日本共産党

2003年3月11日(火)「しんぶん赤旗」

豊郷町長をリコール

小学校解体に審判

良識の勝利 わく住民

滋賀


写真

勝利の知らせに握手する伊藤寛代表(右)と「豊郷小学校の歴史と未来を考える会」の本田清治代表=9日、滋賀県豊郷町

 歴史的文化財の豊郷(とよさと)小学校の解体工事強行をきっかけに町長と住民が対立していた滋賀県豊郷町で九日、町長リコール投票が実施されました。即日開票の結果、町長解職賛成が二千四百五十票と、反対の二千七十票を上回り、無法と独断専行を問われた大野和三郎町長は即日失職しました。投票率は82・31%でした。

出直し町長選へ決意新た

 開票の夜、リコール運動の住民ら約七十人は豊郷小学校の近くの石畑会館二階につめかけ、結果が分かると割れるような拍手で喜びあいました。

 リコール請求した「豊郷一新の会」の伊藤寛代表は、「町長選で勝つまでバンザイはしません」と気を引き締めつつ、「民主主義と常識の通る町にという声が示された。町民のみなさんにサンキューとお礼をいいたいと思います」と勝利宣言。

 「豊郷小学校の歴史と未来を考える会」の本田清春代表も、「歴史的な、誇るべき、住民の良識の発揮です」と語り、伊藤代表とともに、近く候補者を決定する予定の町長選勝利へ決意を込めてこぶしをつき上げました。

 出直し町長選は、いっせい地方選挙の日程にあわせ、四月二十二日告示、二十七日投票で実施。

 「三年間の町政の信任投票を」と訴えてリコール投票に敗れた大野和三郎氏は、町長選再出馬を表明しています。

 豊郷小学校は、大野町長によって教育施設から町の一般施設に移管されていて、四月一日から同じ敷地内に新校舎を建設する工事が予定されています。日本共産党や無所属の町議、考える会は、町長の職務代行者に工事中止を申し入れます。


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