ブートとは、コンピュータの電源を入れ、システムを利用可能な状態にすることである。または、システムを利用可能とするために、コンピュータ内でオペレーティングシステム(OS)を起動させる一連のプロセスのことである。
コンピュータの電源を入れてからOSが起動するまでの間には、複数の処理が自動的に行われる。一般的なPCの場合、最初にBIOSと呼ばれるプログラムが動作し、各デバイスの初期化や、ハードディスク(HDD)からのマスターブートレコード(MBR)の読み込みなどが行われる。MBRには、どの領域のOSを起動するかが指定されており、その指定領域のブートセクタに保存されているプログラムにより、OSのプログラムが実行される。
ブートは日本語で「起動」と表現されることも多い。なお、起動という語はアプリケーションソフトウェアについても用いられるが、アプリケーションソフトウェアに対してブートの語は用いられない。
コンピュータがすでに利用可能な状態である時に、再度電源を切ってブートし直すことは、リブートと呼ばれる。また、ハードウェアの初期化などを行わず、ソフトウェア的なリブートを行うことは、特にウォームブートと呼ばれる。外付け式の記憶装置や記憶メディアにブート用のプログラムを記録し、PCのブートの際に利用できるようにしたものは、ブータブルUSBやブータブルCDなどと呼ばれている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 10:25 UTC 版)
ブート(英: boot)またはブートストラップ(英: bootstrap)は、コンピュータシステムの電源投入時、あるいはシステムのリセット後、モニタやOSなどなんらかの基本的なシステムソフトウェアを主記憶に展開し、ユーザプログラムを実行できるようにするまでの処理の流れをいう。ブートローダ(英: boot loader)は、以上のプロセスで使われるローダ、すなわち不揮発性の補助記憶にある目的のプログラムを読み出し、揮発性の主記憶に書き込むプログラムのことである。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 08:43 UTC 版)
トランスピュータはネットワークリンクからの信号で起動できるため、ひとつのトランスピュータからの信号でネットワーク上の全トランスピュータを起動することができる。BootFromROM と呼ばれるピンをアサートされたトランスピュータはメモリ先頭2バイトを読み込んで命令ポインタに格納し、処理を開始する。このピンがアサートされない場合、4つあるリンクのいずれかに送られてきた1バイトのデータが、その後ダウンロードされてくるブートストラップの長さを示しており、ブートストラップのコードはそのトランスピュータのメモリ先頭にセーブされ、実行される。0と1は特別な長さであり、PEEKとPOKEとして予約されている。これらを使うとブートされていないトランスピュータの持つRAMの内容を調べたり、書き換えたりできる。PEEKの後にはアドレス指定が続き、POKEの後にはアドレスと書き込むべきデータが続く。
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