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アプリを使い続けてもらうには? 〜ユーザー エンゲージメントの重要性とその最新手法

2015年6月18日

アプリのリリース直後はダウンロード数や DAU が順調であっても、その後の継続利用率が低くなってしまうという経験はありませんか?今回の記事では、2015 年 2 月に開催されたモバイルアプリ事業者向けイベント「Google for モバイルアプリ 〜 Google と切り開くアプリビジネスの未来」のセッションの中から、ユーザー エンゲージメントを高め、アプリの利用率を高めるためのヒントや最新手法をご紹介します。

アプリの継続利用のためになぜエンゲージメントが重要なのか?

「現在流通しているアプリは 100 万以上あり、ユーザーは平均で 33 のアプリをインストールしています。しかし、実際に使用されているのはその 1/3 にすぎず、非常にもったいない」と口火を切ったのは、Google 検索およびモバイルのビジネス開発を担当しているダンカン ライト。

増え続けるアプリに対して、いかにダウンロードさせるかという視点も重要ですが、アプリビジネスの継続性を考える上で、どうやってアプリを長期間利用してもらえるかがますます重要になっています。

Google 検索を活用してユーザー エンゲージメントを実現

ダンカンは、アプリの利用率アップに向けて、Google 検索を活用してユーザー エンゲージメントを実現するための 2 つのプラットフォームを紹介しました。

1. App Indexing

1つ目は、Google 検索結果に直接アプリへのリンクが表示できる App Indexing。関連キーワードで検索したユーザーをアプリに呼び戻すために役立ちます。さらに、キーワード オート コンプリートにアプリで閲覧したコンテンツが表示されるなど、アプリへの導線を強化する機能も追加されました。

2. Google Now

2 つ目は Google Now。スマホの情報をもとにユーザーのニーズを予測して、適切なタイミングで情報配信を行う API が現在準備されています。これにより、アプリ内の情報も Google Now に表示できるので、ユーザーをアプリへ呼び戻すことに効果を発揮します。

Google AdWords を活用したユーザーエンゲージメント

続いて、モバイル アプリ ソリューション スペシャリストの吉野 祐輝が、Google AdWords を活用したユーザー エンゲージメントについての解説を行いました。

多くのアプリの中で、インストール後に一度しか使用されないアプリは 20%。吉野からは、これらのアプリにユーザーを呼び戻すため、Google の広告プラットフォームを活用してユーザーのアプリに対するエンゲージメントを高める方法を紹介しました。この方法はアプリの既存ユーザーへのアピールに最適で、もう一度アプリを試してもらったり、アプリを起動して特定のアクションを行うよう働きかけることができます。

1. Google Ads Deep Link on Search

Deep Link を使用した検索ネットワークのアプリ エンゲージメント広告では、既存のユーザーに対して Google の検索結果上にエンゲージメントの広告を掲載でき、Google で検索した内容に関連した操作を行うよう促すことができます。地域に根づいた情報や商品情報の検索で効果が高く、たとえば「北海道 飛行機」と検索した場合には、フライトやホテルの予約アプリの該当ページがリンクされます。

2. Google Ads Deep Link on Display

ディスプレイ ネットワークのアプリ エンゲージメントでは、既にアプリをインストールしているユーザーに、他のアプリ内で広告を表示することが可能です。バナー広告やテキスト広告、全画面広告を使い、課金経験のあるユーザーにキャンペーンを告知するなど、ターゲットを絞った広告配信ができます。他にも、Google Play と連携することで、Google Play 内のデータを AdWords で利用することができたり、Google アナリティクスとリンクすることでユーザーのセグメントをより細かく設定できたりと、Google が提供する他のサービスとの連携からより簡単かつ精密なターゲティングが可能となります。

ユーザー エンゲージメントを計測する

最後に、モバイル ソリューション コンサルタントの水谷 享平が、ユーザー エンゲージメントの計測方法を紹介。

「離脱したユーザーを呼び戻しても、アプリが改善されていなければユーザーは再び離れてしまう。そのため、ユーザーの行動をしっかり分析することが大事」と語り、「滞在時間と行動フロー」「継続率」など、アプリ改善に効果的な指標の計測を Google アナリティクスのデモを交えてご紹介しました。

また、水谷は「アプリの改善にはスピード感が重要」と指摘。Google タグマネージャを利用して、アプリ内の変数などの設定値をアプリのアップグレードなしで簡単に変更できることや、A/B テストの結果に応じて最適化を自動で行うといった活用方法を紹介。

「Google では現在、Google アナリティクスを軸にさまざまなプロダクトを連携することに力を入れています。たとえば、Google Play 内のユーザー行動を把握することや、Google アナリティクスで作成したユーザーリストに対して、AdWords を活用してリターゲティングをすることも可能になります。」と Google プロダクトを連携することで、さらなるエンゲージメント向上を実現できると語りました。