2009/07/25 - 2009/07/26
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しんちゃんさん
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天然記念物「中山風穴地特殊植物群落」およそ200万年前に地下から現れた火成岩が今回の脇役です。山、崖には角張った岩は隙間が多く、その隙間から冷たい風が吹き出しています。その穴を風穴(ふうけつ)と呼んでいます。富士山にある風穴は人間が入れる大きさですが、ここは手くらいしか入りません。風穴の周りでは夏でも気温が上がらず特殊な植物が群生しています。そんな場所が六箇所ほど点在しています。今回は特別四箇所を紹介します。
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福島県南会津郡下郷町湯野上、湯野上温泉駅から南に約1500m。町並みが終わりかけたころに、国道121号線の西側に温泉神社と地蔵尊というお堂があります。中山風穴特殊植物群落の見学コースは「金塚山ウォーキングコース」とも名付けられています。
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地蔵尊というお堂脇の二十三夜供養、二十六夜供養塔。
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温泉神社のお祭りの準備をしていました。
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温泉神社への怪談じゃなくて、階段。
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地蔵尊というお堂。明治政府の神仏分離令によって分けられてしまったのだろうか。
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扁額
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道路脇にかぼちゃの苗が植えられ、かぼちゃの花が咲いていました。花の下側に実のふくらみがあるのが雌花。さてどっちだったのだろうか。アメリカ原産ですがカンボジアから日本へ伝わりカボチャになったらしい。考えていると風穴に辿り着かないので次回にしよう・・・
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夏祭り準備中
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山道を程なく進むと「冷風体感施設」の看板あり
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道路下にある、東屋(あずまや)
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石に囲まれた東屋(あずまや)上の方の冷気見えますか?ヒヤッとこの中は涼しいです。霊気と思ってしまいます。
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岩のすき間から、冷気が出てきて部屋の中が涼しいです。外の暖かさが嘘の様。長く居ると、汗が冷たくなり寒くなりました。風邪を引いたら大変です。
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ドアの無い入り口へ冷気が漏れてきます。もったいない。冷気は何かに利用出来ないかな?
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安心して下さい。冷蔵庫の無い昔の人はやっぱり冷蔵庫にしていました。奥に「風穴を利用した貯蔵庫跡」があります。
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【風穴を利用した貯蔵庫跡 ここは、中山(855.6m)の北東山麓(480m)です。風穴を利用した貯蔵庫跡の石積みが二基見られますが、これらは風穴の冷気を利用した、いわば『天然冷蔵庫』です。人々は古くから、野菜・果物・魚・肉等食料の保存には意をこらしてきました。暑さによる腐敗、寒さによる凍結から食料を守る努力や工夫のあとは、各地に残されています。風穴の利用も古人の思いついたすぐれた保存法のひとつです。当時の人の話によりますと、いつ頃から利用されたかは定かではありませんが、昭和の初期頃までは、当貯蔵庫跡は次のように利用されていたようです。
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○野菜や果物を夏場の保存にこの穴を利用し、適時各家庭に持ち運んで食していた。○昭和の初期には隣の田島町の業者が、この風穴を借用し野菜や果物・食品類の夏季の保存に利用し、時期をずらして販売した。○養蚕にも風穴が利用されていた。業者から購入した蚕(かいこ)の卵を幼虫にかえす(掃きたて)の時期まで保存した。】
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石垣の上の方の“冷気”見えますか。霊気かも知れませんよ。
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これなら見えるでしょう。
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屋根の無い貯蔵庫跡でも冷気たっぷり。
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「第1指定地」
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階段(怪談)を上り、風穴へ向かいます。
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この階段は歩幅が合わないので怪談です。
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トリアシショウマ(鳥脚升麻)
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説明版からです【第1指定地説明版 ここは天然記念物「中山風穴地特殊植物群落」の第1指定地で、標高は約525mです。柱状節理(ちゅうじょうせつり)の崩壊した岩のかけらが堆積していて、その透き間から夏季には5〜10℃という冷気が吹出しており、風穴地の外側と比較して温度が低く、湿度は高くなる傾向があります。周辺はコナラ、レンゲツツジ、アイヅシモツケなどの低木が目立っていますが、指定地は土壌がうすく、風穴地の低温の影響を受けている結果、この周辺地と同じ標高のところでは見られない種が生育しています。続く・・・
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第1指定地は先ほどの貯蔵庫跡ほど感動はありませんでした。
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・・・続きです。その主なものはイワダレゴケ、ウサギシダ、オオタカネバラ、ベニバナイチヤクソウなどです。また、結露しやすく多湿のため、東北地方の風穴には少ないスギバナミズゴケなども見られます。風穴地の植物には氷河期の遺存種とみなされるものも含まれており、興味深い存在です。この貴重な自然を損なうことのないよう大切に観察しましょう。】
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石柱の丘。何だろう?初めてであり、二度と来ないかも知れない。見てみる事にしました。
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「千と千尋の神隠し」になった気分。
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柱状節理(ちゅうじょうせつり)の崩壊した岩のかけらの階段です。柱状節理のお化けはデビルスタワーで見ました。また行きたくなりますね。
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自動車の通る道が見えました。
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木苺 (きいちご)の実
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柱状節理(ちゅうじょうせつり)の崩壊した岩のかけらのすり鉢。直径1mくらいでした。
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登ってきた道とは違う道を下りてきました。
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ホタルブクロ
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胡桃(くるみ)
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ネジバナ
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蕨(わらび)の芽が出ていました。2ヶ月以上は遅れているんじゃない?
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なんの木だろう?
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第2指定地
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この霊気!冷気!足元から“ひっやと”してきて気持ち悪い。
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第2指定地説明版【ここは天然記念物「中山風穴地特殊植物群落」の第2指定地で、標高は約510mです。地形がすり鉢状で、周辺より10mほど低くなっています。すり鉢の底は安山岩の柱状節理(ちゅうじょうせつり)の崩壊(ほうかい)した岩のかけらが堆積(たいせき)しており、その透き間から夏でも5〜10℃の冷気が吹出しています。地形がすり鉢状であるため、底の冷気が停滞し、風穴の冷却効果が顕著です。そのためミヤマザクラ、アイジシモツケ、ハシドイ、ベニバナイチヤクソウなどは他の指定地に比べて開花が遅れる傾向にあります。風穴地の周辺部にはハシドイ、アイヅシモツケ、ヤマネコヤナギ、ハナイカダ、ツノハシバミなどの低木(ていぼく)群落が見られ、指定地の中央部では、ダチョウゴケ、ウサギシタ、ヤナギラン、ベニバナイチヤクソウなどの高冷地に生育する植物が目立っています。これらの植物はいずれも風穴地の低温・多湿という特殊な環境に適応しているめずらしいものであり、大切に観察して下さい。】
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第2指定地はすり鉢状です。ここが一番お勧めです。
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なんてったって、この冷気
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今にもキョンシーが出てきそう。(殭屍(キョウシ)、広東語読みでgeung1si1、ピンイン:Jiāngshī(ジャンシー))とは、中国の妖怪の一種で長い年月を経ても腐乱することのない死体のことをいうそうです。『ウィキペディア(Wikipedia)』より
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いよいよ、第3・4指定地へ5・6もこの先にありますが・・・
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案内板
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誰も居ない林を歩くと枯葉の音が「かさっつ・かさっつ」振り向くと・・・
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誰もいませんでした。 漆(うるし)の木もこんなに大きいのがあります。
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説明版からです【第3指定地説明板 ここは天然記念物「中山風穴地特殊植物群落」の第3指定地で、標高は約515mです。中山の岩が崩れてできた堆積地(崖錐)(がいすい)の斜面にあります。地下の岩のかけらが重なって、透き間の多い構造です。崖錐下部の透き間には冬の冷たくて重い空気が入り込み、岩や水(氷)を冷やしています。こうして、崖錐下部にはいつも最低温の空気があり、岩も冷えきっています。・・・
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・・・温かくて軽い夏の空気は崖錐の中ほどまで入り込み、そこですっかり冷やされて外気より重くなり、透き間の開口部から外に吹出してきます。それが風穴です。ここ第3指定地にもたくさんの風穴があり、吹出す空気は夏でも7〜8℃で、そのため風穴地の地表近くは気温が上がらず、湿度も高いため、特殊な植物がみられます。タチハイゴケ、ウサギシタ、オオタカネバラ、ベニバナイチヤクソウなどです。】
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第3指定地から奥に進むと5・6、崖を降りると第4指定地になります。
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緑いっぱい、草に覆われて風穴が見えません。
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ここで初めて「風穴」の看板あり。
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風穴の正体は・・・
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撫子(ナデシコ)
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岩の透き間から冷風が出てきます。空気はどこから入るのだろう?
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トモエソウ (オトギリソウ科)に違いない。
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オカトラノオ(丘虎尾)、又はヌマトラノオ(沼虎尾)にしておこう。
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説明版より【第4指定地説明板 ここは天然記念物「中山風穴地特殊植物群落」の第4指定地で、標高は約480mです。地形が低地であるため冷気が長時間たまり湿度も高いため、他の指定地と同じ植物でも、やや遅れて咲き出し遅くまで咲き続ける傾向が見られます。また、コケ類の生育が良く高木は育ちにくい環境となっています。他は略します】
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今にも、竜か妖怪が出てきそうな冷気!
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風穴
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風穴
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風穴。蛇がどこかの穴に涼んでいるに違いない。
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ヤナギラン
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第4指定地の霊気だぞ!心霊が見えるかな?
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フィンネル?ウイキョウ?植物の名前は難しいな。
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ツリガネニンジン
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ヤナギラン
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アザミ
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ツリガネニンジン
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展望台へ来ました。
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遠くに阿賀野川(大川)に架かる橋と塔のへつりが見えました。
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先ほど登った石柱の丘のあづまやも見えます。
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下郷町白岩地区の民家も遠くに見えます。阿賀野川(大川)の東側です。
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大待宵草(おおまつよいぐさ)太宰治が詠んだ富士には月見草が良く似合うはこの花だと思いますが、いかがでしょうか。月見草、宵待草(よいまちぐさ)とも言うそうです。
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良く見かけるが、名前が判らない。名前の無い雑草は無い。シオガマギクで良いのだろうか。判った!ウツボグサでした。花が矢を入れる“靱”(うつぼ)に似ているそうですが、靱を知らないです・・・大阪に地名があるようでした。
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ニッコウキスゲ。ここには風穴がないので早く咲き終わったのだろうか。さて次なる見学は・・・
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