時間が開いてしまいましたが続きです。もう少しで本編が終わる・・！

ＥＰ７が発売されて大分時間が経ってるので隠さなくてもいいかなー・・と思うけど、今までと形式を合わせたいので一応隠しておきます。

さて、戦人を待ち続ける紗音・・てか、ベアトリーチェですが。

戦人が喧嘩が落ち着いた後も戻ってこないのは、明日夢の両親が怒っているから。娘の喪も開けない内から他の女と再婚（出来ちゃった婚）じゃ、無理もない事です。
ただ、こういう話を聞く限り、明日夢の両親は戦人を明日夢の息子だと思ってるんですよね。そうじゃないと娘が死んだ後に引き取ったりしないだろうし。

ＥＰ４で戦人の乗り物嫌いは明日夢の遺伝？て話が出ていて、これって終盤の「戦人が明日夢の息子じゃない」に繋がる露骨な伏線です。
あそこの会話を見る感じだと、霧江・絵羽あたりは戦人の出生の秘密を知らないんでしょうね。養子とも思っていない、実子だと思い込んでいます。
霧江はともかく、明日夢の両親や留弗夫の姉妹を騙す事って難しい筈で（生まれて直ぐに母子を見せるだろうから）、これをやろうと思ったら明日夢・留弗夫の協力は必須・・・だと思うのですが・・・。
もちろん同じ産院で生まれた子供同士を取り替えちゃった、なら留弗夫・明日夢の協力は要らないんですけど。戦人が恐らく霧江・留弗夫の子供ならば、そんなに上手くいかないでしょう。

でもこんな考察もＥＰ７のクレル先生の告白を聞いてると、意味が無いんじゃないかと思えてくる不思議。取り合えず「白馬に乗って迎えに来るぜー！」は本気にしちゃ駄目だよね。戦人は乗り物が苦手らしいＹＯ！だから嫁なんですね、分かります。


そして紗音への手紙を忘れてる戦人。これ、私は「本当に戦人は紗音の事を忘れてて手紙は無かった」派です。
戦人の初恋の女の子への認識って、お互いに意識しつつ告白できないで終わっちゃった、だと思うんです。逆に手紙を書いて交流しようと思う位に紗音を意識してるなら、電話なり何なりで紗音と連絡を取ったんじゃないかと。紗音→戦人は難しくても、戦人→紗音なら電話や手紙くらい、どうにでもなるんだし。
それが３年間なかったのなら、やっぱり戦人ってすっかり初恋の女の子の事を忘れてたんじゃないでしょうか。


そして戦人の罪。「約束を誤解させて、覚えてさえいなかった事」です。
あ、やっぱりコレはそうですよね。６年前の戦人の罪、と言うと、コレしか提示されてなかったので間違いないだろうとは思ったんですが、肯定されるとホッとします。ちゃんと伏線生きてるのね、と。

そして戦人の罪が確定なら、ＥＰ６のベアトリーチェの心臓を晒すトリックもほぼ確定です。嘉音の名前切り替えで間違いないでしょ。

ＥＰ４の戦人に罪を思いだすように迫るベアトと戦人の場面。

俺の6年前に、ベアトリーチェなどという人物は存在しないのだ。

この赤字が成立しているのは、戦人の中に「６年前にベアトリーチェとして認識した人物がいない」からです。しかし「後にベアトリーチェを語った誰か」は戦人と面識がある訳で、正確には「戦人の６年前に、後にベアトリーチェを語る誰かは存在した」事になります。
この２人は同一人物ですが、戦人は彼女をベアトリーチェと認識していないので、ベアトリーチェが存在しない赤字が使える。

もう１つ。

妾が今、そなたに思い出すことを要求している罪は、右代宮戦人とベアトリーチェの間のものではない。

この赤字なんて凄く分かりやすいです。これ、ワルギリアがＥＰ３で指摘した「復唱要求が改竄されてる」文章です。戦人が本当に要求した文章は

「お前が思い出せと言っている罪が、俺とお前の物ではないと宣言できるか？」

です。
多分、ベアトリーチェは戦人の復唱要求をそのまま言う事は出来ない筈です。「俺」と「お前」の大きな括りにしてしまうと、「お前」の中にベアトリーチェや初恋の紗音ちゃん、嘉音まで全部含まれてしまうので。
「右代宮戦人」と「ベアトリーチェ」なら範囲が狭くなるから言える。複数の名前を持ってる伏線は一応意味があった、て事でしょうね。

同じ事がＥＰ６の客室トリックでも出来るんでしょう。嘉音はクローゼットに隠れたけれど、上位世界のベアトリーチェは名前を切り替えて別人としてクローゼットの中に居る事にした。ひょっとしたら実際に、雨の中を全力で走った嘉音は変装（カツラ）が脱げてたのかもしれませんが。
緑の合羽を脱いだら、クローゼットには金髪碧眼の美少女が隠れてた。なんとも分かり易い話です。


そして世界設定が変更されて嘉音が誕生。この投げやり感が微妙に泣けます。嘉音について詳しく解説するのはタブーですか？紗音にはあんなにページを割いたのに。クレル先生、あんまりですぜ。

しかしサラッと「嘉音は新しい使用人として来た時からお館様直属」と言われてますね。これ、紗音よりも明らかに特別扱いですよ。しかも雇用された時は１３歳。紗音ほどじゃないにしても、就学中の子供が使用人なのは異例の筈です。
その辺も気にしつつ、次の章に続くのでした。