差分バックアップとは、データを複製して別のディレクトリに保存するバックアップの手法の一種で、前回のフルバックアップ以降に更新されたファイルやデータのみをバックアップすることである。
バックアップ対象となるデータすべてをバックアップすることをフルバックアップと言うが、これを毎回行うと時間がかかってしまう。差分バックアップであればバックアップ時間を短縮することができる。
バックアップ対象となるデータには、アーカイブビットというデータ更新をバックアップツールに知らせるための属性がセットされている。差分バックアップの場合は、前回のフルバックアップ時から更新されたデータはすべてアーカイブビットが有効になっている。例えば、月曜日にフルバックアップを実行したとして、火曜日、水曜日とデータを更新し、両日とも差分バックアップを行ったとする。この時、木曜日に差分バックアップを行うと、火曜日、水曜日に更新されたデータのアーカイブビットは有効なままであるため、火曜日と水曜日に更新されたデータがバックアップされることになる。
差分バックアップと似た手法に、増分バックアップがある。増分バックアップでは、更新されたデータがバックアップされるとアーカイブビットが無効になるものである。先ほどの例では、木曜日に増分バックアップを行うと、水曜日の更新分だけがバックアップされることになる。
(差分バックアップ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/27 02:08 UTC 版)
増分バックアップ(ぞうぶんバックアップ、インクリメンタルバックアップ、英: Incremental backup)は、バックアップ手法の一種である。(最新のものだけでなく)複数のバックアップを保持する。ここでは類似するバックアップ手法についても解説する。