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2007年5月 アーカイブ

2007年5月 3日

SONY CLIE PEG-UX50の写真

CLIE PEG-UX50の写真です。
引き出しの中にしまってあったのを思い出し、RICOH GX100で撮影しました。

CLIE PEG-UX50の写真

親指で入力するには十分なキーボード。

CLIE PEG-UX50の写真

円形のデザインがアクセントになっています。

CLIE PEG-UX50の写真

ターンスタイルでも利用可能。

このCLIE PEG-UX50は、私が最後に買ったPalm OSのPDAです。もちろん、今後、Palm OS搭載のPDAを買うことがあるかもしれないし、私はPalm OSが好きなので、できればPalm OS搭載のPDAがほしいと思っています。Treoがスマートフォンとして通信料を気にせず使える形で日本で発売されたら、迷わず購入すると思います。

さて、CLIE PEG-UX50を使わなくなってしまった理由はいくつかあります。それらが改善されたPalm OS搭載機を待ち焦がれていましたが、待っているうちに、SONYはPalm OS搭載機の開発をやめてしまいました。また、米Palmによる日本国内販売などもなくなり、スマートフォンが登場し、Palm OS搭載機に戻るきっかけを失ったまま、現在に至ります。

ところで、CLIE PEG-UX50を使わなかったきっかけについてですが、リストアップしてみます。

  • 机の上においた状態で、キーボードを入力し辛いこと。1日程度かかる会議の議事録作成をしたかった。
  • バッテリーの持ちが短すぎる。
  • ホットシンクが、ボタン1つでできず、クレードルがUSB接続できていない。

これらがきっかけで、Zaurus SL-C3000に乗り換えました。その後、仕事で情報漏洩についてうるさくなってきたため、個人所有のPDAで、会議の議事録を作成することができなくなり、Zaurusを持ち歩くことをやめ、携帯電話にスケジュールを入力するようになり、携帯電話では入力できる情報量が不足していたため、W-ZERO3[es]X01HTに乗り換えました。

しかし、スケジュール参照や、メモの参照だけを考えると、CLIE PEG-UX50の方が数段優れているように思います。Palm OSに比べて、Linux Zaurusは動作が遅いですし、Windows Mobileはお話にならないほど遅いです。もちろん、それぞれを個別に見れば、大きなストレスは無い範囲での遅さとは思いますが、Palm OSの軽快さを知っていると、ストレスを感じてしまいます。

そのため、ときどき無性にPalmを使いたくなります。日本国内でスマートフォンとして使うことを諦めれば、Treoを使うという選択肢も十分ありえます。今は、その気もちをどうにかガマンして、X01HTを使っています。

 

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2007年5月 4日

Nokia、Safariベースのブラウザエンジンをオープンソース化

Nokiaがやってくれました。AppleのSafariベースのWebブラウザエンジンをオープンソース化するそうです。

Nokiaは、Safariの技術を使ったS60向けWebブラウザエンジン「S60 WebKit」のソースコードを、オープンソースのBSDライセンスに基づき公開する。 ITmedia News:Nokia、S60のブラウザエンジンをオープンソース化

オープンソース化により、ほかのプラットフォームへの展開が楽になり、携帯電話、スマートフォン、PDAなどにおいて、ブラウザの独自仕様が少なくなっていきそうです。

なお、このWebブラウザエンジンは、AppleのSafari Web KitのWebCoreとJavaScriptCoreコンポーネントがベースになっているそうで、iPhoneと似ている部分があるかもしれません。JavaScriptCoreがあるということで、Ajaxへの対応が期待できます。

スマートフォンでは、Windows Mobileが最近メジャーになりつつありますが、正直なところ、OSとしてのWindows Mobileは酷いものです。動作が緩慢でフリーズすることもしばしばあり、Windows 95時代の不安定さを再現しているかのようです。

そんなわけで、このようなオープンソースの流れはとても嬉しいです。Webブラウザエンジンのオープンソース化によって、OSの開発へも良い影響が出てゆくようになると嬉しいです。

 

NTT DoCoMo FOMA D902i のレビュー

NTT DoCoMo FOMA D902iのレビューです。
1年くらい前に購入した携帯ですが、今も愛用しています。

FOMA D902iの写真

D902iを閉じたままでも、多くの操作ができます。文字の入力を行わなければ、ほとんどこのまま使えます。ボタンや本体は丸みを帯びていて、衣服にひっかかることがないのはもちろん、指で押したときにイガイガ感がありません。気分良く手に持つことができます。

FOMA D902iの写真

スライドをオープンすると、テンキーが出てきます。オープンさせるには、D902i本体の横にあるボタンを押します。ボタンを押した瞬間、バネの力で勢い良く携帯が開くので、慣れないうちはビックリしますが、慣れてくると気分良く開けるようになります。

愛用していますが、そんな中でも、いくつか難点があります。

  • 動作が遅い
  • miniSDやヘッドフォンなどのカバーがゴム製
  • スライド機構が壊れやすい
  • 画面ロックしたかどうかわかりにくい

最期の、スライド機構が壊れやすいという点については、私のD902iも一度故障して、新品と交換してもらいました。その後は快適です。交換してもらったものは、もしかしたら、スライド機構の故障のしやすさに対策を施されているかもしれません。

そういえば、バッテリーもリコールがあり、交換してもらいました。バッテリーと本体を交換してもらっているので、最初に購入したものからは別物になっています(笑)

画面ロックについては、本体の横にスライド式のスイッチがあります。そのスイッチを下にスライドさせると、ロックがかかり、スイッチが上に戻ります。もう一度下にスライドさせると、ロックがはずれ、スイッチが上に戻ります。つまり、スイッチが必ず上に戻るため、スイッチの状態によってロックがかかっているのか、はずれているのかがわかりません。

ちなみに、良い点を上げてみると……

  • 本体のサイズが小さい
  • スライド機構が使いやすい。慣れると手放せない
  • 閉じたままでも操作できる
  • カメラのレンズカバーがある

このあたりが気に入ってます。

D903iでは、難点であげたものがいくつか直っているようですが、細かな難点のため、買い換えるには至りませんでした。あと、D903iは少し角ばったため、手にイガイガする感じがあるのが気になりました。

そんなわけで、まだしばらく、D902iとの付き合いが続きそうです。

 

2007年5月 5日

Windows Mobile でのメモ管理に頭を悩ませる

PDA上で、数多くのファイル管理をどうするか?
これは、大きな悩みです。

私はとくに、テキストファイルの管理に頭を悩ませます。Windows Mobileのメモツールでメモを数多く作成すると、メモツールの動作が極端に遅くなってゆきます。はっきり言って、使用に耐えられない遅さです。

そこで、Windows Mobileでのメモ管理について改めて考えてみることにしました。

pwiファイルとは?

Windows Mobileのメモツールでメモを作成すると、メモ1件につき、1つの「.pwi」ファイルができます。「.pwi」ファイルについて調べてみたところ、以下のようなファイルであり、Microsoft独自のファイル形式のようです。

名前 Microsoft InkWriterファイル
タイプ バイナリ
説明 PocketWordで使われているファイル

このファイルは、Pocket Outlook(Windows Mobile)や、Outlook(Windows XP等)で参照・更新できるファイルでした。バイナリファイルであるため、テキストエディタによる編集もできません。

pwiファイルへの不安

Microsoft独自のファイル形式ということは、今後、Windows MobileからZaurusやPalmに乗り換えたくなったとき、そのファイルを扱うことができなくなる危険性があります。つまり、それまで蓄積してきた資産を捨てることになるかもしれないということです。

いまのところ、Outlook経由でZaurusやPalmに同期が可能なようですが、Outlookの存在が必要不可欠なものとなっている状況です。正直なところ、私はこの状況に大きな不安を感じます。

txtファイルの安心感

一方、「.txt」ファイルはどうでしょう?
ほとんどどんな環境でも、編集できるファイル形式です。
txtファイルなら安心して使えます。

pwi → txt ファイル変換

今のところ、pwi→txtファイル変換ツールというものは出回っていないようです。自分で作ることも考えましたが、pwiファイルがバイナリファイルということで、Windows Mobile向けの開発環境がないためひとまず断念。【追記:2008/03/18】ActiveSync4.5に、pwiをtxtに変換する機能があるとのコメントをいただきました。fujiteruoさんありがとうございます。

今後のメモ管理

必要と思われるファイルを手動でテキストファイルにしつつ、今後は、テキストファイルによる効率的なメモ管理を考えていこうと思います。

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X01HTに、ランチャー(tdLaunch4SE[es])をインストール

X01HTで使えるシンプルなランチャーが欲しくなり、探すことにしました。
条件は、シンプル、軽い、この2つです。

W-ZERO3/W-ZERO3[es]向けはあるけれど……

探してみると、W-ZERO3/W-ZERO3[es]向けはすぐに見つかりますが、X01HT向けはなかなか見つかりませんでした。しかし、説明を良く見てみると、「W-ZERO3[es]向け(Windows Mobile 5向け)」というような説明がありました。

ソフトウェア開発者さんが所持している端末が、W-ZERO3やW-ZERO3[es]であることが多いようで、確認環境がそれらの端末であるということですが、Windows Mobile 5向けに作られているアプリケーションが多いようでした。

つまり、運がよければX01HTでも動作するということです(^^)

tdLaunch4SE[es]に決めた

W-ZERO3[es]向けのアプリケーション、tdLaunch4SE[es]を、X01HTで試用してみることにしました。選んだ理由はシンプルであったというその一点です。

tdLaunch4SE[es]をダウンロードし、cabファイルを実行。無事インストールが終わり、いくつか設定をしたら……Today画面に問題なく表示されました。

tdLaunch4SE[es] x X01HTの写真

「未読メッセージはありません」という直下に並んでいるアイコンが、tdLaunch4SE[es]から起動できるように設定したアプリケーションのアイコンです。Today画面にアプリケーションのアイコンが並ぶだけという、非常にシンプルなランチャーですが、私が欲しいと思っていたものにぴったり合っていました。

X01HT上での動作もひとまず問題ないようで、安心して使えそうです。

ダウンロード先

tdLaunch4SE[es] | Today, ランチャーアイテム」からダウンロードしました。いろいろなソフトウェア開発者さんの手が加わっているランチャーアプリケーションのようです。

すばらしいソフトウェアを開発・提供してくださった開発者さんに、感謝します。

tdLaunch4SE[es] x X01HTの写真

 

2007年5月 6日

1円携帯不買運動 (1円携帯と携帯電話料金の不透明性)

格安携帯電話と通話・通信料金の不透明性・不公平さについての記事が、毎日新聞に掲載されていました。もちろん、スマートフォンなどの、通話・通信料金を支払う端末についてもあてはまります。

「販売奨励金」は、携帯電話の利用者が払った通信料金で賄われている。多くの人たちが支払った通話料金の一部が、一部の人の端末の代金に「流用」されている <携帯電話>「1円」「0円」端末、「販売奨励金」に秘密が(毎日新聞)
端末を正規の価格で購入せざるを得ないスマートフォンユーザーは、毎月の高額な通信費で負担が多いだけで、メリットが全くないです。 雑記(伊藤浩一のW-ZERO3応援団)

漠然とは知っていましたが、このように明確な記事になると、やはりインパクトがあります。携帯電話キャリア各社は、我々の通話・通信料金を不透明な形で流用して、端末価格の引き下げを図っています。

通話・通信料と1円携帯電話の仕組み

毎日新聞の記事をまとめてみると、以下のような仕組みになっています。

  1. 店頭で1円の携帯電話を販売
  2. 1円の携帯電話の製造コストは数万円
  3. 数万円 - 1円 の差額は携帯電話キャリアが支払う
  4. 支払うお金は、消費者の通話・通信料に上乗せ

つまり、消費者は通話・通信料金の実費以外に、携帯電話の端末料金も支払っていることになります。

しかもこの上乗せ料金は、自分の携帯電話に対しての上乗せ料金ではありません。他人が1円で携帯電話を購入するための上乗せ料金です。そのため、自分の携帯電話の端末料金以上にお金を支払うことになります。

透明性が高いSoftBank

SoftBankの場合、携帯電話を契約するさいにかかる端末料金は0円です。しかし、0円で契約したあとに、2年かけて割賦で支払うか、その場で端末を購入するかを決めることができます。

もちろん割賦で購入したあとは、その後の支払いがなくなります。そのような仕組み上、他社と比べると透明性が高いように見えます。

透明性が高いように見えるだけで、実情は不透明な資金運用をしているのかもしれませんが、割賦での支払い形式について明確に提示しているだけ、他社より良心的のように思います。

他社は、事実を隠蔽して、本当に携帯電話が1円で販売されているかのように見せかけ、消費者を騙しているように見えます。

マスコミはこの問題を大きく取上げるべきではないか?

携帯電話料金について、ここまで明確に取上げた記事を見たのは、毎日新聞が始めてです。マスコミは、なぜ、携帯電話料金について大きく取上げないのでしょうか?

携帯電話利用者が、他人のための携帯電話端末料金を支払い続けさせられているという事実を、広く知らしめる必要があるように思います。

消費者がとるべき行動

1円携帯を購入しないことです。携帯キャリアの商法を助長することになります。1円で購入できてラッキーなどと思うかもしれませんが、数年後には携帯電話の金額以上のお金を支払うことになります。

もちろん、1円で購入しようがしまいが、携帯電話料金に他人の端末料金を上乗せされた形で携帯電話料金の請求がありますが、1円で購入するニーズを減らすことが必要です。そのためにも、まずは自分が1円で携帯電話を購入しないことです。

1円携帯不買運動

ここまで記事を書いてきて思いついたのですが、1円携帯不買運動というのを起こしてみると面白いかもしれませんね。ひとまず思いつく項目は以下の通りです。

  • 1円携帯を購入しない。
  • SoftBankの割賦による、0円携帯は購入しても良い。

商品を適正な価格で購入するというのは、消費者として必要な行為です。安すぎる価格で購入するとき、その裏には何かがあります。その何かが製造上の工夫であれば良いのですが、不透明な資金流用であったり、末端の生産者の賃金カットによるものであったりした場合、そのような商品を購入すべきではありません。

 

2007年5月 7日

X01HTで動作するEmacs(Ng for Win32/Micro Emacs)

X01HTで動作する、Emacsを発見しました。

Emacsと言っても、完全なEmacsではなく、Micro Emacsと呼ばれる、モバイル端末向けのEmacsです。

Emacsとは?

いきなりEmacsの話題からはいっても、Windows Mobileを利用されている多くの人はわからないかもしれませんね。そんなわけで、まずは、Emacsを簡単に説明します。

Emacsは、主にLinuxなどのUNIX系OSでよく使われている、テキストエディタです。非常に強力なカスタマイズ機能を持っていて、CUIベースで動作します。

カスタマイズ機能を使って、Emacsをメールクライアントにしたり、Webブラウザにしたりすることができます。

PC初心者のかたは、利用できるようになるまで多少時間がかかると思いますが、Linuxを使ってみようと思われるかたなら、きっと気に入るテキストエディタだと思います。

Windows Mobile 向けのMicro Emacs → Ng

Emacsは、カスタマイズ機能が強力です。強力なため、Windows Mobile上でその機能をすべて実現するには、おそらく、大きなプログラムファイルが必要になります。そのため、今回紹介するWindows Mobile上で動作するMicro Emacsは、機能が限定されています。

また、Micro Emacsにはいくつかの種類があり、今回紹介するのは、Ng for Win32というアプリケーションです。

Ng for Win32 http://tillanosoft.com/ce/indexj.html

Ng for Win32の感想

実際に、X01HTにインストールして使用してみました。Emacsのキーバインディングやバッファの概念を取り入れられており、気持ちよく使えます。

Ng for Win32(Micro Emacs)のスクリーンショット

ただし、Emacsのキーバインディングは、C-x C-f(Ctrl + x の後に、Ctrl + fを実行するのと同じ意味)のように、Ctrlキーにプラスして操作する処理が多いため、X01HTのキーボードだけでは、少し辛いかもしれません。

X01HTに対応しているBluetoothキーボードがあれば、普通にEmacsを使うように操作できそうなので、幸せになれそうです。

そんなわけで、Bluetoothキーボードの購入を思案中です。

 

2007年5月 9日

Zaurus SL-C3000にEmacsをインストール

Zaurus SL-C3000にEmacsをインストールしました。その際の設定内容についてのメモです。

今回、ZaurusにEmacsをインストールするさいに気になったことは、日本語が使えるかどうかということ。いくつかのサイトを調べてみたところ、日本語の入力・表示が可能なTerminalがあったので、それをインストールしました。その後、Emacsのインストールを実行し、Emacsの設定をいじりました。

日本語Terminalのダウンロード

以下のサイトで配布されている、「日本語入力欄付きワイド版パッケージ」をダウンロードします。
「日本語入力欄なし」をダウンロード&インストールした場合、そのままでは日本語の入力はできません。

TITLE: いとしの liza/qpe-embeddedkonsole-ja ワイド版
URL  : http://kimux.org/liza/index.shtml#kon

  • qpe-embeddedkonsole-ja_1.6.0-jinput3_arm.ipk
    qpe-embeddedkonsole-ja 日本語入力欄付きワイド版パッケージ

Zaurus用 Emacs

ZaurusにEmacsをインストールするには、以下のサイトで配布されている、6個のパッケージが必要です。

TITLE: zaurus-ja/emacs21
URL  : http://sourceforge.jp/projects/zaurus-ja/

  • emacs21-bin_21.2.1-20021126b_arm.ipk
  • emacs21-leim1_21.2.1-20021126_arm.ipk
  • emacs21-leim2_21.2.1-20021126_arm.ipk
  • emacs21-lisp1_21.2.1-20021126_arm.ipk
  • emacs21-lisp2_21.2.1-20021126_arm.ipk
  • emacs21-lisp3_21.2.1-20021126_arm.ipk
     

TerminalとEmacsのインストール

Zaurusの「ソフトウェアの追加/削除」ツールから、Zaurusにアプリケーションをインストールするときの、通常のインストール手順でインストールします。


日本語Terminal(端末ウィンドウ)を起動

インストールが無事完了すると、「アプリケーション」タブの中に、「端末ウィンドウ」というアイコンが出てきます。(赤いタコのアイコンです)

端末ウィンドウを実行すると、コンソールが表示されます。

Emacsを起動

端末ウィンドウ起動後、コンソールから「emacs」と入力して実行すると、Emacsが起動します。ただし、そのままでは日本語が通りませんので、「~/.emacs」に以下の設定を書き込みます。

(set-buffer-file-coding-system 'euc-jp-unix)
(set-terminal-coding-system 'euc-japan)
(set-language-environment "Japanese")
(set-keyboard-coding-system 'euc-jp)

「~/.emacs」の設定が終わったら、Emacsを再起動してみてください。もう一度「~/.emacs」を開いて、以下のように編集テストをしてみましょう。

;;; 日本語の設定
(set-buffer-file-coding-system 'euc-jp-unix)
(set-terminal-coding-system 'euc-japan)
(set-language-environment "Japanese")
(set-keyboard-coding-system 'euc-jp)

無事、「日本語の設定」と書き込めたら、最低限の設定は完了です。

もし、日本語がうまく入力できなかったら、以下の手順を試してみてください。運がよければ日本語の入力が可能になると思います。

  1. キーボードから「Fn + q」を入力
  2. Fontから、そのとき利用していなかったFontを選択
  3. Emacsを再起動
  4. 日本語を再入力

Emacs on Zaurus SL-C3000 スクリーンショット

 

Zaurus SL-C3000にhowmをインストール

Zaurus SL-C3000にEmacsをインストールしましたので、howmもインストールしてみようと思います。インストールは意外と簡単でした。そのさいのメモを残してみます。

howmをダウンロード

以下のサイトから、howmをダウンロードします。

Title: howm: 一人お手軽 Wiki もどき
URL  : http://howm.sourceforge.jp/index-j.html


howmをインストール

Zaurusで、howmの.configureやmakeなどをうまく実行できるか不安だったので、以降の手順にあるような形で、ファイルコピーして設定を済ませました。

Windows上での操作

  1. Windows上で、ダウンロードしたhowmを解凍
  2. デスクトップに、「howm」フォルダを作成
  3. 解凍したhowmのフォルダ直下にある、「*.el」ファイルを「howm」フォルダにコピー
  4. 解凍したhowmのフォルダ>jaフォルダ内にある、「0000-00-00-000000.howm」ファイルを、「howm」フォルダにコピー
  5. 「howm」フォルダを、Zaurusにコピー(私は、/home/zaurus/Documents/Install_Files にコピーしました。)


Zaurus上での操作

  1. Terminalを起動し、rootユーザになる
  2. 以下の場所に、「howm」ディレクトリを作成
    /hdd2/QtPalmtop/share/emacs/site-lisp
  3. Windowsからコピーしてきたhowmディレクトリから、*.elファイルを、以下のディレクトリにコピー
    /hdd2/QtPalmtop/share/emacs/site-lisp/howm
  4. Terminal上でrootユーザを抜け、一般ユーザになる
  5. 以下の場所に、「howm」ディレクトリを作成
    /home/zaurus/Documents/Text_Files
  6. Windowsからコピーしてきたhowmディレクトリから、「0000-00-00-000000.howm」ファイルを、以下のディレクトリにコピー
    /home/zaurus/Documents/Text_Files/howm

以上で、howmの実行に必要なファイルのコピーが完了しました。


.emacsの設定

howmの実行ができるように、.emacsを以下のように設定します。

;;; howmの設定
(setq howm-directory "/home/zaurus/Documents/Text_Files/howm")
(setq howm-menu-lang 'ja)
(global-set-key "\C-c,," 'howm-menu)
(autoload 'howm-menu "howm" "Hitori Otegaru Wiki Modoki" t)

あとは、Emacsを再起動して、C-c,,を実行すれば、howmが立ち上がります。

howm in Zaurus SL-C3000のスクリーンショット
howm in Zaurus SL-C3000のスクリーンショット

howm-directoryをSDカードやCFカードにして、PCで利用しているhowmのhowm-directoryもカードを参照するように設定しておけば、カードを差し替えるだけで、1つのhowmのファイルを利用できるようになると思います。(まだ試してません)

 

2007年5月12日

Zaurus SL-C3000とWindowsでhowmのデータを共有する

howmのデータ格納先をSDカードにしたら便利になりそう。というわけで、やってみた。最終目標は、Meadow(Windows)とZaurus SL-C3000でhowmのデータを利用可能し、その両方で同じデータを使うということにしてみる。

howmのデータをSDカードにコピー

~/howm ディレクトリに格納されているhowmのデータを、SDカードにコピーします。Zaurus SL-C3000上でSDカードにコピーする場合は、以下のディレクトリです。

/mnt/card/howm


Zaurus SL-C3000の.emacsを設定

Zaurus SL-C3000上で、SDカードにコピーしたhowmのデータを利用できるようにするため、以下の手順を実施。

  1. .emacsに以下の設定を追加
    (setq howm-directory "/mnt/card/howm")
  2. Emacsを再起動
  3. howmを実行

コピーしたデータが編集できれば無事設定完了


Meadow(Windows)の.emacsを設定

Windows上のMeadowでZaurus SL-C3000で使っているhowmのデータを利用できるようにするため、以下の手順を実施。(Meadowへのhowmのインストール方法および初期設定方法は省きます。)

  1. SDカードを、Zaurus SL-C3000からWindowsを動かしているパソコンに差し替える
  2. Meadowの.emacsに以下の設定を追加
    (setq howm-directory "i:/howm") ;; 「i:/」はSDカードのディレクトリを指定
  3. Meadowを再起動
  4. howmを実行

コピーしたデータが編集できれば無事設定完了


まとめ

SDカードに格納することで、Zaurus SL-C3000とWindowsで1つのデータを扱えるようになりました。デスクトップパソコンの広い画面と大きなキーボードという快適な入力環境で編集操作しつつ、喫茶店などに行くときは、SDカードを差し替えるだけで、Zaurusにデータを入れて、コンパクトに持ち運ぶことができます。

今回は、WindowsとZaurus SL-C3000の連携でしたが、おそらく、howmさえ動けば、LinuxやMacOS Xなどでも同様のことが可能になると思います。

 Zaurus SL-C3000 + SDカードの写真
Zaurus SL-C3000とWindowsでhowmのデータを共有する

 

2007年5月13日

SoftBank XRoofリリース

SoftBankからリリースされた、XRoofをインストールしました。XRoofは、X01HTの機能強化ツールです。大きく分けて、4つの機能が追加されます。

  • タスク管理機能の追加
  • 表示情報のカスタマイズ機能を追加
  • 多くの情報を表示する機能を追加
  • 3種類のデザインを選択できる機能を追加
XRoofの3種類のデザイン
XRoofのスクリーンショット XRoofのスクリーンショット XRoofのスクリーンショット
シルバー ホワイト ブラック

XRoofのインストール

まずは、XRoofのインストールです。PC経由と本体から直接インストールする方法があります。以下のサイトに詳細が掲載されています。

私は、本体から直接インストールする方法を選択しました。micro SDにインストール媒体をダウンロードし、インストーラーを実行。インストール先は本体を選択しました。

インストーラーが終了し、再起動を促されたので、そのまま再起動の実行を了承したところ、再起動中にフリーズしてしまいました。しかたないので、リセットボタンをスタイラスで押し、再起動が完了。

すこし心配しましたが、インストール自体は完了していたようで、XRoofは問題なく起動しました。

XRoofの実行

インストール後、X01HTを再起動すると、XRoofが自動的に起動します。

XRoofの起動画面
XRoofの起動画面

XRoofの感想

SoftBank Mailの品質が悪かったので、XRoofも品質が悪いのではないかと最初は不安でした。XRoofをインストールすることで、激重になってしまったらどうしよう?動作が不安定になってしまったらどうしよう?と……しかし、実際にインストールしてみたら、まったくそういうことはなく、一安心。動作が重くなることもなく、正常に動作しています。

XRoofによりタスク管理機能が追加されたおかげで、不要なタスクを手動で終了させることができるようになりました。そのため、アプリをたくさん起動した後に、動作が不安定になってしまうことを防げるようになりました。

X01HTには、いままでタスク管理機能がなかったので、アプリを起動すればするほどバックグラウンドでアプリが動作し続け、全体の動作が重くなるし、不安定になるしで、ひどい状況でしたが、XRoofによるタスク管理機能のおかげで以前より安心して利用できるようになりました。

XRoof・タスク管理機能のスクリーンショット
XRoofタスク管理機能のスクリーンショット

 

2007年5月15日

Zaurus SL-C1000を注文

Zaurus SL-C1000を注文しました。いまさら?と言われそうですが、良いものは、何年経っても良いです。Zaurusは、枯れた端末に仕上がって居るように思いますので、これ以上派手な機能が欲しいわけでもないし、私にとっては今のまま十分使い続けられるPDAです。

そんなわけで、SL-C3000をバックアップ機にし、SL-C1000をメインで使うために、SL-C1000を注文しました。


Zaurus SL-C1000の用途

メモ作成専用マシンになると思います。通信を考えると、携帯電話やスマートフォンの手軽さにはかなわないので、Emacs + howmでメモを書き散らかすためのマシンにする予定です。

予定表については、同期させておきたい気もしますが、Vista対応されていないということもありますし、この先、すこし不安があります。そのためEmacs + howm専用マシンにしようと思います。UbuntuやFedora CoreなどのLinuxをメイン端末にすればそのへんも解消されるかもしれませんが、ひとまずメモ専用マシンです。


メモの書き方

restructuredTextの形式でメモを書いています。テキスト形式のままでも読みやすく、コンバーターがあればHTML形式にもできるからです。(いまのところ、コンバーターはかませてませんが、そのうちかませたい。)

ちなみに、この記事の下書きは、Emacs + howm + restructuedText + Zaurus SL-C3000で書いています。もちろん、キーボードは、Zaurusのキーボードです。


メモの書き方の工夫

メモのタイトルを書くときに、少しだけ工夫しています。

たとえば、本のメモなら「= Book:本のタイトル」という具合にして、同様に、料理なら「料理:料理の名前」、映画なら「映画:映画の名前」という具合にしています。そうすることで、「Book:」や「料理:」や「映画:」で検索をかけて、簡単に関連したものを探すことができます。


もし、Zaurusの後継機種が出るなら

もし、Zaurusの後継機種が出るなら、派手な機能はいらない気がします。欲しいのは以下のようなものくらいかな……

  • 高速化
  • 薄型軽量化
  • RAMの大容量化
  • より打ちやすいキーボード
  • 液晶の視認性とサイズアップ
  • IMEの改善
  • Terminalの強化

でも、これだけだと、強く訴えかけるセールスポイントがないでしょうね(^^;

そもそも、いまのところZaurus後継機の噂はまったくないし、さびしい状況です。

2007年5月17日

Zaurus SL-C1000到着

先日お知らせした、Zaurus SL-C1000が到着しました。昨夜到着し、TerminalやEmacs、howm、bashの設定まで完了しました。SL-C1000でのhowmの設定は、SL-C3000と少し違うので、howmなどの設定については、また後日詳細を書きますが、まずはファーストインプレッションです。

Zaurus SL-C1000の写真Zaurus SL-C1000の写真

Zaurus SL-C1000のキーボードの感想

SL-C3000に比べて、少し柔らかくなっているような気がします。そのおかげで、指先に入れる力が軽減されているような気がします。もしかしたら、個体差によるものかもしれませんが、キーボードからの入力が楽になりました。

この記事の下書きも、ほとんどがZaurus SL-C1000 + Emacs + howmで作成しています。

Zaurus SL-C1000の写真Zaurus SL-C1000の写真

Zaurus SL-C1000の動作速度

こちらも、SL-C3000との比較になりますが、多少速くなっているのを体感できます。CPUの高速化によるものだと思います。 (2007.05.19 追記: raulさんより、CPUは同じものであり、フラッシュメモリへのプログラムインストールによるものという指摘をいただきました。記憶違いをしていました、指摘ありがとうございます。)

動作速度が何倍になった。というようなおおげさなものではありませんが、快適になった気分が少し味わえます。とはいうものの、私はほとんどEmacsしか使わないので、あまり変わらないかもしれません(^^;


その他気になるところ

これといって、とくに不都合なことがありません。何かないかとよく考えてみると・・・Ctrlキーが右側にもあると良いかな。Emacsを使っていると、C-x C-s とかよく使いますからね。

そんなわけで、快適に使っています。

楽天市場でZaurus SL-C1000を探す

2007年5月19日

Zaurus SL-C1000の~/.bashrcの設定

Zaurus SL-C1000の、 ~/.bashrc の設定を掲載します。
最低限必要なもののみ設定しています。

# Terminalの設定
# これを設定しないと、Emacsの色設定が有効にならない
export TERM=xterm-new

# BSの設定
# これを設定しないと、EmacsでDeleteのような動きをする
stty erase ^?

 Zaurus SL-C1000のEmacsのスクリーンショット

 

XRoof用スキン01公開(きつねこ遊空間)

XRoof用スキン1番乗りのスキンです。シンプルで飽きの来ないスキンです。標準のスキンに不満があった人も多かったようなので、待望のスキンかも!

実際のVistaのタスクトレイはここまで丸くないですが....何となく雰囲気はVistaっぽくなっていると思いますf^^;XRoof用スキン01公開(きつねこ遊空間)

ところで、XRoofのスキンをいじれるということになると、これからたくさんのスキンが登場してきそう。楽しみです!

 XRoof用スキン01のスクリーンショット 

 

2007年5月20日

Zaurus SL-C1000へのEmacs+howmのインストール&設定方法

Zaurus SL-C1000のEmacs+howmの設定方法です。以前、Zaurus SL-C3000の設定方法を掲載しましたが、ほんの少し違う箇所がありますので、Zaurus SL-C1000の設定方法を掲載します。

1. 日本語可能なTerminalのインストール

まずは、日本語入力と表示が可能なTerminalをインストールします。以下のサイトから、「日本語入力欄付きワイド版パッケージ」をダウンロードしてください。パッケージをダウンロード後、Zaurusの「ソフトウェアの追加/削除」ツールでインストールしてください。

TITLE: いとしの liza
URL: http://kimux.org/liza/index.shtml#kon

  • qpe-embeddedkonsole-ja_1.6.0-jinput3_arm.ipk
    qpe-embeddedkonsole-ja 日本語入力欄付きワイド版パッケージ

2. Emacsのインストール

ZaurusにEmacsをインストールするには、以下のサイトで配布されている、6個のパッケージが必要です。6個のパッケージをダウンロード後、Zaurusの「ソフトウェアの追加/削除」ツールでインストールしてください。

TITLE: zaurus-ja/emacs21
URL  : http://sourceforge.jp/projects/zaurus-ja/

  • emacs21-bin_21.2.1-20021126b_arm.ipk
  • emacs21-leim1_21.2.1-20021126_arm.ipk
  • emacs21-leim2_21.2.1-20021126_arm.ipk
  • emacs21-lisp1_21.2.1-20021126_arm.ipk
  • emacs21-lisp2_21.2.1-20021126_arm.ipk
  • emacs21-lisp3_21.2.1-20021126_arm.ipk

3. howmのインストール

Zaurusにhowmをインストールするには、以下のサイトで配布されている「howm-1.3.4.tar.gz」が必要です。

Title: howm: 一人お手軽 Wiki もどき
URL  : http://howm.sourceforge.jp/index-j.html

ダウンロード後の手順は以下のとおりです。

  1. デスクトップにhowmディレクトリを作成
  2. Windows上でダウンロードしたファイルを解凍
  3. Zaurus SL-C1000に以下の2つのディレクトリを作成
    /home/QtPalmtop/share/emacs/site-lisp/howm
    /home/zaurus/howm
  4. 解凍したディレクトリ直下の、*.elファイルをZaurus SL-C1000の以下のディレクトリにコピー
    /home/QtPalmtop/share/emacs/site-lisp/howm
  5. 「解凍したディレクトリ/ja/0000-00-00-000000.howm」ファイルを、Zaurus SL-C1000の以下のディレクトリにコピー
    /home/zaurus/howm

4. ~/.emacsの設定

Emacsは既に起動できる状態になっていますので、最初にインストールしたTerminalを起動してemacsを実行し、~/.emacsに以下の設定を記載してください。

;;; Japanease
(set-buffer-file-coding-system 'euc-jp-unix)
(set-terminal-coding-system 'euc-japan)
(set-language-environment "Japanese")
(set-keyboard-coding-system 'euc-jp)

;;; Color
(global-font-lock-mode t)

;;; howm
(setq howm-directory "")
(setq howm-menu-lang 'ja)
(global-set-key "\C-c,," 'howm-menu)
(autoload 'howm-menu "howm" "Hitori Otegaru Wiki Modoki" t)

5. ~/.bashrcの設定

最期に、bashrcの設定をします。emacsを実行し、~/.bashrcに以下の設定を記載してください。

# Terminal
export TERM=xterm-new

# BS key
stty erase ^?

6. howmを起動

以上でインストール&設定は完了です。emacsを起動し、「C-c,,」を実行すればhowmが起動します。 

  Zaurus SL-C1000 + Emacs + howmの写真
Zaurus SL-C1000 + Emacs + howm の写真

2007年5月21日

国立商店@In-Packed PDA(インパクトPDA)のレビュー

Zaurus SL-C1000用にケースを購入しました。
国立商店さんのIn-Packed PDA(インパクトPDA)というケースです。

国立商店@In-Packed PDA
http://kawaya.com/shopping/in-packed-pda/in-packed-pda.html

黒と赤のコントラストが綺麗で、造りがしっかりしていながら軽量。Zaurusの出し入れが楽にできます。

国立商店さん、良い仕事してるな~というのを、改めて実感できます。

国立商店 In-Packed PDA(インパクトPDA)の写真国立商店 In-Packed PDA(インパクトPDA)の写真

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