創造社のメンバーでもあり、大島渚監督作品の常連でもある小松方正(1926~2003)は昌平中学から満鉄に入社。海軍功績調査部で終戦を迎える。
戦後は大蔵省管理局に勤務し、中央大学専門部法科卒業。
大蔵省退官後は本格的に役者をめざし、59年新東宝の『二十六人の逃亡者』で映画デビュー。
その後は松竹(大島渚監督との交友が始まる)東映、松竹、日活と各社をまたにかけて活躍。とくに創造社作品は『飼育』(61)から『夏の妹』(72)までその殆どに出演。
日活ロマンポルノでは『壇の浦夜枕合戦記』(77)『人妻集団暴行致死事件』(78)『マダムスキャンダル/10秒死なせて』(82)などに出演。
小松氏の芸風、特異な容貌、好色にして卑猥、粗野な悪役から素朴な性質の善人役も得意としており、器用な質ではないが、その確かな演技力は映画評論家から映画ファンにまで広く愛された。
テレビは初期の頃から出演しており、大河ドラマ、時代劇、刑事ドラマ、2時間サスペンスと様々なジャンルで活躍。確かな足跡を残している。
NHK大河ドラマ『黄金の日日』(78)では、ベテランの水夫(かこ)末蔵役
エネルギーの固まりの如き悪役芝居
星野美恵子と
右に江幡高志
『江戸プロフェッショナル・必殺商売人』より、藤田まこと(中村主水)と
石橋蓮司と
右は浜村純
目黒祐樹と
須賀不二男(大映時代劇などでお馴染み)と
田島義文(東宝作品などでお馴染み)と
田口計と