... けんさう)と述べ 「世上洒落見絵図』に登場する京伝は、黄表紙の作者である。世の中に洒落が行きすぎておかしくなり(劇場 ... よのなかしゃれけんのえずきうぐう通の通とすべきは、常の通にあらず」(遊女の苦界を思えば、振られても腹を立てては ...
... よかろう。もちろん名称が定まってから実体ができ上るのではなく、現実はその逆で ... しゃれ本」はすなわち「しゃれ」本であろうから、結局当代の「しゃれ」の意味を ... ず。滑稽といへども。皆無滑稽なり」とも記している。「滑稽」と書いて ...
... 洒落見絵図』も、団十郎の複雑な家庭事情をうがって描いよのなかしゃれけんのえずわれる。五代目市川団十郎が登場する黄表紙で、寛政元年(一七八九)刊『延寿反魂談』は、役者ゴシップもの草双えんじゅはんごんたん 6 衛門を仄めかしているとの指摘がある ...
を完結することができず、文化(一八〇四)初年頃から前編三冊後編三冊と長編化してゆくことになり、書肆と読者との本などへの隷属を開始する。敵討やお家騒動の複雑な説話の筋を追うことから、二冊十丁、三冊十五丁ぐらいでは作品ほんよのなかしゃれけんのえず ...
解釈とﾍ材の硏究. よのなかしゃれけんのえずたりとした特色には、富裕な上層階級の嗜好や文人趣味の反映が看取されるであろう。ここでは残された紙面を利用して、南北劇について観客論からの一つの視点を設けてみることにする。南北の趣向の奇抜さは有名 ...
... 洒落やむだの代りに儒・仏・老荘を売物にし、心学談義者の身ぶりを取ろうとする京伝が、『世上洒落見絵図」(よのなかしゃれけんのえず、寛政三年刊)のような作品を書いたのもごく自然に理解できる。「吉原細見絵図」(よしわらさいけんのえず)をもじった ...
... よのなかしゃれけんえずさすがに時流に敏感な京伝は、いちはやく寛政二年(一七九〇)『心学早染草』で「絵草紙は理屈臭きを嫌 ... 洒落見絵図』(寛政三年(一七九一〉)になると、自身を作中にあらわして天帝から洒落のゆき過ぎを戒められることを描い ...
... よのなかしゃれけんのえずどじょのはなぶさ黄表紙が理屈くさくまじめな趣向をかまえようとする傾向が、次第に勢力を得て来たのは、田沼時代の弛緩した政治を粛清しようとした寛政改革の前後で、諷刺的な色彩で世相・時事を戯画化した作品が、政治的情勢に ...
... えぞおよのことわざとりこみしょし 114 中うぶ恋川春町・北尾政美桜川慈悲成・歌川豊国よのすけばなしよわいのながじゃく ... なかこんなものゆき 428 下·王子風車北尾政演市場通笑・北尾政美よのなかしゃれけんのえず山東京伝・菊亭主人〔り〕よの ...
... 洒落見絵図よのなかしゃれけんのえず山東京伝 2 一七九一刊 3 山東京伝全集菊田一夫一九五二~五四宝文館小説ぎやどぺかどるルイス・デーグラナダ 2 一五九九刊日本古典全集日本イエズス会刊。キリシタン文学久安百首崇徳上皇・藤原公能・藤原俊成(ら詠) 2 ...