... 再会親子銭独楽(めぐりあふおやこのぜにごま)』というのがある。原話は森鷗外の『山椒大夫』に潤色された説教節、黄表紙はそのパロディーである。説教節では人買いの山岡大夫にだまされて母の北の方と子の安寿と厨子王が離ればなれになる。苦難の末に ...
... 再会親子銭独楽」、大いによし。四文銭と、みみ白づく銭との母子の銭の別れて巡りあふ趣向にて銭独楽とされ、風鈴に結びつけられ、撤銭となり、燈心のおさへにされ、引窓の破損に車に使はれ、ちょんがれ坊主の錫杖に附けられ、盥の印の焼印に使はれ ...
... 再会親子銭独楽三和作・政よし画一冊寛政 5 年識語[名古屋市蓬左文庫]尾 10 . 15 368 西海太平記五卷合一冊八文字自笑著袋機改裝後補毘沙門格子地牡丹唐草押文丹行成表紙用紙製打天地裁断[天理大学附属天理図書館] [田原町鄉土博物館(單山 310 今昔物語字 ...
... 再会親子銭独楽』、大いによし。四文銭と、みみ白づく銭との母子の銭の別れて巡りあふ趣向にて銭独楽とされ、風鈴に結びつけられ、撒銭となり、燈心のおさへにされ、引窓の破損に車に使はれ、ちょんがれ坊主の錫杖に附けられ、盥の印の焼印に使はれ ...
... 再会親子銭独楽』など、「をかしみ」の裡に一脈の哀愁の漂うものがあって、めでたい作品を成している。とおりますただ一つだけ佳作のある作家に、『通増安宅関』の岸田杜芳があり、『花見帰鳴呼怪哉』の深川錦鱗がある。そしてその他の作品が、急に見劣り ...
... 再会親子銭独楽」の中伊勢参宮のところに、古銭。一文花子擲両替相場伝別有三時風鬼。能令下三初尾」先』ハヤリノカミコヂキニナゲクの文あり。又前と同時代の狂詩「寝惚先生初稿」と題せる書に、ク真鍮の雁首一銭のかはりをなして百貫の中にまじはり銅の ...
... こま」「せにこま」(柱題)【著・編者】唐来三和(巻末「三和作」、題簽「三和戲作」)【画工】北尾政美(巻末再会親子銭独楽中本三巻三冊黄表紙めぐりあふおやこのぜにごまめつけゑ七冊子山東京伝著述中本五冊むかし咄をあつめて一世界となし童子のわらふ ...
... 再会親子銭独楽』寛政十年刊、がある。四文銭・耳白銭(銅銭)・鉄銭(粗悪な鉄銭)を安寿と厨子王とその母に見立て、当世社会・風俗と山椒太夫の世界をからませて離合集散を描き、親子が再会して結びとなる。銭が独楽や風鈴の舌や棟上の撒銭になる、という取 ...
... 銭に金刀と書いてあったのを、貨泉と改めた。泉の字を分けると白水、貨の字を分けると真人となることから、銭の異「白水真人」。また「真人」は道家の語で、道義を悟り得た人。単独では慣銭と見破れて通用しない。再会親子銭独楽『雁首銭がれども、彼は ...