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日本古書通信
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... 世上洒落見絵図」(寛政三年刊。書名は「吉原細見絵図」の地口。図版参照)であった。白猿(五代目の市川団十郎)の隠居生活を楽屋裏風に描いて見せたり、天帝が作者京伝を連れて世の中を案内し、世は万事あまり洒落が過ぎて、本来の姿を見失った事々を見せ ...
山東京伝の房総の力士白藤源太談
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... 世上洒落見絵図』などで行き過ぎの世を洒落ふう一方、寛政元年、「吉原にて当世公(時の将軍を諷していう)振られしなどとしるした石部琴好の黄表紙『黒白水鏡』(冠称、世直し大明神金塚之由来)は、たちまち幕府の弾圧をうけ、作者は江戸払い、この絵筆を ...
国文学解釋と鑑賞
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... 洒落の果てで彼が見たものは、「錦の裏」にほかならなかった、花柳世界の夜の「錦」の反・世界であった。夕に「絆」ありて ... 世上洒落見絵図」に登場する天帝がいう、「京伝が身体も段々しやれて来て、遂に朽木のやうになる」。京伝が京伝をしゃれ、洒落 ...
社会心理学の性格と課題
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... 世上洒落見絵図』(寛政三、一七九一)には、団子鼻の愛すべき醜男「京伝」なる人物が登場する。「絵草紙の作者京伝といふ者、例の無益の事に案じ入って」という書出しで、はじめに「アゝつら(おもん見れば世の中の人心、斯うでもないあゝでも無いと無性に洒落 ...
体系日本史叢書
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... しゃれけんのえず寛政三年刊の「世上洒落見絵図」(山東京伝作)に、「芝居といふものは、もと善悪のうつはなるをいつしか大にしやれて来て、見物も理屈のある狂言よりは、目先の面白い狂言を喜び、楽屋落を嬉しがるやうになりければ、段々しゃれくして、今 ...
本の字から江戸がみえる
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... 世上洒落見絵図』には、この頃の歌舞伎の並外れた「洒落」加減がいきいきと描かれている。その文章によると、芝居というものはそもそも勧善懲悪を本分としていたはずなのに、いつの頃からか大いに洒落てきた。観衆も理屈っぽい筋立てよりは目先の受けを ...
近世前期文学の研究
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... 世上洒落見絵図」(寛政三年)も洒落本禁止令の影響 さて通の退行について、もう一つの更に 184 を顧慮に入れたとした所で、こうした行詰りの極点として理解されねばなるまい。「中でもいっちよく洒落て居るのが通人と女郎の洒落たのぢや、何とそれとは見え ...
浮世絵事典〔定本〕 下は(さ)-わ:
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江戸戯作草紙
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... しゃれけんのえず魂其前日』・『世上洒落見絵図』(すべてがつてつ寛政三年刊で京伝作)の四種を合綴して半紙本で刊行される。こうじよう冒頭で口上を述べる蔦唐丸は版元の蔦屋重三郎の狂名である。<悪しき評議をそうろう受け候事〉と述べているのは『黒白 ...
講座日本文学: 近世編
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... 世上洒落見絵図』)になると、自身を作中にあらわして天帝から洒落のゆき過ぎを戒められることを描いた。こうした情勢の中に、たまたま寛政三年春、禁令を犯して洒落本を出版した咎によって、作者京伝と地本問屋の大立者であった版元蔦屋とが処罰せられる ...