シンシア 〜 Sincerely to You〜

 シンシア 製作


そろそろ言うのが自分でも痛々しくなってきたのですが、管理人ことa-parkは人外キャラが大好きです。


どのぐらい好きかというと、エロゲーレビューサーチさんの人外ディレクトリにただ一人登録しているくらいです。
(2004年6月現在 ちなみにエロゲーレビューサーチさんの全登録サイト数は6月時点で約70件)


そんな俺がネット巡回中に見つけたこの「シンシア」。何でも「狼少女ふれあいADV」などと銘打っているようです。








狼少女か・・・ ある意味人外キャラとも言えるな。
うん、悪くない。

<ストーリー>

「領空侵犯機を撃墜せよ」

空軍の戦闘機パイロットである主人公に下された命令。
それ自体は軍人である彼にとってはありふれたものだ。ただ一つ、撃墜すべきその対象が民間の旅客機であると言うことを除いて。

抗議も虚しく、撤回されない命令に従うまま民間機を撃墜してしまう主人公。
そしてその後の彼を待つのは民間機撃墜の責任を主人公にかぶせ追及を逃れようとする軍部と、容赦の無いマスコミの追求だった。

軍を追われ、抜け殻のような生活を送る主人公。
数年後、そんな彼の元に自らの撃墜した旅客機の生存者が見つかったというニュースが入る。
だが、その生存者シンシアは事故のショックで記憶喪失になりその後狼に養育されていたため人間としての振る舞いを忘れ、いわゆる狼少女になってしまっていた。

そして主人公は自らの行為を贖うため、精神科医と身分を偽り生存者たるシンシアのリハビリを行うことになる。

努力の甲斐なくなつこうとしないシンシア。
身分を偽っている主人公に絶大な信頼を寄せるシンシアの姉マリアヴェル・キュリオ
なぜか冷たく接してくるキュリオ家のメイド八代 瀬緒

そんな彼女たちとともに生活をしながらシンシアのリハビリに励む主人公。
果たして、彼女が人間としての記憶や知識、振る舞いを取り戻す日は来るのだろうか・・・








導入部はこんな感じで。全体はといいますと、

前半=シンシアのリハビリ&館の住人達との日常
後半=なんかよく分からないけど緊迫

といった感じでした。
前半の日常はそれなりなのですが、いきなりそこにテロといった非日常が入ってくる後半の展開は正直いまいちかと。
いわゆる「燃え」を狙っているのでしょうが、唐突過ぎてそれが浮いているんですよね。

これだったら普通に全編まったり萌えゲーの方が良かったんじゃないかという気もします。


あ、でもシンシアは案の定素敵でした。わふわふ。

<キャラクター>

坂月 純夜

主人公。精神科医と身分を偽りシンシアのリハビリを行う。
軍人時代は相当なエースパイロットだったようですがあまり語られることはありません。

微妙におっさん顔なのが印象に残りました。




以下ヒロインズ。

シンシア・キュリオ

主人公の撃墜した民間旅客機の唯一の生存者。記憶を失っていたところを狼に育てられ(?)ていたため、人間としての生活習慣や知識を失っておりまるで狼のような振る舞いをする。
はじめは主人公のことを敵視し、まったくなつこうとしないのだが・・・


なんといっても「わふわふ」「きゅーん」「がるるるる」 これに尽きます。
なんせ序盤は立ち絵すら四つん這い(途中から2足歩行しだしますが)で人語喋りませんからね。

初めは主人公にまったくなついていないのですが、とあるイベント後からはもうベタベタ。
毎晩一緒に寝ようとしたり、姿を見かければ「きゅーん」と言って抱きついてきたり。

動物そのまんまのストレートすぎな愛情表現にノックアウトされてしまう人も多いのでは。

・マリアヴェル・キュリオ

大財閥キュリオ家の長女にしてシンシアの姉。ぽわぽわグラマー姉さん。
主人公にシンシアの主治医として絶大な信頼を置いています。
なんていうかいまいち性格をつかみきれないと言うか、印象に残らないと言うか。
正直微妙でした。
あ、でも雷が大好きで嵐が来ると目を輝かせるヒロインなんてのは初めて見ましたね。ていうか他にいないんじゃないでしょうかそんな人。

・八代 瀬緒

キュリオ家で働くメイド。屋敷のほかの人間に対しては普通の態度をとるのですが主人公にだけはやたらと冷たく接してきます。
こういうタイプのキャラクターは仲良くなったあとの変貌っぷりが魅力を左右しがちですが、その点では瀬緒さんは十分及第点でした。

しかし後半突然いわゆる「燃え」シナリオになったのは唐突過ぎていまいちでした。終わり方もちょっと不完全燃焼気味かも。

ヒロインじゃないんだけど。

・シー・キュリオ

マリア&シンシアの母親。貴方はいったい何歳でマリアを生んだんですかというか、マリアと並ぶとはっきりいって同世代に見えますがこの人。
たまに登場したときのはじけっぷりが素敵でした。

リック

主人公の親友にして軍医(男)。主人公が身分を偽りシンシアのリハビリを行うことに協力する。
冷静に考えるとどうして敵国の人間たる主人公と親友なのかが不思議になってきますね。
いや、作中で戦時中に出会ったといった描写があった気がするので。

この人はなんていうかバッドエンド回避要員といった感が強く、いまいち行動原理が掴めませんね。
どうしてそこでそういう行動に走るのか、という点が明らかに説明不足だと思います。

いくら親友である主人公の危機を救うためだとはいえ部下の兵士を唐突にぶち切れて射殺しまくったのは本気で引きました。

<グラフィック・音楽>

グラフィックは、なんというか微妙に崩れがちな人物の絵がちょっと気に障りました。
全部が変と言うわけではないのですがね・・・
CG枚数は59枚(差分含まず) まぁ普通でしょう。


音楽は26曲(うちボーカル3)
質的には可もなく不可もなく。こういうのコメントしづらいなぁ・・・
むしろ後述のシステムボイスのほうが印象に残りました。

<システム>

特筆すべきところの無い(エロゲーとしては)普通のADVのシステムです。
既読&強制スキップあり、セーブは40個でクイックセーブも可。選択肢で3件までオートセーブしてくれるのはちょっと便利。

攻略もむちゃくちゃ楽です。毎日の行き先選択(と言うか人物選択)&たまに会話で選択肢。
が、そのおかげかマリア&シンシアシナリオは初回は強制的にバッドエンド行きなのが注意すべきところですね。


また、システムボイスにヒロイン3人の声が使われており(選択可)各種操作を行うたびに声が入ります。
例:ロードを選択すると「続きから始めます」 既読スキップで「スキップします」などなど。
マリアと瀬緒の場合は普通にしゃべるのですが、シンシアを選択するとえらいことに。

ロード→「あぁっ」 CGモード→「むにゃぁぁぁ」 回想モード→「わぅわぅわぅわぅ」

頼 む か ら 人 語 を し ゃ べ っ て く れ

<総括>

とりあえず、
銃とか、戦闘シーンを入れればいわゆる「燃え」だと思っているのならそれは間違いだ、と言いたいです。

後半の展開がなんだか本当に唐突過ぎてどうも馴染めませんでした。


狼少女という特殊なシチュエーションと、その狼少女たるシンシアの「わふわふ」等の部分は良かったんですがね・・・
良くも悪くも「狼少女ふれあいADV」というジャンル表記の通りの作品でした。