初回実行の設定が完了すると、Evolutionを使用できるようになります。ここでは、Evolutionのメインウィンドウについて簡単に説明します。
メニューバーを使用すると、Evolutionのほとんどすべての機能にアクセスできます。詳細については、メニューバーを参照してください。
フォルダリストには、各アカウントで使用できるフォルダのリストが表示されます。フォルダの内容を表示するには、フォルダ名をクリックします。すると、フォルダの内容が電子メールリストに表示されます。
ツールバーを使用すると、各コンポーネントで頻繁に使用する機能に素早く簡単にアクセスできます。
検索ツールを使用すると、電子メール、連絡先、カレンダ、タスクを簡単に検索できます。
メッセージリストには、受信した電子メールのリストが表示されます。電子メールプレビューペインに電子メールを表示するには、電子メールリストの電子メールをクリックします。
ショートカットバーを使用すると、フォルダやEvolutionツールを切り替えることができます。ショートカットバーの下部にはツールを切り替えるためのボタンがあり、その上には現在のツールで使用できるすべてのフォルダが表示されます。Evolution Connector for Microsoft Exchangeがインストールされている場合は、Exchange用のボタンも表示されます。詳細については、ショートカットバーを参照してください。
ステータスバーには、作業の進捗状況やメッセージが定期的に表示されます。ステータスバーが頻繁に更新されるのは、電子メールのチェックや送信を行うときです。上記の図には、これらの進捗状況が示されています。ウィンドウの左下には、オンラインとオフラインのインディケータがあります。
プレビューペインには、電子メールリストで選択した電子メールの内容が表示されます。
メニューバーを使用すると、特定のデータ表示において可能なすべての操作を実行できます。Inboxを表示している場合、ほとんどのメニュー項目は電子メールに関するものになります。一部の項目は、Evolutionの他のコンポーネントに関するものです。また、アプリケーション全体に関する項目もあります(特に[ファイル]メニュー内)。
ファイル: 作成、ディスクへの保存、印刷、プログラムの終了など、ファイルに関する項目やアプリケーションの操作に関する項目は、このメニューに含まれます。
編集: テキストの編集や移動に役立つツールが含まれています。
表示: Evolutionの表示方法を変更できます。機能には、Evolution全体の外観を制御するものと、特定の情報を表示する方法を制御するものがあります。
動作: メッセージに対して適用できるアクションが含まれています。メッセージへの応答などのようにアクションのターゲットが1つしかない場合、通常は[動作]メニューにアクションが含まれています。
ツール: [ツール]メニューに含まれている設定オプションにアクセスできます。フィルタの設定や仮想フォルダの編集を行うこともできます。
検索: メッセージやメッセージ内の語句を検索できます。以前に行った検索を参照することもできます。[検索]メニューの他にも、メッセージの検索に使用できるテキスト入力ボックスがツールバーにあります。
Evolutionの最も重要な目的は、ユーザが情報にアクセスして素早く使用できるようにすることです。これは、メインウィンドウの左側にあるショートカットバーによって実現されています。[メール]や[連絡先]などのボタンはショートカットです。これらの上には、現在のEvolutionツールで使用できるフォルダのリストが表示されます。
フォルダリストでは、ファイルツリーと同じように、電子メール、カレンダ、連絡先リスト、タスクリストがツリー状に編成されます。ツールやシステムの設定によって異なりますが、ほとんどの場合、ツリーのベースには1〜4個のフォルダがあります。各Evolutionツールには、最低でも「このコンピュータ」というローカル情報用のフォルダがあります。たとえば、電子メールツールのフォルダリストには、ユーザが設定したリモートにある電子メールの格納場所に加えて、ローカルフォルダとvFolder (vFolderの使用で説明する仮想的なフォルダ)が表示されます。
電子メールを大量に受信する場合は、Inbox以外にもフォルダを作成することになるでしょう。カレンダ、タスク、連絡先についても複数のフォルダを作成できます。
新しいフォルダを作成するには、次の手順に従います。
フォルダのリストを右クリックして、[新規フォルダ]をクリックします。
フォルダの名前を[Folder Name (フォルダ名)]フィールドに入力します。
新しいフォルダの場所を選択します。
[OK]をクリックします。
フォルダまたはサブフォルダを右クリックすると、次のようなオプションがあるメニューが表示されます。
コピー: フォルダを別の場所にコピーします。この項目を選択すると、フォルダのコピー先の選択肢が表示されます。
プロパティ: フォルダ内にあるメッセージの総数と未読数をチェックします。リモートフォルダの場合は、オフライン操作用にローカルシステムにフォルダをコピーするか選択できます。
ドラッグアンドドロップを使用してフォルダとメッセージを再配置することもできます。
新しい電子メールが電子メールフォルダに到着すると、そのフォルダのラベルが太字で表示され、そのフォルダ内にある新規メッセージの数も表示されます。
Evolutionの電子メールは、多くの点で他の電子メールプログラムと似ています。
ただし、Evolutionと他の電子メールプログラムには重要な違いがあります。まず、Evolutionでは非常に多くの電子メールを扱うことができます。大量の電子メールを素早く効率的に扱うために、ジャンク電子メール、メッセージのフィルタ処理、検索といった機能があります。また、一部の電子メールクライアントにはない高度な編成機能であるvFolderもあります。電子メールを大量に受信する場合や、受信したすべてのメッセージを後で参照できるように保存する場合、この機能は特に便利です。ここでは、Evolutionのメイン電子メールウィンドウについて簡単に説明します。
メッセージリストには、受信したすべての電子メールが表示されます。ここには、すべての既読メッセージと未読メッセージ、および削除予定の電子メールがすべて表示されます。
電子メールの内容が表示されます。
表示部分が小さすぎる場合は、サイズを変更したりウィンドウ全体を拡大できます。また、メッセージリスト内のメッセージをダブルクリックして新しいウィンドウで開くこともできます。表示部分のサイズを変更するには、電子メールリストとプレビューの間にある境界部分をドラッグします。
フォルダの場合と同じように、メッセージリスト内のメッセージを右クリックすると、メッセージの移動や削除、フィルタやvFolderの作成、ジャンクメールとしてマークするなど、可能なアクションが含まれるメニューが表示されます。
電子メール関連のアクションは、ほとんどがメニューバーにある[動作]メニューに含まれています。返信や転送など頻繁に使用するアクションは、ツールバーにボタンがあります。これらのほとんどは、右クリックメニューやキーボードショートカットでもアクセスできます。
Evolutionの電子メール機能の詳細については、電子メールの送信と受信を参照してください。
カレンダを使用するには、ショートカットバーの[カレンダ]をクリックします。デフォルトでは、その日のスケジュールが線で区切られて表示されます。右上には1ヶ月のカレンダが表示され、曜日を切り替えるために使用できます。その下にはタスクリストがあり、カレンダの予定とは関係なくタスクのリストを保持できます。
アポイントリストには、スケジュールされたすべてのアポイントが表示されます。
月ペインには、各月のカレンダが小さく表示されます。他の月を表示するには、列の境界を左にドラッグします。月ペインで曜日の範囲を選択すると、それらの曜日のアポイントがアポイントリストに表示されます。
タスクは、一般に時間が関係しないので、アポイントから独立しています。ショートカットバーの[タスク]をクリックすると、タスクリストの表示部分を大きくすることができます。
カレンダの詳細については、Evolutionのカレンダ機能を参照してください。
Evolutionの連絡先ツールでは、アドレス帳または電話帳のすべての機能を扱うことができます。EvolutionではPalm OS*デバイスとの同期やネットワーク上にあるLDAPディレクトリの使用が可能なので、紙で作業を行うよりもEvolutionを更新する方が簡単です。
Evolutionの連絡先ツールには、他のアプリケーションと連携しているという利点もあります。たとえば、Evolutionのメールで電子メールアドレスを右クリックするだけで、すぐに連絡先のエントリを作成できます。
連絡先ツールを使用するには、ショートカットバーの[連絡先]をクリックします。デフォルトでは、すべての連絡先がミニカード形式でアルファベット順に表示されます。他の表示形式は、[表示]メニューで選択できます。列の幅を変更するには、列の境界部分をクリックしてドラッグします。
連絡先ツールの表示は、次のようになります。
連絡先リスト
連絡先の表示で一番大きい部分には、各連絡先の一覧が表示されます。連絡先の検索は、電子メールフォルダの場合と同じように、ツールバーの右にある検索ツールを使用して行うことができます。
アドレス帳の詳しい使い方については、Evolutionの連絡先ツール: アドレス帳を参照してください。