金田一春彦氏が死去/国語学者、方言研究

2004/05/19 16:14

 

金田一春彦氏が死去/蔵書手にする金田一氏 1998年7月、山梨県大泉村の「金田一春彦ことばの資料館」で、寄贈した蔵書を手にする金田一春彦氏

 1998年7月、山梨県大泉村の「金田一春彦ことばの資料館」で、寄贈した蔵書を手にする金田一春彦氏

 方言の研究や国語辞典の編さんで知られる国語学者で文化功労者の金田一春彦(きんだいち・はるひこ)氏が19日午前11時10分、くも膜下出血のため甲府市の病院で死去した。91歳。東京都出身。自宅は東京都杉並区松庵2ノ8ノ25。葬儀・告別式は22日午後零時半から東京都港区南青山2ノ33ノ20、青山葬儀所で。喪主は妻珠江(たまえ)さん。

 八ケ岳の別荘に滞在中の16日に倒れ、意識不明となっていた。

 言語学者の金田一京助氏の長男として生まれる。東大国文科卒。「明解国語辞典」「新明解古語辞典」など国語辞典の編さんを手掛けた。方言やアクセント研究の第一人者で、アクセントの歴史的、体系的変化を実証したほか、放送用語の分かりやすい言い換えにも貢献した。

 1963年の吉展ちゃん誘拐事件では、犯人の言葉から出身地方を判定するなど、事件にかかわる言葉の鑑定でも知られた。

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