日本ハーシェル協会 ― 2006年02月20日 06時22分00秒
(ウィリアム・ハーシェルの使った40フィート望遠鏡 =模型= )
■日本ハーシェル協会■
http://www.ne.jp/asahi/mononoke/ttnd/herschel/
ここは私自身が管理を任されているサイトなので、まったくの手前味噌なんですが(汗;)、しかしこれは是非ともご紹介せねばなりません。
日本でクラシックな天文趣味を堪能できる場は、ごく限られていると思いますが、ここは遠慮会釈なしにそれを語ることのできる場なのです。
もちろんメインはハーシェルですが、彼に限らず、ビクトリア時代前後の天文思潮について広く、浅く、ときに深く、縦横に語る場でありたいと思います(英国だけではありません。日本を含め、同時代の天文学すべてが潜在的なテーマです)。
王立天文学会、ロス伯爵、ナスミス、ラッセル、ウィリアム・ヘンリー・スミス提督、トーマス・ウェッブ、ロバート・ボール、そして現代のパトリック・ムーア卿…。こうした名前にピッと反応してしまう人は、ぜひお立ち寄りください。ご入会も大歓迎です。
★ ★ ★
以下、同サイト・トップページの口上より。
「1984年に東京で設立された日本ハーシェル協会は、天王星の発見者として知られる18-19世紀イギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルとその一族の業績を明らかにすることを通じて、天文学に関心を持つ人々の交流を図る団体です。
ウィリアム・ハーシェルは音楽家から転身し、天王星の発見や星雲・星団の観測など天文学分野での業績を上げました。ウィリアムの息子ジョン・ハーシェルは南アフリカのケープタウンに渡り、北半球からは観測できない南天の天体の記録を残しました。また、ウィリアムの妹カロライン・ハーシェルは女性天文学者の先駆けとして知られています。
興味の尽きないハーシェルの世界を、どうぞごゆっくりお楽しみ下さい。」
コメント
_ DryGin B ― 2006年02月25日 11時36分20秒
_ 玉青 ― 2006年02月26日 08時28分39秒
ありがとうございます。
「協会」のページの方も少しずつコンテンツを増やしていきますので、今後も足をお運びくだされば幸いです。
「貴族制度」は願い下げでも、好奇心の持ち方としての「貴族趣味」は、なかなか捨てがたいですね。
さて、極低温の世界というと、昔、アイザック・アシモフの科学エッセイだったと思いますが、超伝導というのは、「電気抵抗が事実上ゼロになる」とか「限りなくゼロに近くなる」のではなく、「完全にゼロになる」んだ、現実世界に「完全」ということは普通ないけれど、超伝導はまさにその例なのだ…というようなことが書いてあって、感動した記憶があります。
273度というと、プラスの方に伸ばすと天ぷらが焦げるぐらいで、日常世界そのものですが、マイナスの方に伸ばすと何とも不思議な世界です。絶対零度には永遠にたどり着けない、というのも謎めいています。
「協会」のページの方も少しずつコンテンツを増やしていきますので、今後も足をお運びくだされば幸いです。
「貴族制度」は願い下げでも、好奇心の持ち方としての「貴族趣味」は、なかなか捨てがたいですね。
さて、極低温の世界というと、昔、アイザック・アシモフの科学エッセイだったと思いますが、超伝導というのは、「電気抵抗が事実上ゼロになる」とか「限りなくゼロに近くなる」のではなく、「完全にゼロになる」んだ、現実世界に「完全」ということは普通ないけれど、超伝導はまさにその例なのだ…というようなことが書いてあって、感動した記憶があります。
273度というと、プラスの方に伸ばすと天ぷらが焦げるぐらいで、日常世界そのものですが、マイナスの方に伸ばすと何とも不思議な世界です。絶対零度には永遠にたどり着けない、というのも謎めいています。
_ 加藤喜昭 ― 2006年04月10日 22時33分41秒
貴ホームページ拝見しました。40フィートのハーシェル望遠鏡の模型に大変関心があります。実は15,6年前に仕事で同望遠鏡の模型を制作し天文館に納めました。しかしながら製作時間と資料の不足から不本意な出来となり、何時か作り直そうと思いながら今日に至ってしまいました。お願いがあります。あの模型を拝見させて頂きたいのですがそれは可能でしょうか。説明も受けたいのですが何処へ行けばよいのでしょうか。何卒宜しくご回答下さいませ。
_ 玉青 ― 2006年04月10日 23時24分04秒
加藤喜昭 様
お尋ねありがとうございました。ハーシェル望遠鏡の模型作りとは、何と素晴らしいお仕事!更に良いものをというプロ意識にも最大限の敬意を表したく思います。
さて、写真に写っている模型は、イギリスのハーシェル博物館の展示品です。
もちろん直接博物館宛てお尋ねいただくことも可能ですし(連絡先は、右をご参照ください。 http://www.bath-preservation-trust.org.uk/contact.php)、お時間をいただければ、細部の写真の他、製作当時の資料の有無等について、先方のハーシェル協会を通じて照会してみたいと思います。(その場合は、右ページ最下段にあるアドレス宛てご連絡ください。 http://www.ne.jp/asahi/mononoke/ttnd/herschel/information.html)
以上よろしくお願いいたします。
お尋ねありがとうございました。ハーシェル望遠鏡の模型作りとは、何と素晴らしいお仕事!更に良いものをというプロ意識にも最大限の敬意を表したく思います。
さて、写真に写っている模型は、イギリスのハーシェル博物館の展示品です。
もちろん直接博物館宛てお尋ねいただくことも可能ですし(連絡先は、右をご参照ください。 http://www.bath-preservation-trust.org.uk/contact.php)、お時間をいただければ、細部の写真の他、製作当時の資料の有無等について、先方のハーシェル協会を通じて照会してみたいと思います。(その場合は、右ページ最下段にあるアドレス宛てご連絡ください。 http://www.ne.jp/asahi/mononoke/ttnd/herschel/information.html)
以上よろしくお願いいたします。
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じつは翌日(2006/02/20)、日本ハーシェル協会の方も拝見しました。
あちらも玉青さんが製作担当されているとか…。
たいへん歩き易く、きれいなサイトでした。
私もハーシェルの名前は知っていましたが、まったく背景は知りませんでした。すべての時間が、まだゆっくりと流れていた古き良き時代を感じます。貴族趣味と言われてしまいそうですが、哲学を頂点に置いた芸術も科学も、人間の好奇心に根差した素直なものだったと感じます。
我々も、良いな良いなと言ってばかりではいけないのかも知れません。
そうそう、私は宇宙開発や天文のプロではありません。マイナス270度付近の、極低温の物理をやっています。賢治の春と修羅の序にでてくる<氷窒素のあたりから>は、私の手のひらの範囲です。
また立寄らせていただきます。