写真・図版

 伝統的画風に写実性を取り入れ、多くの有名画家を輩出した円山・四条派。その系譜をたどる「円山応挙から近代京都画壇へ」が東京・上野の東京芸術大学大学美術館で8月3日に開幕する。注目は「応挙寺」とも呼ばれる兵庫・大乗寺の襖絵(ふすまえ)。円山応挙「松に孔雀(くじゃく)図」、呉春「群山露頂図」、山本守礼(しゅれい)「少年行図」、亀岡規礼(きれい)「採蓮図」、呉春「四季耕作図」(いずれも重要文化財、通期展示)の計32面を、4室からなる客殿のように立体的に見せる=写真はイメージ。

 本展では、前期(9月1日まで)後期(同3日から)で大幅な展示替えを行い、重要文化財8件をふくむ約100件の作品を紹介。長沢芦雪(ろせつ)、上村松園ら、江戸中期から昭和初期に活躍した40人にのぼる作品で、円山・四条派の全容に迫る。9月29日まで。一般1500円など。

イベントピックアップ

特集

  • 味な世界、広く探求 特別展「和食~日本の自然、人々の知恵~」(2024/1/30)

    歴史、地理、科学など幅広い視点で私たちの食に迫る特別展「和食」を、東京・上野の国立科学博物館で開催しています。そもそも和食とは何か。今なぜ和食なのか。監修の佐藤洋一郎・ふじのくに地球環境史ミュージアム館長に聞きました。

  • NYの地下鉄、線・自由・熱 「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」(2023/12/9)

     1980年、ニューヨークの地下鉄は、突如現れたチョークの落書きに沸き立った。作者は後に80年代ニューヨークのアートシーンを象徴する伝説的なアーティスト、キース・ヘリング。東京・六本木の「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」では、幅6メートル超の大型作品を含む約150点で彼の半生を振り返る。