ネットワーク監視用の Linux の監視元マシンの設定

このタスクでは,ネットワーク・モニタを実行する前に,Linux の監視元マシンを設定する方法について説明します。

  1. LoadRunner Professional をローカルにインストールする権限を割り当てる。

    次の手順に従って,ルート権限を merc_webtrace プロセスに割り当てます。

    1. 監視元マシンに root としてログインします。

    2. cd <LoadRunner Professional ルート>/bin」と入力し,bin フォルダに変更します。

    3. chown root merc_webtrace」と入力し,root ユーザを merc_webtrace ファイルの所有者にします。

    4. chmod +s merc_webtrace」と入力し,s ビットをファイル権限に追加します。

    5. 検証するには,「ls -l merc_webtrace」と入力します。権限は次のようになっています。-rwsrwsr-x

  2. LoadRunner Professional をネットワークにインストールする権限を割り当てる。

    LoadRunner Professional のネットワーク・インストールでは,merc_webtrace プロセスを,監視元マシンのディスクではなくネットワークに配置します。次の手順では,merc_webtrace ファイルをローカル・ディスクにコピーし,プロセスを認識するように mdrv.dat を設定して,ルート権限を merc_webtrace に割り当てます。

    1. LoadRunner Professional ルート>/bin にある merc_webtrace を監視元マシンのローカル・ディスクの任意の場所にコピーします。たとえば,ファイルを /local/<LoadRunner Professionalフォルダにコピーするには,

      cp /net/tools/LoadRunner_installation/bin/merc_webtrace /local/<LoadRunner>」と入力します。

      注: 同じネットワーク・インストールを使用するすべての監視元マシンでは,各ローカル・ディスクの同じフォルダ・パス(/local/<LoadRunner>など)に merc_webtrace がコピーされる必要があります。すべての監視元マシンで,同じ mdrv.dat が使用されるためです。

    2. LoadRunner Professional ルート>/dat/mdrv. ファイルの [monitors_server] セクションに次の行を追加します。

      ExtCmdLine=-merc_webtrace_path /local/xxx

    3. 監視元マシンに root としてログインします。

    4. cd LoadRunner root/bin」と入力し,bin フォルダに変更します。

    5. chown root merc_webtrace」と入力し,root ユーザを merc_webtrace ファイルの所有者にします。

    6. chmod +s merc_webtrace」と入力し,s ビットをファイル権限に追加します。

    7. 検証するには,「ls -l merc_webtrace」と入力します。権限は次のようになっています。
      -rwsrwsr-x

  3. rsh を使用して Linux の監視元マシンに接続する。

    rsh を使用して Controller を監視元マシンに接続する(標準の接続モード)場合,次の手順に従います。この場合,エージェント・デーモンをアクティブにする必要はありません。

    ネットワーク・モニタを初めて実行する前に,暗号化されたユーザ名とパスワードをネットワーク・モニタ設定ファイルに入力します。

    1. Windows の[スタート]メニュー >[Micro Focus]>[Password Encoder]を選択します。[Password Encoder]ウィンドウが開きます。

    2. パスワード]ボックスに RSH ユーザ名とパスワードを縦棒記号で区切って入力します。たとえば,myname|mypw のように入力します。

    3. 生成]をクリックします。エンコードされた文字列が[エンコード文字列]フィールドに表示されます。

    4. コピー]をクリックして,エンコードされた文字列をクリップボードにコピーします。

    5. LoadRunner Professional ルート>/dat/monitors/ndm.cfg ファイルの [hosts] セクションに次の行を追加します。

      Host = <クリップボードからコピーされた暗号化された文字列>

    6. 現在のシナリオを閉じて開きます。LoadRunner Professional は,更新された設定ファイルを読み込み,監視元のマシンを認識します。

  4. エージェントを使用して Linux の監視元マシンに接続する

    rsh を使用して Controller を監視元マシンに接続しない場合は,次の手順に従って監視元マシンのエージェント・デーモンをアクティブにします。

    1. LoadRunner Professional ルート>/bin フォルダから「m_daemon_setup -install」と入力します。

    2. ネットワーク・モニタをアクティブにするとエージェント・デーモンが実行されることを確認します。

    3. ネットワーク遅延監視のエージェント・デーモンを停止するには,「m_daemon_setup -remove」と入力します。

先頭に戻る