収益の底上げを図っていくといいます。またユーザーの声に応えて誕生した関連サイト「ニコニコ市場」「ニコニコ大百科」「ニコニ・コモンズ」なども、AdSense を使いながら媒体として成熟するまで育てていきたいとのことです。
