Willcom W-ZERO3〔es〕

 

 携帯電話としてはやや大きめのサイズながら、このサイズによくぞここまで詰め込んだと思わせるだけの機能を持った、ある意味スマートフォンの完成形に近いと思わせるのがこのW-ZERO3〔es〕だと私は思います。写真にあるようにさまざまなUSB接続の機器が繋がるので、メモリカードの読み書き、キーボードからの入力やさまざまな外部周辺機器が動きます(専用のUSBホストケーブルが必要です)。ここでは、ある程度評価のこなれてきたW-ZERO3〔es〕について、使用感などを紹介していきましょう。


1.電話としてのW-ZERO3〔es〕

 前機種とは違い、外観的には普通の携帯電話のような形状をしていますが、そのままではちょっと使いづらいのです。もっとも、そのためのウィンドウズモバイル5.0搭載なのであって、電話帳ソフト「QDz」や、短縮ダイヤル発信には「smart[es]tCall」というフリーソフトを導入すればそれなりに使うことができます。さらに、データ通信中の着信に対応しているので、インターネットをやっていてもすぐに電話に出られるということから、ほとんどの事はこれで契約した一回線で全て済むようになってしまいました。人に電話を借す時にはちょっとびっくりされますが(^^;)、これ以上小さくなってしまうと画面自体も小さくなって見にくくなってしまいますから、今のところこれで不満点はありません。

 

2.ネット端末としてのW-ZERO3〔es〕

 画面サイズは小さいながら、解像度は680×480ありますので、Operaを使ってのインターネット接続はほとんどパソコンと同じような感じで見ることができます。速度が64kbpsというのは今後のスピードアップを望みたいところですが、現在4千円を切る価格でつなぎ放題を実現していることからすると、現段階でこれ以上望んでしまうのは酷なような気さえします。メールについては標準搭載のメールソフトもありますが、ウィルコムメールの受信(自動受付可)は標準のメールソフトで受けて、その他のパソコンで受信しているメールアドレスについては、最近になってパッチを当てることで動いたPocket WZ エディター付属のメールソフトを使っています。これだとシグマリオン3とフォルダを共通化して使えるというのが嬉しいですね。旅先などではとりあえずW-ZERO3〔es〕で受信して、返信はシグマリオン3で改めてといった事もできるようになりました。
 また、ちょっとした文章なら予測変換があるので、片手でもそこそこ打てます。したがって、ブログの更新もこれだけで何とか可能です。両手打ちの場合はW-ZERO3の方がさすがに使いやすいので、こちらでは主に片手での入力になります。この機種の売りの一つであるキーボードですが、私の場合はあまり使う場面が多くはないと思います。

 

3.PDAとしてのW-ZERO3〔es〕

 常に手元にあり、すぐに片手で入力が可能ということで、個人的に重宝しているのがポケットエクセルを使った金銭出納帳だったりします。手元でデータを入力したものをコピーすればすぐにパソコンでも編集可能というのはちょっと他の携帯電話ではできない芸当でしょう。メモリカードには1GBの容量のMiniSDカードを入れていますが、音楽や映像はそんなに入っていず、以前こちらのページでも紹介したさまざまな辞典のデータを入れてあります。作業として使うためにUSBホスト機能を使ってキーボードからの文字入力がありますが、テンキーを利用しての入力方法を工夫してみることもこれから面白いかも知れません。

 

4.とりあえずのまとめ

 前回、これで親指シフトができればと書きましたが、ついに外部キーボードをつなげることで親指シフトができるようになりました(^^)。また、片手入力で入力作業のほとんどができるミサワホームのCUT Keyをつなげてみようと思い立ちました。以下にその試みについてまとめてありますので、興味のある方はどうぞ。(2007.5.15)

 

W-ZERO3〔es〕でCUT Keyを使おう!

Windows Mobile 5.0 搭載機で親指シフト


 

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