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[vine-users:078399] Re: Vine 4.2 で NFSv4 (vine4.2のファイアウォー ル設定)

  • From: 長南洋一 <cyoichi@xxxxxxxxxxxxxxx>
  • Subject: [vine-users:078399] Re: Vine 4.2 で NFSv4 (vine4.2のファイアウォー ル設定)
  • Date: Mon, 05 May 2008 20:36:13 +0900 (JST)
長南です。

奥井さんのメールより [vine-users:078391]
>
> バージョン違いのせいですか、なにか指定すればNFSv4 を使えるように
> なるんでしょうか、それとも追加でインストールが必要?

Vine 4.2 でも、カーネルは NFSv4 に対応していますし、ツール類も
一通り揃っています。ですから、クライアントから

  mount -t nfs4 server:/path /mnt

とやるだけですむだろうと思っていたのですが、実際にはそれほど
簡単ではありませんでした。

以下の記述は Vine 4.0 を 4.2 にバージョンアップしたものでやった
ことなので、4.2 をクリーンインストールした場合とは、事情が少し
違うかもしれません。

1) まず /etc/idmapd.conf を作る必要があった。
   man idmapd.conf の EXAMPLES を参考にしました。Domain に何を
   指定するべきかはよくわかりません。適当にやっておきました。
   rpc.idmapd の設定ファイルですから、サーバ、クライアント両方に
   必要なんじゃないかと思います。

2) ディレクトリ /var/lib/nfs/rpc_pipefs を作る必要があった。
   ユーザ、グループは root:root、パーミッションは 755 でよさそう。
   /var/lib/nfs/rpc_pipefs を作ったら、リブートすること。

   /sbin/rpc.idmapd を実行したら、/var/log/mesages に
   「May  5 18:21:21 localhost rpc.idmapd[3026]: main: open(/var/lib
    /nfs/rpc_pipefs/nfs): No such file or directory」というエラーが
   出たので、あるべきものがないことに気がつきました

   このディレクトリは rpc_pipefs 疑似ファイルシステムのマウントポイント
   ですが、この疑似ファイルシステムがマウントされるのは、sunrpc
   モジュールがロードされるときなのです。そこで、ディレクトリを
   作ったら、すぐリブートするのが一番手っ取り早そうだというわけ。

3) /etc/exports の書き方、mount の仕方が、NFSv3 までとはちょっと違う。
   たとえば、こんなふうに書いておき(fsid=0 がミソ)、

     /var/nfs4          192.168.0.0/24(rw,sync,fsid=0,crossmnt)
     /var/nfs4/music    192.168.0.0/24(rw,sync)

   クライアントからは、こんなふうにマウントする。

     mount -t nfs4 server:/ /mnt         あるいは、
     mount -t nfs4 server:/music  /mnt

   ※ NFSv3 までのように server:/var/nfs4(/music) でないことに注意。

   ※ man exports によると、「NFSv4 にはエクスポートされるファイル
      システム全体のルートという概念がある。fsid=0 でエクスポート
      されたエクスポートポイントは、このルートとして使用される」

4) rpc.idmapd をサーバ側、クライアント側、両方で起動する。

5) 実際にクライアントからマウント。

だいたいこんなところで、曲がりなりにも NFSv4 でのマウントができました。
まだ、場合によっては、Warning が出たり、「mount: 許可がありません」に
なったりしますけれど。

# ついでに。
# iptables において Chain の Policy を ACCEPT にするか DROP にするかは、
# 流儀みたいなものらしいので(柳生流と一刀流とか)、好きな方を選べば
# よいと思います。どちらにもそれなりの言い分があるんでしょうけれど。

-- 
長南洋一