第4章 コマンドラインで kdump の設定
kdump
環境を計画して構築します。
4.1. kdump サイズの見積もり
kdump
環境の計画および構築を行う際に、クラッシュダンプファイルに必要な領域を把握しておくことが重要です。
makedumpfile --mem-usage
コマンドは、クラッシュダンプファイルに必要な領域を推定し、メモリー使用量に関するレポートを生成します。このレポートは、ダンプレベルと、除外して問題ないページを判断するのに役立ちます。
手順
次のコマンドを実行して、メモリー使用量に関するレポートを生成します。
# makedumpfile --mem-usage /proc/kcore TYPE PAGES EXCLUDABLE DESCRIPTION ------------------------------------------------------------- ZERO 501635 yes Pages filled with zero CACHE 51657 yes Cache pages CACHE_PRIVATE 5442 yes Cache pages + private USER 16301 yes User process pages FREE 77738211 yes Free pages KERN_DATA 1333192 no Dumpable kernel data
重要
makedumpfile --mem-usage
は、必要なメモリーをページ単位で報告します。つまり、カーネルページサイズを元に、使用するメモリーのサイズを計算する必要があります。