... もめん随筆」などとゴツゴツした名をつけたのであらう。女はやはり女らしく、何何抄とか何何草とかやさしい名前の方がよくはなかったかと云はれる事が折折ある。さういふ意見を持つてゐるのは大てい女の友だちで、このあひだも舊友の一人に、もめんといふ ...
... 随筆の特色がうかがわれる。 陶工の感想と画家の随筆頃、窯 随筆』を第一に挙げなければなるまい。これは中央公論社の元版だ等がある。そして彼女の代表著作といえば、やはり正統の『もめん昔·暮しの手帖社随筆・新編竹(文庫本)随筆・ゆく道以上は戦前の ...
ところが「もめん随筆」のあらわれる頃から、婦人と文学の社会的な関係が、云わば逆転した形をとりはじめた。文学というものは婦人の生活との結びつきで、再び一種貴族趣味の、或はげてものめいた趣味、粉飾となり始めたのであった。「もめん随筆 ...
... 随筆日記編』、昭和 26 年( 1951 )に至文堂『日本文学教養講座随筆・日記・評論』(斎藤清衛・成瀬正勝著)が出版され、全集的性格を持つ講座の中に「随筆」というジャンルが認められている。内田百閨w百鬼園随筆』( 1933 )や森田たま『もめん随筆』( 1936 ) ...
... もめん随筆』は有名だが、全集のなかでは『きもの随筆』の方が明治末から大正、昭和にかけての風俗習慣を知る手がかりになる。 北海道に生れ育った作者は、上京した.
... もめん随筆』)と書いている。女の貞操」が入選した縁で、卒業後しばらく矯風会のガントレット恒子の秘書をする。そのころ一年先輩の波多野秋子の紹介で作家の有島武郎とも親しくなり作品の添削を受ける。