『たそがれ酒場』写真

©国際放映

12月21日(日) 〜23日(火)

たそがれ酒場

1955年(S30)/新東宝/白黒/94分
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

■監督:内田吐夢/脚本:灘千造/撮影:西垣六郎/美術:伊藤寿一/音楽:芥川也寸志
■出演:小野比呂志、宮原卓也、津島恵子、野添ひとみ、小杉勇、宇津井健、高田稔、江川宇礼雄、東野英治郎、多々良純

黄昏時から真夜中の閉店まで──。場末の大衆酒場で巻き起こる数々の事件とともに、様々な人生の断片を「グランド・ホテル形式」で描いた内田吐夢の野心作。加東大介は常連客の元軍人、気合いの入った軍歌熱唱が◎。

『新・三等重役 当るも八卦の巻』写真

©TOHO CO.,LTD.

12月21日(日) 〜27日(土)

新・三等重役 当るも八卦の巻

1960年(S35)/東宝/白黒/84分

■監督:杉江敏男/原作:源氏鶏太/脚本:井手俊郎/撮影:鈴木斌/美術:北辰雄/音楽:神津善行
■出演:森繁久彌、小林桂樹、新珠三千代、北あけみ、峯京子、藤木悠、若林映子、北川町子、浪花千栄子

世界電器の広告モデルが失踪!ゴシップの種にでもなっては大変と緊急重役会が開かれるなか、大株主の提案で怪しげな占い師が乗り込んできた──。加東大介は本作のキーマンである大易者・宇宙先生をノリノリで演じている。

『雌が雄を喰い殺す かまきり』写真

©1967 松竹株式会社

12月24日(水) 〜27日(土)

雌が雄を喰い殺す かまきり

1967年(S42)/松竹/白黒/92分

■監督・脚本:井上梅次/脚本:池田一朗/撮影:笠川正夫/美術:森田郷平/音楽:広瀬健次郎
■出演:岡田茉莉子、吉村実子、香山美子、中原早苗、路加奈子、露口茂、山内明、田中春男、田中邦衛、内藤武敏、菅井一郎

莫大な資産をもつ新興成金の社長をめぐって、その夫人、妾腹の娘、秘書らが女同士の熾烈な争いを展開。職人・井上梅次の手腕が光る娯楽サスペンスで、女優陣が期待を裏切らない演技を披露。社長役・加東大介の絶倫ぶりも楽しい。

『血槍富士』写真

©東映

12月24日(水) 〜30日(火)、1月2日(金)

血槍富士

1955年(S30)/東映京都/白黒/94分

■監督:内田吐夢/原作:井上金太郎/脚色:八尋不二、民門敏雄/脚本:三村伸太郎/撮影:吉田貞次/美術:鈴木孝俊/音楽:小杉太一郎
■出演:片岡千恵蔵、月形龍之介、喜多川千鶴、田代百合子、島田照夫

酒癖の悪い若様のお供で東海道を旅する槍持ちの主人公。道中で様々な人々に接し情を知るが、つまらない諍いから主人を殺され仇を討つはめに──。内田吐夢の戦後再起第一回作として話題をまいた名作時代劇。

『おったまげ人魚物語』写真

©1962 松竹株式会社

12月24日(水) 〜30日(火)、1月2日(金)

おったまげ人魚物語

1962年(S37)/松竹京都/カラー/83分

■監督:堀内真直/原作:近藤啓太郎/脚本:長瀬喜伴、中村定郎/撮影:倉持友一/美術:川村鬼世志/音楽:木下忠司
■出演:伴淳三郎、三上真一郎、三原葉子、宝みつ子、渥美清、桂小金治、大泉滉、田中春男、沢村貞子

伴淳扮する画家先生が、平和な漁師町で巻き起こる色恋沙汰にあの手この手で応えていく──。風光明媚な志摩半島で長期ロケ、近藤啓太郎『人魚おんもり物語』を映画化した人情喜劇。加東大介は町の世話人という役どころ。

『一本刀土俵入』写真

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12月28日(日) 〜30日(火)、1月2日(金) 〜6日(火)

一本刀土俵入

1957年(S32)/東宝/白黒/83分

■監督:マキノ雅弘/原作:長谷川伸/脚本:井手雅人/撮影:飯村正/美術:北猛夫、清水喜代志/音楽:仁木他喜雄
■出演:越路吹雪、田崎潤、尾上九朗右衛門、中田康子、藤木悠、田中春男、堺左千夫、森健二

横綱を夢みながら渡世人に身を落とした主人公が、かつて情をかけてくれた酌婦に恩返しをする──。いわずとしれた長谷川伸作品、五度目の映画化。駒形茂兵衛に加東大介、お蔦には越路吹雪。「しがねえ姿の土俵入り」にただただ涙。

『喜劇 とんかつ一代』写真

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12月28日(日) 〜30日(火)、
1月2日(金) 〜6日(火)

喜劇 とんかつ一代

1963年(S38)/東京映画/カラー/94分

■監督:川島雄三/原作:八住利雄/脚本:柳沢類寿/撮影:岡崎宏三/美術:小野友滋/音楽:松井八郎
■出演:森繁久彌、淡島千景、団令子、三木のり平、池内淳子、水谷良重、山茶花究、フランキー堺、木暮実千代

東京上野界隈を舞台に、職人気質のとんかつ屋・森繁、老舗洋食店の名コック長・加東大介、潔癖性の屠殺業者・山茶花究、クロレラ研究家・三木のり平など個性的すぎる面々が繰り広げる傑作喜劇。ユーモラスな歌詞の主題歌も必聴。

『陽のあたる椅子』写真

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1月3日(土) 〜10日(土)

陽のあたる椅子

1965年(S40)/東宝/白黒/88分

■監督・脚本:川崎徹広/原作:佐野洋/脚本:秋山正/撮影:鈴木斌/美術:河東安英/音楽:池野成
■出演:白川由美、有島一郎、中丸忠雄、田島義文、伊吹徹、北あけみ、清水元、佐田豊、沢村いき雄、佐々木孝丸

社交下手が原因で、会社内ではどうもパッとしない堅物の主人公。そんな彼に重要なポスト、経理課長の椅子がまわってきた。しかし、思いも寄らぬ落し穴が──。佐野洋原作、加東大介主演のビターなサラリーマンもの。

『悪の階段』写真

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1月3日(土) 〜10日(土)

悪の階段

1965年(S40)/東宝/白黒/104分

■監督・脚本:鈴木英夫/原作:南條範夫/撮影:完倉泰一/美術:中古智/音楽:佐藤勝
■出演:山崎努、団令子、西村晃、久保明、久保菜穂子、清水元、佐田豊、渥美国泰、庄司一郎、土屋嘉男、中山豊

緻密な計画で金庫破りをはたし、大金を手にした四人の男。ほとぼりが冷めるのを待って山分けするはずが、リーダーの情婦が加わり、壮絶な仲間割れが始まる。和製ノワールの名手・鈴木英夫が南條範夫『おれの夢は』を巧みに映画化。