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第六話『Dawn of the golden witch』あらすじ(その1)



ここは、第六話『Dawn of the golden witch』の10月4日までのあらすじのページです。10月5日以降の出来事についてはこちら。下部のリンクからも飛べます。
前回:第五話『End of the golden witch』あらすじ(その2)

時系列というよりは、本編記述順に近いです(本編中で時刻が明示される箇所は限られており、前後することもある)。考察の参考程度に!
は劇中赤文字、スカイブルーは劇中青文字、黄色は劇中金文字、ピンクは重要と思われる事項の強調、コーンフラワーブルーはその他不確定事項などの強調として使っています。黄金の蝶の画像が表示されるシーンは背景を紫にしています。また、で記した死亡/行方不明扱いは、システムメニューで死亡/行方不明とされるタイミングを指します。
下記色文字は、あくまであらすじとして原作の赤文字を個人の解釈して記したものなので、多少意味が分かり難い所もあります。本編原文を確認したい時は、お手数ですが赤文字その他[第六話]を参照して下さい。

[編集]EP6選択時メッセージ

Episode6
Dawn of the golden witch ~黄金の魔女の夜明け~

おはようございます。
いよいよ、あの戦人さまによるゲームの幕開けでございます。

戦人さまが見事ゲームマスターの大役をやり果たせるかどうか。
チェス盤の反対側からの戦い、拝見いたしましょう。

難易度は、もはやありません。
これはもはやヒントではなく、告白なのです。

[編集]時系列

章題時刻
オープニング(章題なし)
観劇の魔女
ゲームマスター
偽ざる気持ち
迷惑な客人
魔法の原点
恋人たち10月4日(土)22時03分
別の解釈の魔法10月4日(土)22時59分
ゼパルとフルフル
自立
恋愛の後悔10月5日(日)00時07分
戦わぬ者の末路10月5日(日)00時12分
現場巡り10月5日(日)01時11分
探偵宣言
小さな矛盾10月5日(日)02時22分
ロジックエラー10月5日(日)02時34分
悪魔の結婚式
恋人達の決闘
赤と青の真実


[編集]オープニング(章題なし)


場所登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
オープニングムービー
大聖堂ゼパル フルフル ラムダ ベルン ヱリカ バトラ ワルギリア ロノウェ ガァプ ドラノール ガートルード コーネリア シエスタの姉妹兵 煉獄の七姉妹 山羊の皆さん 来賓の皆さん
花やリボンで飾られた大聖堂は婚礼の最中。ヱリカは純白の花嫁衣裳に身を包み魔女や悪魔に祝福されていた。それに対する花婿の目は灰色で、時折何か呟くが話すことはできない状態だった。
式は指輪の交換へと移る。花婿の手には領主の証の片翼の鷲の紋章の指輪、ヱリカの手には如何なる奇跡でも砕けないダイヤモンドの指輪がある。花婿は、戦人だった。


[編集]観劇の魔女


場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
アイキャッチ(時刻表示なし)
どこかの部屋
風の音が聞こえる中、ゆっくりと目を覚ます。その部屋は薄暗く、不気味な雰囲気が漂っていた。この部屋を出れば明るく温かい場所がある気がして、部屋を出ようとする。扉を開けようとするとチェーンが掛かっており開かない。よく見るとそれは楔と鎖でありどうやっても外せない。扉の隙間から声を出そうとしても力が入らず声が出ない。
八城十八の家1998年縁寿 天草 八城 お手伝い
天草に起こされると、そこは知らない部屋。応接室に見えるが身に覚えが無かった。しばらくするとお手伝いが八城十八(はちじょうとおや)という人物を部屋へ連れて来た。彼女の顔を見て、真実を探る旅の途中の“ありえない記憶”を思い出す。
八城は、伊藤幾九郎のペンネームで偽のボトルメールを創作してネットの大海に放つ偽書作家だった。特に“Banquet”は、右代宮絵羽がいたあの島での出来事を真実のままを書いたと言われるほど。自称“全てを理解した”八城が考える事件の見解を聞き出すため縁寿は訪問したのだった。
縁寿は記憶に無いそれに違和感を感じ、八城に告げる。
「あんたは誰。」
魔女の書庫エンジェ フェザリーヌ
よく見破ったと観劇の魔女・フェザリーヌは縁寿に言う。フェザリーヌは縁寿に、真相を知る旅を続けさせる代わりに物語を朗読せよと命じる。
フェザリーヌによって観劇の巫女となった縁寿。第六の物語が幕を開ける。
  • BGM: 永遠の鎖(誰かの足掻き●)/Novelette(知らない応接室)/witch_in_gold(cembalo)(八城十八)/Love_Examination(伊藤幾九郎の正体●)/透百合(偽書)/薔薇(八城の真実)/誘い(ありえない記憶)/隣死(違和感)/刹那(フェザリーヌ・アウグストゥス・アウローラ●)/Over_the_sky(朗読者)


[編集]ゲームマスター


場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
アイキャッチ(時刻表示なし)
魔女の喫煙室ラムダデルタ ベルンカステル ヱリカ バトラ 雛ベアト ドラノール ガートルード コーネリア
ベアトのゲームを理解したことを証明するために、第六のゲームを自らの手で開催し、やり遂げることになった戦人のゲーム盤の準備を待つ魔女達。
そこにベアトリーチェが現れる。彼女らは、戦人の駒のベアトだろうとさして疑問は抱かなかった。だが口調や表情が明らかに別人。一体何者かと聞くと、彼女は、やはり皆の期待するベアトリーチェとは違うのかと嘆く。不思議に思ったところに戦人が現れ、ベアトに冷たい口調で部屋に戻るよう言い放つ。ベアト退室。呆気に取られるヱリカ達。
ゲーム盤の準備が終わり、“Episode6 Dawn of the golden witch”が始まる。
魔女の書庫エンジェ フェザリーヌ
おかしなベアトに疑問を持つ縁寿。そもそもベアトは前のゲームで死んだのではと聞くと、フェザリーヌはこの世界における死は二つあると説明する。
①駒としてゲーム盤から取り除かれること。この場合ゲームを仕切りなおせば何度でも蘇られる。例をあげると、真里亞の内面世界というゲーム盤においてのさくたろう。彼は駒の存在条件である依り代を失ったため蘇られなかった。縁寿がその存在条件を満たしたから彼は蘇られたのだ。
②ゲーム盤外の存在の死。前例の場合、真里亞の死。興味や関心を失い、ぬいぐるみ遊びを卒業するとプレイヤーとしての真里亞は死ぬ。
二つ目が最上層のベアトの死。理論上、再び戦人と戦う意思を持てば蘇るが、それは膨大な時間をかけモチベーションも戻らない。つまり命はあっても死と同義である。フェザリーヌは、あのベアトリーチェが蘇ることは、二度とないと断言する。しかしベアトの正体はルールの擬人化。あのおかしなベアトは、戦人が再びルールを形成して生み出した駒・ベアトリーチェの雛なのだ。興味を持ったフェザリーヌは、雛ベアトの物語も併せて朗読するよう縁寿に命じる。
メタ・書斎バトラ 源次
第六のゲームを作り終えたばかりの戦人。源次はロジックエラーについて話す。ロジックエラーは、物語の表裏が合わないこと・または矛盾することで、これを犯すと物語が破綻する。魔女側の最大最悪のミスで、ベアトも抵触しそうになったことがあると言う。
戦人はルールからベアトの体を形成したが、魂がなかなか呼び出せずにいた。源次がベアトは三日前に目覚めていると言うと、戦人は顔をほころばせて喜ぶ。
魔女の書庫エンジェ フェザリーヌ
何故罪を思い出したことで、戦人にとってこれだけベアトの印象が変わるのか考える縁寿。フェザリーヌは、まるで彼女は戦人の駒のようだと言う。戦人は何度も親族を殺した彼女に謝罪までしている。その心変わりは一体何なのか。それがこの物語の真相への鍵になる。
メタ・別荘(背景は九羽鳥庵とベアトの生家のメタ化)バトラ 雛ベアト 源次 熊沢
場面は戦人がベアトのために建てた別荘。戦人は全てを理解したことをベアトに告げる。しかし手料理をつくり、自分をお父様と呼ぶベアトに違和感を感じる戦人。源次に問い詰めると、彼は、同じ千年を歩まないと同じベアトリーチェには成長しないと戦人に告げる。
八城十八の家1998年縁寿 天草 八城
人格を指して人と呼ぶのならば、同じ肉体でも異なる人格を持っていればそれは別人。生い立ちによって無限の別人にだって成り得ると八城は言う。縁寿は八城の物語をボトルメールと同じ匂いがすると感じる。そして1986年10月04日からの無限の二日間を、この物語から真相を得て終わらせようと決意する。
メタ・書斎バトラ 駒ベアト
駒ならばベアトを蘇らすことは容易い。だが会話はまさに予定調和。戦人が望むとおりにしか喋らない。反応しない。ゲームマスターのそれは独り言と等しく、あまりにも孤独。確かにあの礼儀正しい雛ベアトは意思に背けるし、血が通っているが、例え千年を経ても、二度とあのベアトにはならない。戦人は駒のベアトを嫌悪し、それ以上に雛のベアトを嫌悪した。
  • BGM: 名探偵は知っている(ゲームマスターを待つ退屈の魔女達)/ロウソクたちが踊る(ベアトリーチェ登場)/witch_in_gold(cembalo)(ベアトリーチェ?)/透百合(バトラ登場)/Look_Back(観劇の魔女●)/刹那(ゲーム盤の死)/てくてく(人ならざる者の書斎)/Voiceless(目覚めない魔女)/far(喜ぶ戦人)/dead_angle(六年前の罪とは)/worldend(伝えたい)/Future(再会)/mother(別人)/Love_Examination(無限の人格)/弦楽三重奏曲 第6億番 嬰ヘ短調(永遠に蘇らない)


[編集]偽ざる気持ち


場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
アイキャッチ(時刻表示なし)
ゲストハウス1986年10月04日06:00~10:30?紗音 嘉音
六軒島は今回も変わらない。もうじき台風がやってくる。ゲストハウスのチェックをしていた紗音と嘉音。紗音は嘉音に、譲治の求婚を受けてみようと話す。嘉音はもう彼女に言葉は届かないと思い、灰色の薔薇を窓から眺めながら好きにするように言う。そして紗音は嘉音と朱志香のことを聞く。嘉音は激情しながら朱志香が好きだと叫ぶ。彼の偽ざる気持ちを聞いた紗音は、私達は傷つけあわずにいられないと呟く。(片方の恋が実ると片方の恋は叶わないと共通認識している。)彼女は自分の未来を語り、悟る。
「私たちは、だって、もう。」「「家具じゃ、ない。」」
船着場~薔薇庭園10:30~11:00?絵羽 秀吉 留弗夫 霧江 楼座 朱志香 譲治 戦人 真里亞 嘉音 郷田 熊沢
船着場に着いた親族達を迎える郷田と嘉音。嘉音は親族達から、血色がいい、生気があると言われる。彼は確かに今日から生き方を変えようとは思ったものの、開口一番に見破られたようで恥ずかしくて俯く。
屋敷から駆けてきた朱志香に自分の思いを告白する。嘉音は家具をやめる決意をし、朱志香に自分の本当の名前は嘉哉(よしや)だと告げる。
メタ・薔薇庭園雛ベアト
薔薇庭園と地続きになった黄金郷の東屋でそれを見つめる雛ベアト。名前は神聖な物だが、戦人はそれを“私”が呼んで喜ぶかどうか悩む。彼女は彼のために生まれてきたのだった。
魔女の書庫エンジェ フェザリーヌ
更にそれを見つめるのは観劇の魔女達。縁寿は、雛ベアト、戦人の両方に同情する。魔女は時間感覚が曖昧。六年が千年にもなりえるし、二週間が百年にもなる。彼女は、無垢から残忍なベアトになるには六年と言う千年があったのではないかと考える。
メタ・別荘雛ベアト 熊沢
雛ベアトは、自分がどうやったら戦人の望むベアトリーチェとなれるかを熊沢に訊ねる。
私はお父様のために生まれてきました。だから、お父様の望む黄金の魔女になりたいんです。」
魔女の書庫エンジェ フェザリーヌ
フェザリーヌは雛ベアトにこの書庫を貸し出すことを許可し、彼女に彼女の物語を朗読させると言う。それはベアトリーチェを作る物語だった。
メタ・別荘雛ベアト 熊沢 ワルギリア
熊沢がいいでしょうと言うと、黄金の蝶達が彼女を包む。すると彼女はワルギリアの姿に変わり、雛ベアトに覚悟はあるかを確かめる。
魔女の書庫エンジェ フェザリーヌ ワルギリア 雛ベアト
ワルギリアは、プブリウス・ワルギリア・マロの名において煉獄の旅が快適であるように要請する。そしてフェザリーヌに認められた雛ベアトは、自らを知る旅にでる。
六軒島の岸辺12:00~17:00?ヱリカ(立ち絵なし)
数々の奇跡に恵まれ、探偵は再び六軒島に流れ着く。
  • BGM: hope(六度目のゲーム)/白い影(仮面の心)/青い蝶(本当の思い●)/far(彩りある世界)/Fortitude(雛の葛藤)/Haruka(縁寿の同情)/神秘の森(戦人の望む人へ)/旋律(シラベ)inst.ver(ベアトリーチェを作る物語)/継接キメラ(客人の来訪)


[編集]迷惑な客人


場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
アイキャッチ(時刻表示なし)
食堂18:00蔵臼 夏妃 絵羽 秀吉 留弗夫 霧江 楼座 朱志香 譲治 戦人 真里亞 南條 ヱリカ
今回も客人として招かれたヱリカ。食堂でミステリー談議をするが、少々傲慢なヱリカに一同は空気を悪くさせられる。譲治が話題を変えようと真里亞の持っていた本でクイズ大会をするが、自称探偵は一番に解いてしまう。業を煮やした真里亞が難問として出したのはチーズの問題。
ここにナイフでなければ切れない魔法のチーズがあるとする。それを八個に切り分けるにはナイフを最低何回使えばよいかという問題。これに戦人以外の全員が三回という解を出す。しばらくして戦人も答えを思いつくが、それは一回というものだった。一同は驚く。クイズ本の解答も三回を答えとしていた。一回で切り分けられるとはどういうことなのか?
魔女の書庫エンジェ フェザリーヌ
この問題にはナイフで直線にしか切れないという条件がつけられている。それで一回で八個に分けるなんて出来るわけないと言う縁寿。それに対して愚かだとフェザリーヌは呟く。裏を返せばこの問題にはそれ以外に条件はなく、チーズの形状すら確定されていないのだ。
食堂19:00?蔵臼 夏妃 絵羽 秀吉 留弗夫 霧江 楼座 朱志香 譲治 戦人 真里亞 南條 ヱリカ
戦人はカマンベールのようなチーズでなくスライスチーズを想像していた。それを六回蛇腹折りにし、それを一刀により切れば八個に切り分けることが出来ると考えたのだ。また実はヱリカも三回と一回の答えを両方分かっていた。条件なき問題、即ち赤き真実の外側は観測者の自由自在。少し感心した彼女は戦人に、魔女のゲームにて鍛えられたようだと言う。もちろん駒の戦人は何のことか分かる筈もない。
迷惑な客人の毒舌でますます空気が悪くなった食堂だが、真里亞は更にコップの問題を出す。三つのコップに五枚のコインで、それぞれ一枚、二枚、三枚と分けられるかという問題。
譲治は今度こそ話題方向を間違えない。コインと言えばお箸の器用さが出るらしいと言う。ヱリカはその話題に食い付き、譲治とお箸で小銭を皿から皿へと渡す競争をする。
どこかの部屋
風の音はますます強くなる。扉の外の温かげな雰囲気は変わらない。きっと食堂か何かで皆で楽しく談笑しているんだと思った誰かはトオサン、カアサンと呟く。
窓からの脱出を試みガラスを割るが、何故か華奢な窓枠だけが外せない。すると手首にガラスが伸びてきて噛み付かれ雨曝しになった左手。そして、外から魔女に薬指を噛み千切られる…。
屋敷内廊下~肖像画前20:00?朱志香 譲治 戦人 真里亞 紗音 ヱリカ
ヱリカと譲治は物音を聞く。戦人は、六年前は六軒島の魔女が屋敷を歩いていると信じて怖がっていたと話す。物音の方向には今は使っていない客室があると説明した紗音は一同をゲストハウスに案内する。その途中魔女の肖像画を見つけ、ヱリカに六軒島の魔女の肖像画だと説明する。興味を持つヱリカ。
メタ・肖像画前雛ベアト
子供達が立ち去った後、雛ベアトが現れる。既に書庫でカケラを読み終えた彼女だが、そこのベアトは自分とはあまりに別人。戦人のためにあったはずのあなたの翼はどこで捥がれて片翼の鳥になったのかと訊ね、肖像画に手を触れる。肖像画は彼女を飲み込んだ。
肖像画内?雛ベアト
温かな暗闇に飲み込まれた雛ベアト。ここは黄金の魔女の殻の中だと察する。彼女は、戦人の望むベアトリーチェになりたいと望む。
メタ・肖像画前1984年以前雛ベアト 姉ベアト
そして彼女は生まれる。そこは肖像画の掲げられていない、二年以上前のホールだった。
そして、もう一人のベアトリーチェを見つける。雛ベアトは彼女を、自分と同じ本当のベアトリーチェのカケラ・もしくは双子のようなものだと考える。
もう一人は、“妾”は六軒島の魔女だと言う。雛ベアトは、“私”は戦人のために生まれてきたベアトだと説明すると、もう一人は何故戦人のためなのか分からない様子。
彼女は前からここにいる。つまり彼女は姉のベアト。互いに欠け合った部分を持つ二人は、恐らく一つになることで戦人の望むベアトリーチェになる。
彼女達は黄金の蝶になって屋敷の闇に消えた。
  • BGM: 蒼色の冷笑(古戸ヱリカ)/名探偵は知っている(クイズ大会)/痕音(チーズ問題)/旋律(シラベ)inst.ver(最後に解けた戦人)/胡散の香り(コップ問題)/夏の扉(一時の団欒)/永遠の鎖(まだ出られない)/Closed_My_Heart(開かない窓)/煉沙回廊(誰かの感触)/Minute_darkness(客室の物音)/誘い(森の魔女)/Voiceless(雛の想い)/Parallel(ベアトリーチェへ)/apathy(もう一人)


[編集]魔法の原点


場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
アイキャッチ(22:03)
ゲストハウス一階20:00?朱志香 譲治 戦人 真里亞 紗音 ヱリカ
屋敷内の怪談について話す一同。紗音はある夏の夜のことを話す。
屋敷内廊下1984年以前の夏の夜雛ベアト 姉ベアト
ニンゲンの毒素について話しながら施錠した窓を開ける姉ベアト。何故そんなことをするか訊ねると、あえて毒素に満ちた言い方をすると“今この廊下には誰もいない”のに窓は開き、自分達の存在した証を示すことが出来るからだと姉ベアトは言う。
魔女の書庫エンジェ フェザリーヌ
本来、全ての現象は中立・中性・無味・無色。観測者なき世界は無限の可能性を持ちうる。悪戯や使用人のミスが六軒島の魔女の仕業だと噂されていくことで反魔法の毒素が薄れていく。そうして彼女らは魔女が存在できる環境造りをしているのだった。
魔法の原点の一つは、過程の虚飾。信じればそれは魔法になる。縁寿は1986年の犯人はニンゲンで、魔女の居座る環境こそが犯人のかぶるヴェールなのだと言う。
ゲストハウス一階20:00?朱志香 譲治 戦人 真里亞 紗音 ヱリカ
屋敷内の怪談は全て使用人の鍵の閉め忘れや、それを面白がってを誇張しただけの話だとヱリカは言い放つ。もちろんベアトリーチェを信じる真里亞との間に戦慄が走り、空のカップから飴玉を生み出した魔法について口論になる。
メタ・薔薇庭園ヱリカ ドラノール コーネリア ガートルード マリア さくたろう
舞台は幻想上に。飴玉の魔法について、赤と青が飛び交う。
あなたが、ありもしない話をしている可能性があります!!」「これは本当の話!!
「ワケねェえぇええええぇええだらァあああぁアぁああああぁ!!あんたが目ェ瞑ってる間にカップ開けて、飴玉放り込んだだけじゃないですかァあああぁあ!!これが魔法?こんなの三流手品でしょうがぁあああヒャッハぁああああぁあッ!!!飴玉の魔法はベアトリーチェとかいう、エセ魔女が魔法と称して見せた、単なる手品!!
そこにさくたろうが現れる。
でも真里亞の時は、本当に魔法だったかもしれないよ…!手品が存在することが、魔法を否定することにはならないッ。
コーネリアとガートルードは無用の戦いをとめ、ヱリカ達は姿を消す。魔法を否定し尽され、穢された。後にはマリアとさくたろうが残されるのみだった。
ゲストハウス一階21:00?朱志香 譲治 戦人 真里亞 紗音 熊沢 ヱリカ
真里亞の魔法を穢した招かれざる迷惑な客人に、戦人達は悪態をつく。彼らはヱリカを残してゲストハウスの二階に上がった。そこに熊沢が現れる。
  • BGM: ひだまり(夏の夜の小さな悪戯)/Look_Back(魔女側の理屈)/刹那(魔法の原点)/笑み亡きソワレ(魔女否定)/nighteyes(真里亞の激昂)/death(from_stupefaction)(飴玉の魔法)/miragecoordinator(魔法以外の構築)/mother(暴かれた手品)/久遠(穢された魔法)


[編集]恋人たち


場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
アイキャッチ(22:03→22:59)
薔薇庭園東屋22:03譲治 紗音
談笑している恋人達。譲治は、昔の自分について話し、自分の醜い部分を懺悔する。幼い時、自分は紳士的な人間で、下品な言葉遣いをする朱志香や戦人より異性に好かれるタイプだと信じていた。
ある日彼は気付く。自分に好意を持っていると信じていた紗音が、自分と話す時より楽しそうに朱志香と戦人に話しているのを。譲治は生まれ変わろうと、さながら自分の殻を破るように努力した。紗音を本当に振り向かせたいと言う復讐心が彼女への最初の恋心だった。それが初まりであっても、今の恋心は本物だと言う譲治。紗音は、初恋でなくても結ばれることは出来る。恋とは、今の自分の素直な気持ちが正解だと語る。そして指輪を受け取る紗音。
魔女の書庫エンジェ フェザリーヌ
朱志香と戦人は昔からそういう性分だったと話すフェザリーヌ。彼女らには異性問わず人を惹きつける魅力があった。
魔女の喫茶室ヱリカ バトラ ドラノール
もう恋愛話はお腹一杯だと嘲笑うヱリカ。そんな彼女を憐れみの眼で見る戦人。
ゲストハウス・使用人室22:30?源次 紗音 嘉音
左手の薬指に輝く指輪を嘉音は見逃さない。二人は、あの時嘉音が壊した一対の黄金蝶のブローチを取り出す。嘉音は、次は自分の番だと言い残し、いとこ達とトランプをしに行く。
メタ・使用人室雛ベアト 姉ベアト
あれは自分が紗音に渡したブローチだと言う姉ベアト。久々に話し相手を見つけて相当上機嫌だった彼女。ただし、霊鏡を割らせることと引き換えの魔法だった。
ゲストハウス一階21:00?熊沢 ヱリカ
熊沢は悪食や亡霊の話を話す。ヱリカは、ベアトリーチェと悪食の亡霊が何故共通して蜘蛛を嫌うか疑問を抱く。熊沢は分かっている。昔からあった悪食の話と魔女の話が、ごちゃごちゃになってしまった“設定”があるから。
その末ヱリカが思い至ったのは、“蜘蛛を触ってを火傷するなら悪食の亡霊の証。何も起こらないならただのニンゲンの証。どちらにしても魔女なんて存在しない。”という説。
メタ・ゲストハウス一階雛ベアト 姉ベアト
その話を聞いていた姉ベアトは一匹の蜘蛛を呼び出す。糸に触ると、彼女は火傷をしていた。何故か金蔵の書斎のドアノブや、蜘蛛の糸には触ると火傷をしてしまうと言う姉ベアト。それに対して雛ベアトは触っても全く平気。まるでニンゲンのよう。魔法が使えなく肉の器を持つ雛。魔法を使えるが肉の器を持たぬ姉。
二人は手を合わせて一つに成ろうとするが、何も起きない。彼女らは、いつか必ず一つに成ることを誓い合った。
  • BGM: 月夜(譲治と紗音)/てくてく(過去の告白)/Worldend(bp)(小さな嫉妬)/Future(恋心)/cage(克服)/Haruka(誓い)/Praise(未来)/白い影(紗音の指輪)/青い蝶(嘉音の決意)/hope(黄金蝶のブローチ)/名探偵は知っている(名探偵の推理)/旋律(シラベ)inst.ver(それぞれの違い)/apathy(一つに成る為に)


[編集]別の解釈の魔法


場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
アイキャッチ(時刻表示なし)
どこかの部屋
誰かはまたも薄暗い部屋で目を覚ます。食い千切られた指はくっついている。壊したはずの窓は何事もなく存在している。この部屋からは出られないものなのだと理解し絶望する。しかし諦めずに扉から脱出しようとすると先ほどの鎖と楔が普通のチェーンロックに変わっている。不思議に思いつつも、喜び、念願の外に出た瞬間。自分の首を繋ぐ新たな鎖を知覚する。
扉には赤い塗料のようなものでルールが示されていた。
“チェーンロックは閉じていなければならない。開けてもいいが、必ず閉じなければならない。閉じなければお前の出口もまた、閉ざされる。”
“チェーンロックは、如何なる方法によっても、外側から開けることも閉めることも出来ない。”
この部屋から出ることは、永遠に叶わない。
いとこ部屋22:59朱志香 譲治 戦人 真里亞 嘉音
部屋でトランプをする嘉音といとこ達。嘉音はこれまでになく本気で挑み大敗するが、自身の成長を感じるのだった。
ゲストハウス2階廊下23:10?朱志香 嘉音
朱志香にトランプに誘われたことに感謝する嘉音。
魔女の書庫エンジェ フェザリーヌ
それを観劇する縁寿とフェザリーヌ。嘉音は、自然に付き合い始められるような間柄でも家具が恋人になるには魔法が必要だと言う。縁寿はそれに疑問を抱き、譲治達を例に挙げ、二人が婚約を阻む理由がないから奇跡は必要ないはずだと述べる。その末、魔法の奇跡がなければ成就されない障害があるからだと考える。その障害とは何なのか、二組にはどう考えてもそれがあるとは思えない。答えが見付からない縁寿は更に、どうして家具は恋愛してはいけないのか、黄金蝶のブローチとは何なのかと問う。
メタ・薔薇庭園雛ベアト 姉ベアト
それはもちろん魔法の結晶だと姉ベアトが言う。また、魔法である以上反魔法の毒素に弱く、毒素のない特殊な環境を除き魔女のアイテムは直接手渡しでなければ力を失うと説明する。それを聞いた雛ベアトは魔法とはおまじないに似ていると感じた。彼女はカップから黄金のバラの花びらを生み出す魔法を使い、それが魔法かどうかを尋ねる。姉ベアトは応える。
そなたが魔法にて、伏せたカップの中に黄金の花びらを生み出した。見事な魔法であったぞ。
魔女の書庫エンジェ フェザリーヌ
愛がなければ視えない。それは理解しているが、これは全ての魔法を説明することはできないおまじない程度のものだと縁寿は言う。彼女は、かつて紗音はそれを望んで恋愛に発展したが、今家具達が必要としているのはもっと強力な別の解釈の魔法ではないかと考える。
ゲストハウス2階廊下23:10?朱志香 嘉音
黄金蝶のブローチを取り出す嘉音。その途端、ブローチが輝きだす。光と音の洪水が二人を飲み込んだ。
  • BGM: 永遠の鎖(孤独)/goldenslaughterer(僅かな希望)/miragecoordinator(チェーンロック)/Novelette(いとこ達との団欒)/白い影(朱志香と嘉音)/wingless(素直な気持ち)/Haruka(黄金蝶のブローチとは)/apathy(信じる力)/far(カップの中の飴玉)/刹那(別の解釈)/F_style(光と音の洪水)


[編集]ゼパルとフルフル


場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
アイキャッチ(時刻表示なし)
メタ・書斎雛ベアト 熊沢
主不在中にクッキーを届けに訪問。それは雛ベアトが作った蝶の形をしたクッキーだった。
メタ・書斎雛ベアト 姉ベアト何故戦人にそこまでするかが分からない姉ベアト。
メタ・書斎バトラ 雛ベアト 源次 熊沢
そこに源次を伴った戦人が現れる。源次と熊沢に焼き方をならったという。(熊沢によると、源次はお菓子作りが上手かった。昔は色々な料理を作っていたらしい。)戦人は複雑な表情をした後、クッキーを下げるように言う。それに熊沢は憤慨し、雛ベアトと書斎を出て行く。
魔女の書庫エンジェ フェザリーヌ 雛ベアト
今の対応は女として愉快ではないと言う縁寿。ベアトと戦人は憎しみを超えた関係にあることは否定できない。しかし、ベアトリーチェは確かにこの雛から経た存在。この雛を知ることも真実へ至る階段なのだ。
縁寿はカケラを読んでいた雛ベアトに何故戦人をお父様と呼ぶか問いかける。曰く、雛ベアトは戦人に盤上に置かれた駒である為。しかしあくまで駒を生み出したのはベアトリーチェ。つまり戦人に尽くすのは彼女から与えられた目的なのだ。
お父様に尽くし、そしてそれを認めてもらいたいと思う雛ベアト。それはもはや戦人の家具と言うより、戦人を好きなだけの女の子…。縁寿は意味が分からないと言う。例えるなら自分の代わりに食事をしてくれるような無意味な存在。振り向いて欲しいのは(食べたいのは)、自分。自分に代わって恋愛してくれる存在は意味がない。そんな存在を何故ベアトリーチェは生み出したのか考える縁寿。
メタ・書斎バトラ
一人になった戦人。そして彼は魔女達の幻を見る。ガァプや七姉妹にワルギリア、ロノウェ、そして在りし日のベアト。彼女と会話をする戦人。もう二度と蘇らないが、どこかで奇跡を期待する彼。それはかつての彼女が、戦人に罪を思い出す奇跡を期待していたのと同じ。新しい雛を自分の娘だと思えと言うベアト。
自分はさっき雛ベアトに酷いことをしたのだと気付く戦人。
悪魔の喫茶室ゼパル フルフル 雛ベアト 姉ベアト 朱志香 譲治 嘉音 紗音
光と音の洪水は収まっていく。そこは洋風の喫茶室で、テーブルの上にはチェス盤が。しかし妙な感覚。喫茶室のようで喫茶室でない。チェス盤であってチェスのゲームでない。そんな不思議な違和感を感じる所だった。(恐らく朱志香と譲治視点。ニンゲンのメタ世界への概念?)
朱志香と譲治は混乱するが、紗音と嘉音は落ち着いた様子で、互いの持っていた片翼の黄金蝶のブローチを近づけあう。するとそこから愛を司る悪魔・ゼパルとフルフルが顕現する。まるで舞台上の道化のような二人は、契約の魔女・ベアトリーチェを呼び出す。
黄金の蝶の群の旋風が巻き起こり、二人のベアトが現れる。悪魔達の依り代であるブローチは嘉音に壊されてしまった。ただ契約時の取り決めで、最後の別れに奇跡を再び起こす約束だった。片方の恋が叶うと片方の恋は破れる。そんな悪魔のゲームに怒りを隠せない朱志香。そんな彼女に譲治は、愛を貫けばいいと諭す。元々ブローチがなければどちらの恋も芽生えなかった。それは戦人と雛ベアトの関係も同じだと姉ベアトは言う。彼らの運命もまた、愛の奇跡なくしては実らない。
「それでは始めようか、フルフル!」「えぇ始めましょう、ゼパル!」
「「たった一つの魔法の奇跡を巡っての、愛し合う者たちの試練を…!!」」
  • BGM: cage(差し入れ)/薔薇(拒絶)/Voiceless(妹の葛藤)/hope(恋の盲目さ)/worldend(bp)(在りし日の彼女達)/my_dear(ねえあなた●)/生まれてきてくれてありがとう(忘れ形見)/witch_in_gold(cembalo)(見た事も無い部屋)/キ・ナの香り(ゼパルとフルフル●)/胡散の香り(罪深き者達の試練)/ロウソクたちが踊る(悪魔のゲーム)


[編集]自立


場所時刻登場キャラ(オレンジ色)と主な内容
アイキャッチ(00:07)10月5日(日)00:07へ
客室23:00?ヱリカ ドラノール
バトラによるゲーム盤の初期設定変更でいとこ部屋から離され、ガムテープも粘着性が弱いものに変えられるなどの歓迎を受けたヱリカ。ドラノールは、何故魔法を嫌うのかを聞く。それに対して彼女は、真実がうやむやでは許せないだけと応えるが、ドラノールには謎を解いて愉悦を得るというよりもっと他の、負の感情が見えた。
沈黙の後、唐突にヱリカは昔の話を始める。昔付き合っていた男は浮気をしていた。
「愛なんかあるから、ありもしないものが、視えてしまう。」
そう言われドラノールはかつてのヱリカの想い人が挑んだエンドゲームの相手をさせられる。
結果は、浮気をしているという主張を唱えるヱリカの勝利。しかしニンゲンには赤き真実が許されていない。ならばどうやって愛を伝えればいいのか…。
薔薇庭園1986年10月05日00:00?絵羽 譲治
二日目の鐘が鳴る。絵羽に紗音との婚約をうちあけた譲治。猛反対する絵羽に彼はもう子離れしたほうがいいと告げる。
ゲストハウスの前00:00~00:07?ガァプ エヴァ 譲治
絵羽は正体を現す。数々の習い事に縛られてきた譲治。火曜から土曜までの習い事に縛られ、まさに火水木金土、五つの山に押しつぶされた孫悟空。譲治はエヴァに赤い蜘蛛の糸で雁字搦めにして振り回される。
「“そろそろいいかな。反撃しても”。」
薔薇庭園で格闘の末、エヴァを絶命させる。譲治はガァプを呼び出し、死体を魔女の貴賓室に運ぶように命令する。
悪魔の喫茶室ゼパル フルフル 雛ベアト 姉ベアト 朱志香 譲治 嘉音 紗音
譲治はゼパルとフルフルの愛の試練、“二人の愛を貫くために、一人の命を自らの手で捧げよ。”を遂行したのだった。ゲーム盤の中では親殺しだが、ゲーム盤の外では親を越えた自立の意思を駒で示したのみ。ただ、駒とはいえ自らの手で命を奪うのは並大抵の覚悟では出来ない。その勇気を試す試練に、次は朱志香が挑む。
  • BGM: Minute_darkness(幻想を壊す理由)/witch_in_gold(cembalo)(浮気)笑み亡きソワレ(エンドゲーム)/螺旋(愛した証拠)/Foetitude(絵羽の怒り)/Requiem(葛藤)/Anser(譲治の決意)/worldenddominitor(親子)/mother(お仕置き)/dir(決別)/mortal_stampede(絵羽と譲治)/happiness_of_marionette(short)(魔王陛下の誕生)/キ・ナの香り(次の番は)