関数の処理した後、2 段組の処理は行わずに return することにした (資
料編 545 行目–554 行目)。他の部分にも共通するが、正規表現は一度正
規表現のパターンに合致するとして読み込んだ部分は、重ねて読み込ま
ず、次の行からパターンを検索する。このため、一度行った処理でも、
漏れが発生する場合があり、同じ処理を複数回行う必要がある。そのた
め、今回は 2 段組の処理を 2 回、通常の minipage 関数の処理を 1 回
行って対処した。
TEX の tabular 環境は、HTML でいうテーブルタグに相当する。し
かし、その表記はテーブルタグとは異なっている。
特に罫線の引き方が特殊であり、|が縦線、\hline と \cline が横線
に相当する。このため、カスタマイズ性は高いが、HTML での設定は
たやすくない。基本的に \\ は tr タグに、& は td タグに対応させるこ
とにして、罫線は table タグにではなく、それらの tr と td タグ全てに
クラス名を振り、タグに対応するクラス名にスタイルシートを指定する
こととした。この場合、タグごとにスタイルシートを設定することにな
るため、スタイルシートの部分だけでもかなりの文字数となる。そのた
め、スタイルシート自体は別にテーブル用に外部スタイルシートを用意
し、そこに書き込むことにする。これにより、簡単な罫線の問題はクリ
アした。また、全てのタグにクラス名を付与するので、セルの縦連結お
よび横連結の際に単純に処理を行うと番号がずれる場合があり、その点
も対応した。これにより相当複雑でなければ tabular 環境に対応が可能
となった(資料編 572 行目–788 行目)。
全体を通して、基本は最小一致での処理となった。また、他のコマン
ドを内包すると誤作動を起こす場合が多いので、なるべく正規表現を
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