Access超入門
Accessのオプション
作成日:2015/11/19

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1.概要

ここでは、Accessのオプションについて解説しています。

Accessのオプションは本来個々の開発者の好み、 心情、 信念あるいは顧客の要望に従って設定すればよいものです。
しかし、 ここは「超入門」講座です。
Accessのオプションの設定が違っていることで、 この講座で説明していることと異なった結果が出ることがあります。
結果が些細な違いであっても混乱してしまうことがありますので、 「超入門」講座を卒業するまではこの設定に従っておいて下さい。

ここで全てのオプションを説明しているわけではありません。
この講座を読むについて必要なオプションだけを説明しています。
ここで解説していない項目は原則的には初期値のままで良いです。
その他の項目はヘルプや検索で調べて下さい。

2.オプション画面の表示方法

起動画面

Accessを起動し、「ファイル」タブのオプションをクリックします。

オプション画面表示タブ これがオプション画面です。
「基本設定」、「データシート」・・・・・「セキュリティセンター」と、 いくつもの項目がありますがここではこの講座に関連するものだけを説明します。

3.基本設定

基本設定では、このパソコンで操作する全てのAccessアプリケーションに関する設定を行います。

オプション画面表示タブ
ユーザーインターフェイスのオプション
リアルタイムのプレビュー表示を有効にする(L)
初期値のまま、 チェックを入れておきます。
動作が重くなるようならチェックを外してこの機能を無効にすることを試して見てください。
常に ClearType を使用する(T)
初期値のまま、 チェックを入れておきます。
ポップヒントのスタイル(R)
初期値のままにしておきます。
ボタン名と一緒にショートカットキーを表示する(H)
初期値のまま、 チェックを入れておきます。
配色(C)
初期値のまま「銀」にしておきます。
データベースの作成
空のデータベースの規定のファイル形式(F)
空のデータベースを作成する場合のファイル形式を指定します。
「Access 2000」、「Access 2002 - 2003」、「Access 2007」のファイル形式から必要な形式を選択することができます。
この講座では「Access 2000」の設定にしておきます。
規定のデータベースフォルダー(D)
Accessファイルを作成する場合の規定のフォルダーを指定します。
右の「参照」ボタンをクリックして設定します。
それぞれの環境に合ったフォルダーを指定してください。 保存時に別の場所を指定することもできます。
新規データベースの並び順(S)
初期値通り「日本語 - レガシー」のままにしておきます。
Microsoft Office のユーザー設定
この講座に影響することはないので、 特に設定する必要はありません。

4.カレント データベース

カレントデータベースは開いているデータベース(このデータベースだけ)に対するオプションです。

オプション画面全般タブ 「フォームの表示(D)」を除く全てのオプションはデフォルトのまま(左の画像の設定内容)で問題はありません。

ここではその中でも知っておくとあとで役に立ちそうなものをいくつか説明します。

アプリケーション オプション
「アプリケーションタイトル(T)」と「アプリケーションアイコン(I)」
既定では、タスクバーに 「Microsoft Access - ファイル名:データベース(ファイル形式)」 と表示されます。
「アプリケーションタイトル」 にタイトルを入力すると, データベースファイル名の代わりにここで入力したタイトルがタスクバーに表示されます。
「アプリケーションアイコン」に作成済みのアイコンを選択して設定すると、 Accessアイコンの代わりにここで設定したアイコンがタイトルバーに表示されます。
(アイコンの作成方法などの説明は割愛します。)
フォームの表示(D)
プルダウンで既存のフォームを選択すると、 このAccessファイルを起動した時に自動的に ここで指定したフォームがフォームビューで表示されます。

「(表示しない)」を選択すると既存ファイルを起動してもフォームは表示されません。

これは、 アプリケーションの開発が完了した後に、 そのアプリケーションを利用する場合に指定します。
その業務を実行するために最初に表示するフォームを指定しておけば, すぐさま業務を開始することができます。

シフトキーを押しながらAccessファイルを起動した場合は、 この機能は抑止されます。
つまり、 ここで指定したフォームは表示されません。

ステータスバーを表示する(S)」
Access画面の最下部にステータスバーを表示するか否かを指定します。
ここにチェックが入っているときにステータスバーを表示します。
表示位置は「起動画面」を参照して下さい。

ドキュメントウィンドウオプション
ドキュメントウィンドウオプションは、 オブジェクトウィンドウ にオブジェクト表示するときの表示方法を指定します。
「ウィンドウを重ねて表示する(O)」、「タブ付きドキュメント(B)」のどちらかを選択します。
この講座では
  「タブ付きドキュメント(B)」を選択し
  「ドキュメントタブを表示する」にチェックが入っている
ことを前提としています。

オブジェクトタブを表示した時のサンプル まず、 「タブ付きドキュメント(B)」について説明します。
「タブ付きドキュメント(B)」 を選択した場合は必ず 「ドキュメントタブを表示する」 にチェックを入れておきます。
「タブ付きドキュメント(B)」を選択し、 「ドキュメントタブを表示する」にチェックを入れた場合の表示が左の画像です。
ドキュメントタブが表示されています。(「フォーム1」と「フォーム1」のふたつがあります)
このタブの部分を右クリックすることによって、 上書き保存や閉じるそしてビューの変更ができます。


タブ付きドキュメントでタブを表示するを外したサンプル 「タブ付きドキュメント(B)」を選択し、 「ドキュメントタブを表示する」のチェックを外した場合の表示が左の画像です。。
ドキュメントタブが表示されていません。
画像内の注釈を見ればわかると思いますが、 このオブジェクトを閉じることができません。
なので、「ドキュメントタブを表示する」のチェックを外した状態はお勧めできないのです。


ウィンドウを重ねて表示するを指定して複数オブジェクトを表示したサンプル 「ウィンドウを重ねて表示する(O)」を選択した場合は、 「ドキュメントタブを表示する」にチェックを入れることができません。
つまりドキュメントタブは表示できません。
「ウィンドウを重ねて表示する(O)」を選択した場合の表示が左の画像です。
「フォーム1」と「フォーム2」を表示している状態です。

レイアウトビューを有効にする(E)
フォームやレポートを表示する際に、 レイアウトビューを選択できるようにする場合はチェックを入れます。
レイアウトビューが必要ない時はチェックを外しておきます。

データシートビューでテーブルのデザインを変更できるようにする(D)
ここにチェックを入れておくとデータシートビューでテーブルのデザインを変更できます。
チェックが入っていないとデータシートビューでテーブルのデザインを変更することはできません。

ナビゲーション
オプション画面全般タブ 「ナビゲーションオプション」をクリックして表示された画面が左の画像です。
ここでは「オブジェクトを開く方法」が重要です。
詳しい説明は省きますが、 初期設定のまま「ダブルクリック(C)」にチェックが入っているようにしておいてください。

5.オブジェクト デザイナーの設定

オブジェクトデザイナーの設定画面 左の画像がオブジェクトデザイナーの設定画面です。
この講座で確認が必要な赤の四角で囲まれた部分だけを解説します。

この画像は今回の講座用に変更済みの状態です。
規定のデータ型(Y)
データ型がフォーカスを得たとき、 そのデータ型が未入力状態なら、ここで指定した型を自動的にデータ型に設定してくれます。
ここでは、 テキスト型を選択しているので、 データ型が未入力状態ならテキスト型を設定してくれます。
数値型を設定したいときでもテキスト型が設定されますが、 そのテキスト型を変更することができます。
テキスト型のフィールドサイズ(T)
テキスト型のフィールドを定義したとき、 初期値として、 ここで指定したサイズ(文字数)を設定してくれます。
テキスト型のフィールドサイズはゼロ~255の範囲で指定することができますので、 255を指定してもかまいません。
入力したデータが1文字であった場合は1文字分の容量で保存します。
255を指定すると、 255文字分の容量を専有するというわけではありません。
ここでは50を指定しています。

数値型のフィールドサイズ(N)
数値型のフィールドを定義したとき、 初期値として、 ここで指定したサイズを設定してくれます。
数値型の場合、 フィールドサイズとは、 数値型の詳細な型名を意味します。
インデックスを自動作成するフィールド(I)
テーブル作成を完了し保存するときに主キーを設定していない場合、 Accessは主キーを設定するように促してきます。
主キーは必ずしも設定する必要はないのですが、 ここで「はい」を選択すると、 右にセミコロンで区切られたフィールドを見つけて、 自動的にそのフィールドに主キーを設定します。
この講座では「フィールド名=id」のフィールドを主キーに設定することを標準としています。
ここでは、 「ID」が自動で主キーが設定されるようにしていますので、 「id」が自動的に主キーになります。
(英字の大文字と小文字は区別されません)
常にイベントプロシージャを使用する(E)
ビルダーの選択 フォームやコントロールを右クリックして表示されるメニュー内の 「イベントのビルド(E)」 を選択するとこのようなウィザードが表示されます。

マクロビルダーを選択するとマクロを作成します。
式ビルダーを選択すると「式ビルダー」が表示され、 式の入力ができます。
コードビルダーを選択するとVBE(VBエディター)の画面が表示されてVBAの入力が可能になります。

マクロではVBAで記述するコマンドを、 表示された表の空白を埋めて作成するので比較的簡単に作成することができます。

式ビルダーでは、 名前の通り式を入力します。
コントロールのコントロールソースに式を入力する 「演算コントロール」 の時に式を入力するのに利用します。

マクロはVBAの入力をできるだけ簡単に行えるように作られたものです。
簡単に入力できるのは良いのですが、 やはりVBAのような柔軟性にはかけています。
将来性を考慮して、 この講座ではマクロではなく、 コードビルダーで開いた画面でVBAを使用することを標準とします。

この「常にイベントプロシージャを使用する(E)」にチェックを入れておけば、 「イベントのビルド(E)」をクリックすると直接VBAの編集画面が表示されます。

6.クライアントの設定

クライアントの設定では、このパソコンで操作する全てのAccessアプリケーションに関する設定を行います。

クライアントの設定画面 左がオプションのクライアントの設定タブです。

赤い四角で囲んだ部分に注意してください。
「Enterキー入力後の動作」
コントロールにデータを入力している時にEnterキーを入力した際の動作を指定します。
    移動しない:カーソルは移動しません。
    次のフィールド:次のフィールド(コントロール)へ移動します。
    次のレコード:次のレコードの同じコントロールへ移動します。
  Enterキー入力後は次の「フィールド移動時の動作」に従います。
  また、次のコントロールは「タブオーダー」の指定に従います。
「フィールド移動時の動作」
  フィールド(コントロール)移動後の動作を指定します。
  指定値は記載のとおりです。
「データシート上でIMEを制御する(D)」
デフォルトではチェックが入っていますが、このチェックを外します。
ここにチェックが入っていると、
フォームのコントロールごとに設定したIMEの制御が無視されてしまいます。
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