全日本空輸株式会社
導入の決め手となったのは、Google への信頼感。
Google Maps の導入により、顧客の満足を得ることに成功。
Google Maps を使用し、ハイクオリティな情報を発信
全日本空輸株式会社 (以下 ANA) では、ANA マイレージクラブ会員の中で旅行に興味がある方を募り「旅達会員」を運営している。その会員に向けて、旬の旅情報、口コミの観光情報などを配信するサービスとして、《旅達空間》 という WEB サイトをオープンし、その 《旅達空間》 の中の《マップ》において Google Maps API Premier を利用している。
「旅達空間をご利用いただいている方々に、旅行情報や観光情報をよりわかりやすい形で提供するために、地図上に情報をプロットする、という形で提供しています」 (全日本空輸株式会社 営業推進本部 WEB 販売部 主席部員 高柳 直明氏)。
この Google Maps API を使った観光情報サービスが 《旅達空間》 のユーザーに好評を博しているという。「情報とともに地図によって、その位置が確認できるというのは、非常に利便性が高いサービスだと思っています。Google Maps API は、日本だけではなく海外の地図も網羅していますし、ANA 独自のコンテンツである、近辺の観光情報を検索できたりもするので非常に便利。このサービスはお客様に大変好評です」 (高柳氏) 。
Google というブランドへの信頼感から導入を決定
そもそも、旅行情報のサイトにマップ機能を搭載しようと思ったのはなぜなのか?
「《旅達空間》 のサイト内で、日本はもちろん、世界各国各地域の観光情報を紹介したかったのですが、リスト形式など、単なる情報の羅列になってしまっては、お客様から見たときに興味深いコンテンツにはならない。その観光情報がどこ国のどこの地域の情報なのか、ということをわかりやすく伝えたかったので、地図に情報をプロットする、という形をとろうと思ったのです」 (高柳氏)。
例えば、カムデンの観光情報をアップする際に、文字情報だけでの紹介では、「カムデンってどこの街?」「ロンドンのどこら辺にあるの?」という混乱が生じるのに対し、Google Maps API を使って、情報を地図上に表示すれば、どこの国のどの地域の観光情報なのかが一目瞭然。ユーザーは、観光情報とともに、その国や地域の場所だけでなく、近隣の観光地域との位置関係、日本からの距離なども視覚的に確かめることができることになる。
では、その《旅達マップ》に搭載するマップ機能として、ANA が Google Maps API を選んだ理由とは何だったのだろう?
「もちろん、導入前には、類似した機能を持つ他社のサービスとも比較検討しましたが、Google Maps API の優位性としては、利便性やデザイン性といったサービスの質の良さはもちろんのこと、当社が連携する企業としての "Google" というネームバリューであったり、ブランドイメージの良さ、といった点に関しても申し分がなかった、というのが大きかったですね。そして何より、Google という企業に対しての "信頼" が決め手になって、Google Maps API の導入を決めた、というのが導入の経緯。社内でも "Google にしよう" という声が多かったことも事実です」 (高柳氏) 。
さらなるユーザビリティの向上を目指し有料版へ移行
ANA が運営する 《旅達空間》 では、2007 年 12 月のサービスリリース以来、Google Maps API (無償版) を利用してきたが、さらなるセキュリティの強化とユーザーへの情報の安定供給を目指し、2008 年 9 月に有料版である Google Maps API Premier へと移行した。
「数ヶ月前から有料版である Google Maps API Premier を利用しています。お客様側から見たときの変化はありませんが、運営側としては、サービスが継続的に保証されるようになったことや、稼動保証があること、サポートが充実したことで、安心感が増し、大変満足しています。無償版に特に大きな問題があったわけではないのですが、これだけ質の高いサービスを安定的に運用できる、という面で Google Maps API Premier は魅力的。Google の営業の方からお話しを伺って、初めてこの Google Maps API Premier のことを知ったのですが、お話しを伺ったそのときに、ぜひ利用したいと思いました」 (高柳氏) 。
その他にも、無償版と比べた際の Google Maps API Premier の利点としては、Google の広告表示の義務がないこと、安定バージョンの API、ジオコードの無制限、契約期間内の稼動保障などがある。
Google の多彩な機能と連動させた、利便性の追及を模索
《旅達空間》 のサイト内において、非常に満足度の高いコンテンツとして、多くのユーザーを獲得している 《旅達マップ》。しかし、ANA ではこのコンテンツをさらに充実させるために、Google が開発したその他のアプリケーションと連動させることで、さらなる進化を遂げることができると考えている。
「Google Earth など、Google が持つバリエーション豊かな機能と連動しての施策も検討しています」 (高柳氏) 。
Google Maps API での成功を受けて、他の機能の導入も
一般的に Google というと "無償サービス" という印象が強いのでは、と高柳氏は言う。
「私たちが当初使用していた、Google Maps API (無償版) のように、Google が持つ、ユーザビリティの高いサービスを、無償やリーズナブルな価格で使用できるのはとてもうれしいことです。しかし、確固たる安定性やセキュリティであったり、広告表示の義務がないなど、企業にとってメリットがある形にカスタマイズされた有料版は、利用料がアップしたとしても、十分コストに見合うものだと考えています。今回、Google Maps API Premier を通じて、Google にエンタープライズ向けサービスがあることを知ったので、今後もこのようなサービスをサイト内に組み込んでいくことを検討したいと思っています」 (高柳氏) 。
ANA という日本を代表する企業が発信するサービスにおいても、その利便性、そしてコストパフォーマンスの高さを発揮した Google Maps API Premier。その Google Maps API を始め、Google が保有する、バリエーションに富んだサービスやアプリケーションは、さまざまな企業の情報発信や情報管理において、ますます欠かせない存在となっていくことだろう。
