Evolutionクライアントを起動します。
GNOMEの場合: |
[プログラム]>[Evolution]の順にクリックします。 |
KDEの場合: |
下部のパネルにある赤いN >[Office]>[Evolution]の順にクリックします。 |
コマンドラインの場合: |
「evolution」と入力します。 |
初めてEvolutionを実行すると、すべてのローカルデータを保存するための.evolutionというディレクトリがホームディレクトリに作成されます。その後、電子メールアカウントの設定や他のアプリケーションからのデータのインポートを支援する初回実行アシスタントが起動します。
初回実行アシスタントの使用には、2〜5分かかります。
以後、このアカウントを変更する場合や新しいアカウントを作成する場合は、[ツール]>[設定]>[Mail Accounts (メールのアカウント)]の順にクリックします。変更するアカウントを選択してから[編集]をクリックします。新しいアカウントを追加する場合は、[追加]をクリックします。詳細については、メールの設定を参照してください。
初回実行アシスタントでは、Evolutionを使用できるようにするために必要な情報を指定できます。
アシスタントで初めに表示されるのは、[身元情報]ウィンドウです。
このウィンドウでは、いくつかの基本的な個人情報を入力します。後から別の識別情報を定義するには、[ツール]>[設定]>[メールのアカウント]の順にクリックします。
初回実行アシスタントを実行すると、[ようこそ]ページが表示されます。[進む]をクリックすると、[身元情報]ウィンドウが表示されます。
フルネームを[氏名]フィールドに入力します。
電子メールアドレスを[E-メールアドレス]フィールドに入力します。
(オプション)このアカウントをデフォルトのアカウントにするか選択します。
(オプション)返信アドレスを[返信先]フィールドに入力します。
電子メールに対する返信を他のアドレスに送信する場合は、このフィールドを使用します。
(オプション)組織の名前を[組織]フィールドに入力します。
自分が働いている会社、または電子メールを送信するときに代表している組織です。
[進む]をクリックします。
[メールの受信]オプションでは、電子メールを受信する場所を設定できます。
メールを受信するサーバのタイプを指定する必要があります。どのサーバを選択すれば良いかわからない場合は、システム管理者またはISPに問い合わせてください。
[Server Type (サーバタイプ)]リストでサーバのタイプを選択します。
選択できるサーバのタイプには、次のようなものがあります。
Microsoft Exchange: Connector for Microsoft* Exchangeがインストールされている場合のみ選択できます。これを選択すると、Microsoft Exchange 2000または2003サーバに接続できるようになります。Microsoft Exchangeでは、電子メール、カレンダ、連絡先の情報がサーバ上に保存されます。設定方法については、リモート設定オプションを参照してください。
IMAP: 複数のシステムから電子メールにアクセスできるように、電子メールがサーバ上に保存されます。設定方法については、リモート設定オプションを参照してください。
POP: 電子メールが各ユーザのハードディスクにダウンロードされて保存されるため、電子メールサーバの領域が解放されます。設定方法については、リモート設定オプションを参照してください。
USENETニュース: ニュースサーバに接続して、使用可能なニュースダイジェストのリストをダウンロードします。設定方法については、リモート設定オプションを参照してください。
ローカルの配信: スプール(メールが送信されるまで保存される場所)から電子メールを移動して、自分のホームディレクトリに保存する場合は、このオプションを選択します。使用するメールスプールのパスを指定する必要があります。電子メールをシステムのスプールファイル内に残す場合は、[標準的なUnixのmbox形式のスプール]を選択します。設定方法については、ローカル設定オプションを参照してください。
MH形式のメールフォルダ: mhまたは他のMHスタイルのプログラムを使用して電子メールをダウンロードする場合は、このオプションを選択します。使用するメールディレクトリのパスを指定する必要があります。設定方法については、ローカル設定オプションを参照してください。
Maildir形式のメールフォルダ: Qmailまたは他のmaildirスタイルのプログラムを使用して電子メールをダウンロードする場合は、このオプションを選択します。使用するメールディレクトリのパスを指定する必要があります。設定方法については、ローカル設定オプションを参照してください。
標準的なUNIXのmbox形式のスプールまたはフォルダ: ローカルシステム上のメールスプールで電子メールの読み込みと保存を行う場合は、このオプションを選択します。使用するメールスプールのパスを指定する必要があります。設定方法については、ローカル設定オプションを参照してください。
なし: このアカウントで電子メールをチェックしない場合は、このオプションを選択します。このオプションを選択した場合、設定する項目はありません。
電子メールサーバとしてMicrosoft Exchange、IMAP、POP、またはUSENETニュースを選択した場合は、追加情報を指定する必要があります。
電子メールサーバのホスト名を[Hostname (ホスト名)]フィールドに入力します。
ホスト名がわからない場合は、システム管理者に問い合わせてください。
アカウントのユーザ名を[ユーザ名]フィールドに入力します。
セキュリティ保護された(SSL)接続を使用するように選択します。
サーバがセキュア接続をサポートしている場合は、このセキュリティオプションを有効にしてください。サーバがセキュア接続をサポートしているかわからない場合は、システム管理者に問い合わせてください。
[認証]リストで認証タイプを選択します。
または
[サポートしているかチェックする]をクリックして、サポートされるタイプをEvolutionでチェックします。サーバによってはサポートされる認証メカニズムが公表されていないので、このボタンをクリックしても選択できるメカニズムが実際に動作するという保証はありません。
必要な認証タイプがわからない場合は、システム管理者に問い合わせてください。
Evolutionにパスワードを記憶させるか選択します。
[進む]をクリックします。
完了したら、メールの受信オプションに進んでください。
[ローカルの配信]、[MH形式のメールディレクトリ]、[Maildir形式のメールディレクトリ]、または[標準的なUNIXのmbox形式のスプールまたはフォルダ]を選択した場合は、ローカルファイルのパスを[パス]フィールドで指定する必要があります。メールの受信オプションに進んでください。
メール送信メカニズムを選択すると、その動作についていくつかの設定を行うことができます。
受信サーバタイプとしてMicrosoft Exchangeを選択した場合、次のオプションを指定する必要があります。
Evolutionで新着メールを自動的にチェックするか選択します。
このオプションを選択した場合、Evolutionで新着メッセージをチェックする頻度を指定する必要があります。
グローバルカタログサーバ名を[Global Catalog Server Name (グローバルカタログサーバ名)]フィールドに入力します。
グローバルカタログサーバには、ユーザの情報が保存されます。グローバルカタログサーバ名がわからない場合は、システム管理者に問い合わせてください。
グローバルアドレスリスト(GAL)の数を制限するか選択します。
GALには、すべての電子メールアドレスのリストが格納されます。このオプションを選択した場合、返信の最大数を指定する必要があります。
メールボックス名を[Mailbox Name (メールボックス名)]フィールドで指定します。
メールボックス名がわからない場合は、システム管理者に問い合わせてください。
Outlook Web Access (OWA)パスを[OWA Path (OWAパス)]フィールドで指定します。
OWAは、互換性があるブラウザを使用するクライアントでExchange Serverサーバにアクセスできるようにします。OWAの場所がわからない場合は、システム管理者に問い合わせてください。
公開フォルダサーバのアドレスを[Public Folder Server (公開フォルダサーバ)]フィールドで指定します。
公開フォルダサーバには、Exchange上で公開されているすべてのフォルダが含まれています。公開フォルダサーバのアドレスがわからない場合は、システム管理者に問い合わせてください。
サーバ上の受信箱内にある新着メッセージにフィルタを適用するか選択します。
フィルタ処理の詳細については、新しいフィルタルールの作成を参照してください。
新着メッセージがジャンクメールかどうかをチェックするか選択します。
ジャンクメールの詳細については、ジャンクメールの設定を参照してください。
Inboxフォルダでジャンクメッセージをチェックするか選択します。
[進む]をクリックします。
完了したら、メールの送信に進んでください。
受信サーバタイプとしてIMAPを選択した場合、次のオプションを指定する必要があります。
Evolutionで新着メールを自動的にチェックするか選択します。
このオプションを選択した場合、Evolutionで新着メッセージをチェックする頻度を指定する必要があります。
Evolutionへの接続にカスタムコマンドを使用するか選択します。
このオプションを選択した場合は、Evolutionで使用するカスタムコマンドを指定します。
購読フォルダのみをEvolutionで表示するか選択します。
購読フォルダとは、そのフォルダからメールを受信できるように購読しているフォルダのことです。
サーバが提供するネームスペースをEvolutionで無効にするか選択します。
このオプションを選択すると、サーバが提供するフォルダの名前を変更できます。このオプションを選択した場合は、使用するネームスペースを指定する必要があります。
受信箱内にある新着メッセージにフィルタを適用するか選択します。
フィルタ処理の詳細については、新しいフィルタルールの作成を参照してください。
新着メッセージがジャンクメールかどうかをチェックするか選択します。
ジャンクメールの詳細については、ジャンクメールの設定を参照してください。
受信箱フォルダでジャンクメッセージをチェックするか選択します。
リモートメールをローカルで自動的に同期させるか選択します。
[進む]をクリックします。
完了したら、メールの送信に進んでください。
受信サーバタイプとしてPOPを選択した場合、次のオプションを指定する必要があります。
Evolutionで新着メールを自動的にチェックするか選択します。このオプションを選択した場合、Evolutionで新着メッセージをチェックする頻度を指定する必要があります。
メッセージをサーバ上に残すか選択します。
POP3拡張機能(POP3のサポート)に対するサポートをすべて無効にするか選択します。
[進む]をクリックします。
完了したら、メールの送信に進んでください。
受信サーバタイプとしてUSENETニュースを選択した場合、次のオプションを指定する必要があります。
Evolutionで新着メールを自動的にチェックするか選択します。このオプションを選択した場合、Evolutionで新着メッセージをチェックする頻度を指定する必要があります。
短縮表記法でフォルダを表示するか選択します。
たとえば、「comp.os.linux」は「c.o.linux」と表示されます。
登録ダイアログボックスで相対的なフォルダ名を表示するか選択します。
登録ページで相対的なフォルダ名を表示するように設定した場合、フォルダの名前のみが表示されます。たとえば、「evolution.mail」というフォルダは「evolution」と表示されます。
[進む]をクリックします。
完了したら、メールの送信に進んでください。
受信サーバタイプとしてローカル配信を選択した場合、次のオプションを指定する必要があります。
Evolutionで新着メールを自動的にチェックするか選択します。このオプションを選択した場合、Evolutionで新着メッセージをチェックする頻度を指定する必要があります。
[進む]をクリックします。
完了したら、メールの送信に進んでください。
受信サーバタイプとしてMH形式のメールディレクトリを選択した場合、次のオプションを指定する必要があります。
Evolutionで新着メールを自動的にチェックするか選択します。このオプションを選択した場合、Evolutionで新着メッセージをチェックする頻度を指定する必要があります。
.folderサマリファイルを使用するか選択します。
[進む]をクリックします。
完了したら、メールの送信に進んでください。
受信サーバタイプとしてMaildir形式のメールディレクトリを選択した場合、次のオプションを指定する必要があります。
Evolutionで新着メールを自動的にチェックするか選択します。このオプションを選択した場合、Evolutionで新着メッセージをチェックする頻度を指定する必要があります。
受信箱内にある新着メッセージにフィルタを適用するか選択します。
フィルタ処理の詳細については、新しいフィルタルールの作成を参照してください。
[進む]をクリックします。
完了したら、メールの送信に進んでください。
受信サーバタイプとして標準的なUNIXのmbox形式のスプールまたはフォルダを選択した場合、次のオプションを指定する必要があります。
Evolutionで新着メールを自動的にチェックするか選択します。このオプションを選択した場合、Evolutionで新着メッセージをチェックする頻度を指定する必要があります。
受信箱内にある新着メッセージにフィルタを適用するか選択します。
ステータスヘッダをElm、Pine、またはMutt形式で保存するか選択します。
[進む]をクリックします。
完了したら、メールの送信に進んでください。
メールを受信する方法についての情報を入力したので、次はメールを送信する方法を指定します。
[Server Type (サーバタイプ)]リストからサーバのタイプを選択します。
次のサーバタイプを選択できます。
Microsoft Exchange: Microsoft Exchangeを使用してシステムからメールを送信します。
Sendmail: Sendmailプログラムを使用してメールを送信します。Sendmailは柔軟ですが、設定は容易ではありません。Sendmailサービスの設定方法を知っている場合のみ、このオプションを選択してください。
SMTP: アウトバウンドメールサーバを使用してメールを送信します。これは、メールを送信するための最も一般的な方法です。SMTPを選択した場合は、さらにオプションを設定する必要があります。詳細については、SMTPの設定を参照してください。
ホストアドレスを[ホスト]フィールドに入力します。
ホストアドレスがわからない場合は、システム管理者に問い合わせてください。
サーバで認証が必要か選択します。
サーバで認証が必要であると選択した場合は、次の情報を指定する必要があります。
セキュリティ保護された接続(SSL)を使用するか選択します。
[進む]をクリックします。
アカウントの管理に進んでください。
電子メールの設定が完了したので、次はアカウントに名前を与える必要があります。名前は、好きなものを指定できます。アカウント名を[名前]フィールドに入力して[進む]をクリックしてください。
タイムゾーンに進んでください。
このステップでは、地図上またはドロップダウンリストから自分のタイムゾーンを選択します。
完了したら、[進む]をクリックした後、[適用]をクリックします。作成した新しいアカウントを使用してEvolutionが起動します。
他の電子メールクライアントから電子メールをインポートする場合は、メールのインポートに進んでください。そうでない場合は、Evolutionの使用: 概要に進んでください。
Evolutionは、他のアプリケーションに電子メールまたはアドレスファイルがあるのを検出した場合、これらのファイルをインポートするよう提案します。インポート機能の詳細については、単一ファイルのインポートを参照してください。
Microsoft Outlook*とバージョン4以降のOutlook Expressの場合、Evolutionでは読み込みやインポートができない独自フォーマットが使用されています。これらの情報をインポートするには、Windowsでエクスポートツールを使用する必要があります。ローカルのOutlookメールフォルダを移行するを参照してください。
Netscape*から電子メールをインポートする場合は、インポートを行う前に[ファイル]>[全てのフォルダをコンパクト化]を選択してください。これを行わないと、ゴミ箱フォルダのメッセージが削除されずにインポートされます。
ヒント: Evolutionからのファイルのエクスポート
Evolutionでは電子メールとカレンダの情報に標準的なファイルタイプを使用するので、これらのファイルを~/.evolutionディレクトリからコピーできます。電子メールの場合はmbox、カレンダ情報の場合はiCalがファイルフォーマットとして使用されます。
連絡先ファイルはデータベースに保存されますが、標準的なVCard*として保存することもできます。連絡先データをエクスポートするには、連絡先ツールを開いて、エクスポートする連絡先を選択します(すべての連絡先を選択するには<Ctrl>+<A>を押します)。次に、[ファイル]>[VCard形式で保存]をクリックします。