... ハバナの審問』を見た。一九六一年四月、アメリカの CIA によって準備され、訓練されたキューバ反革命軍が、キューバのヒロン海岸に上陸して二日間で撃破され、多数が捕虜になったが、キューバ政府は、その捕虜たちの何人かを直ちにテレビで公開審問し ...
... ハバナの審問」、最近作『スペインの短い夏」、それに詩集など、主だった作品はほとんど邦訳されており、一般に不振な戦後西ドイツの文壇のなかでは一きわ目立った存在である。プレヒトの後継者、というに応わしいただ一人の作家という評価さえ受けており ...
... ハバナの審問』の場合、審問が明らかにしようとし、事実、明らかにした「構造」は、作者が世界の多くの場所に見出しているものの典型なのである。これに反して『オッペンハイマー事件』の場合の審問記録は、アウシュヴィッ裁判以上にグロテスクな性格を ...
... ハバナの審問』は、一九五〇年代の終わりから六〇年代の初頭にかけてのアドルノとの応答のなかに、遅まきながら、もう一つの現実を呼び入れるものともなった。アウシュヴィッツ以降の「詩」、さらには生きることの可能性をめぐる実りゆたかなやりとりと ...
... ハバナの審問』の舞台)まで、いずこも同じ。社会が特別扱いするすべてのものの軛の下でかれらは悩んでいるようにみえる。だからすべてを罵る。政治と美学を包括する身振りであちこちに介入し、ぼくらをそのラディカルな心配で圧倒する。かれらは明らかに ...
... ハバナの審問』などをあらわしたエンツェンスペルガーの著作,および野村修さんの訳業をネタとした,堀田善衛氏による紹介と,『アリストテレスとアメリカインディアン』などの著作で知られたルイスハンケを媒介にした,増田義郎氏の紹介という,二つの回路 ...
... ハバナの審問」エンツェンスペルガー作、内山鶉演出砂防会館ホール八日~一六日劇団民芸ネ・フォルネス作、喜志哲雄訳、獅子眠演出池袋アートシアター二六日~二九日劇団もい「断章」一万田鉄男作・演出 2 「プランクトンはまだ生きている「か」一万田鉄男 ...