インテルマック上でOS9を動かす(2) 2009年版Sheepshaver | 祝12周年!「お宝広告館」は「東京広告なび」へ

インテルマック上でOS9を動かす(2) 2009年版Sheepshaver

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当初はただ単に、Sheepshaverを見直すつもりでブログを書き始めたら、2009年版の爆速Sheepshaverを発見してしまいました。詳しくは文末で紹介してます。

 Sheepshaver リターンズっ!!

さてさて、Sheepshaver(シープシェーバー)の続編です。前回の検証で、Sheepshaverは実務に使うのは厳しいとの判断をしたのですが、最近他の仮想環境の使用機会が増えて行くにしたがって「いや、そうでもないんじゃないかなぁ」と思えて来ました。で、今回新たに使い込んで検証してみます。ボクの環境は、クアッドコアのMacPro(2.8GHz×2)で、メモリは購入時のまま2GBです。
【関連ブログ記事】 インテルマック上でOS9を動かす(1) ……前回のブログです




 前回は、intelMac移行時期にお世話になりました

もうだいぶ業界もOSX化が進んだ事と思います。ボクも仕事では3年くらいまえからG5マックでOSXを使っていたのですが、昨年の年始には自宅にもintelMacを導入してOSXになりました。PPCからの切り替え時期には、まだ以前の環境も少しの間は残しておきたいものです。
そんな時、intelMacでOS9.0.4を使用出来るフリーウェア「Sheepshaver」に、古いメールのデータを残しておいたりとか、ちょこっと古いバージョンのアプリを使用したりとかしていました。

お宝広告館 【まれにみるみれにあむ】-Sheepshaver




 今回は3Dソフトでお世話になりたい

現在IT系の講座を受講していて、3DソフトのShadeの授業も9コマくらい受けます。授業で基礎を覚えると、やっぱ家でも試してみたくなりますよね。社会人だし5回分割ローンくらいにすれば、まぁソフトは購入できるのですが、過去の経験上購入しても全く使わないソフトはたくさんありました。そこでまずは昔持っていた古いバージョンで遊んでみようと思ったのです。

最近はすっかりOSXに慣れて来たのですが、今回久しぶりにOS9を使ってみたら感動しました。やっぱりOS9はシンプルでとても使いやすい、完成されたOSです。このまま忘れ去られてしまうのは本当にもったいないです。



 起動速度も、アプリの速度も申し分ない

OS9をインストールした直後のカスタム前の状態では、起動も終了も爆速です。表示をスムーズにするには、Window Refresh Rateを「60Hz」にします。解像度は「Maximum」にすると、動きがギクシャクして使い物にならなくなります。「1024」×「768」がちょうどいいと思います(左図)。
また、フルスクリーンで使用する場合(右図)も、1024×768に設定すると非常に快適動作です。

お宝広告館 【まれにみるみれにあむ】-Sheepshaver  お宝広告館 【まれにみるみれにあむ】-Sheepshaver
(左)Window Refresh Rateを60Hzに  (右)1024×768だとフル画面でも快適動作です



 問題点いろいろ

“command”+左クリックが反応しない
イラレやフォトショの使用には、これはもう致命的です。解決策としては、左ボタンではなくスクロールボールを押す事で実行されます。“command”+“スクロールボール”クリックを試してみてください。
複数ボタンのマウスには対応してないという書き込みもネットで見つけました。単純にドライバの問題かと思います。
お宝広告館 【まれにみるみれにあむ】-Sheepshaver
※この問題は、2009年版で解決されてました。普通にcommang+左クリックできます。

日本語と英語の切り替えにとまどう
久しぶりに使ってみたら、日本語と英語の切り替えが“英数”キーと“かな”キーで出来ないのにビックリしました。あ、そうか、OS9までは“command”+“スペース”で切り替えでした。時間が経つと忘れてしまうものです。

フルスクリーン表示にすると、OSXと行き来出来ない
これは何か方法があるのかなぁ。普通、仮想化ソフトはフルスクリーンからWindow表示に戻す手段があるものですが、Sheepshaverの場合は、フルスクリーンモードから抜け出すのはOS9を終了するしかないようです。起動・終了は大変高速なので、問題ないのかも。頻繁にOSXとOS9を切り替えたい人は、Window表示モードで解像度を“1024×768”で起動するのがいいようです。

起動ディスクの変更が面倒(Mac版)
Windows版だとマウスで簡単に起動ディスクを入れ替え出来るのですが、Mac版は一度全部「Remove」してから再度「Add..」で一番最初に選択したものが起動ディスクになるそうです。図で言えば、一番上に表示されるボリューム「MacHDD_8GB」が常に起動ディスクになります(左図)。ボリュームの指定「Add..」は、左でフォルダを指定して右側でファイルを指定します(右図)。
ボリュームの選択画面がUNIXライクで非常に使い辛いですが、これを使い慣れたOSXのインターフェイスで操作出来るように改良した「SheepShaver GUI」を海外の有志が作っています。
SheepShaver Prefs Editor for Mac OS X
http://www.xs4all.nl/~ronaldpr/emaculation/SheepShaverPrefs.zip(Jun 16, 2008

UNIX ROOTを使うと、ファイルが壊れる
まさに名前の通りUNIXディスクになってしまうようで、Mac固有のファイル情報がそぎ落とされてしまい、ファイルが開かないという困った事になります。圧縮してあるファイルは大丈夫です。なので、普段使い用としてはちょっと厳しいです。ここにはシステムの再インストールなどに必要なドライバー類を圧縮して格納庫としておくとか、頻度が低い物に使用するのがいいかと思います。

.dmgファイルでは起動出来ない?
OS10.5の「ディスクユーティリティー」で8GBのボリューム(.dmg)を作って、OSをインストールしたのですが、起動ディスクになりませんでした(HDDとしては機能します)。
OS9の「Disk Cory」で作った.imgファイルなら起動OKです。また「SheepShaverGUI」の「Create..」で作成したボリュームは起動ディスクになります。「Create..」から8GBのボリュームを作って起動ディスクにしました(拡張子のないボリュームファイルが出来上がります)。



 使いやすくセットアップする

お宝広告館 【まれにみるみれにあむ】-OS9.0.4

Sheepshaverは、OSX起動ディスク以外にインストール
ボクはSheepshaverなどの仮想環境は、システムディスクやアプリケーションの入っているメインHDDとは別の、新しいHDDにインストールしています。以前はシステムHDDに入れていたのですが、HDDが異常なくらい「カラカラ」と音を立てて回るのと、タイムマシーンのバックアップが始まると全体に重くなるような印象があるので、他のHDDとはバッサリと切り離しました。これで少しは快適になったような気がします。

バックアップはマメに
ボリュームのイメージファイルをコピーするだけなのでバックアップは楽です。
それから起動トラブルを避けるために、全てのボリュームにシステムフォルダを入れておく事をお勧めします。OS9はシステムフォルダをドラッグしてコピーするだけで、起動ディスクになります。

アップルメニューを使いこなす
OS9時代のTipsを総動員して、使い勝手を向上します。

 アップルメニューの中にアップルメニュー自身のエイリアスを入れる
  アップルメニューから、アップルメニューフォルダをすぐに開けるようになります。
 アップルメニューに、機能拡張のエイリアスを入れる
  機能拡張へのアクセスが素早く出来ます。
 アップルメニューにランチャーのエイリアスを入れる
  誤ってランチャーを閉じた時にすぐに開けます。
 アップルメニューにランチャー項目のエイリアスを入れます
  ランチャー項目がすぐに編集できます。
 順番を上にしたいファイルは、半角スペースやアンダーバーをファイル名先頭につける。
  画像参照してください。“ ”半角スペースだと一番上に、
  “_”アンダーバーを付けるとアルファベットの次に、くるようになります。

お宝広告館 【まれにみるみれにあむ】-Sheepshaver

ランチャーを使いやすく
 起動と同時にランチャーを立ち上げる
  起動項目にランチャー(コントロールパネル)の本体を移動
  エイリアスを入れるのではなく、本体を入れます。
 ランチャーの階層化
  システムフォルダ>ランチャー項目 の中に、「◆GRAPHIC」という「◆」を先頭に付けたフォルダを作ると、
  ランチャーを階層化できます。「◆」は日本語の菱形ではなく、“CTRL”+“s”で入力できる英数の菱形です。
  (OSXでは表示出来ない文字なので、ここでは便宜上漢字の菱形記号を使っています)
  一度「SimpleText」で入力した文字を、コピーしてフォルダに持って行くとスムーズかと思います。

※執筆チウです



 海外の有志が開発続行しているらしい

ソースはこちらです。

【参考ブログ記事】 三愛企画ブログ sheep shaver
 >本家のメンテナンスが2005年でストップしています。(SheepShaver 2.3-Pre も2006年止まり))
 >しかし、開発をしている方がいるみたいです。
 >
 >  -カーソルの配置
 >  -SheepShaver ウィンドウの外にマウスカーソルが出たときの反応が良くなった。
 >  -複数ボタンのマウスに対応
 >  -CD-ROMの改善
 >  -ファイルへのランダムアクセス時の改善
 >  -CPUに対処する更新プログラムをエミュレート
 >  -64 bit Intel/ia64のサポート
 >  -FPUの手順を追加
 >  -SSE and MMX 最適化
 >  -SSSE3 追加 (Intel Core 2 CPUs and newer!!)
 >  -slirp アップデート
 >
 >  New SheepShaver for Windows 30-03-2009 available
 >  http://www.emaculation.com/forum/viewtopic.php?t=5325&sid=746218d0d1162ee16874de2589fe0185



 最新版は、最大解像度のフルスクリーンモードが爆速 !!

温故知新的なつもりで書いた今日のブログでしたが、さすがインターネット!!思わぬ拾い物です。早速最新版のSheepshaverを試してみました。

【Emaculation.com】 SheepShaver 
ダウンロードはこちらから(2009年3月19日版)
SheepShaver UB for Mac OS X with full screen working
本体は SheepShaver_UB_090319.zip
設定は SheepShaverPrefs.zip
です。これまでのSheepShaverとSheepShaver GUIを削除して、この2つの差し替えるだけで動いちゃいましたが、きちんとマニュアルを読んだ方がいいです。以下を参照してください。
セットアップマニュアル
SheepShaver Setup Manual for Mac OS X (Tiger or Leopard)




 Windows版SheepShaverも最新版で爆速に !!

Windows版も、2009年版に入れ替えてみました。
MacProのVMwear上でWindows XPを動かして、その上でSheepShaverのOS9を動かしていますが、こちらももう爆速です。VMwearがバージョンアップで実行速度がかなり改善されたのと、2009年版のSheepShaverが速いのが相まって、明らかに以前所有していた実機のPPCより数倍も速い実行処理速度を実現しています。

【Emaculation.com】 SheepShaver for Windows 
New SheepShaver for Windows 30-03-2009 available



 調子に乗って、Basilisk IIも試しました。起動が瞬速1秒

同じサイトに、MacOS7~8あたりのエミュレーター「Basilisk II」も2009年版があったので試してみました。設定画面は、Sheepshaverとほぼ同じなので、特に迷う事もないと思います。OS7(漢字トーク7)でしか動かないソフトが結構あるので、ちょっくらインストールしてみたんですが、起動が一秒くらいです。昔は100万円くらいしたハードで動いていたOSが、、、、なんとまあ。
大事に保管しておいた当時の雑誌の付録のCD-ROMを開いてみたら、15年前が脳裏に甦って来ました。ハイパーカードとか、超懐かしい。それにしても、OS9.2はかなり完成されたOSでしたが、OS7がこれほど未完成なOSだった事に驚きました。ホントに基本環境だけ提供している感じです。なんだけど、アプリケーションは完成度が高くてこれもまた驚きました。フォトショップ2.5は、なぜかエラーが出て起動出来ませんでした。

【Emaculation.com】 Basilisk II  




 ROMデータもネットに落ちているようですが、自己責任で!!

ボクの様に昔からMacユーザだった人間は、歴代のMacとか古いOSとか持ってますが、そうでない人もネットで拾って来て気軽に遊べるようです。しかし話しのネタ程度の知識として知っておく分には構いませんが、ヤバそうなので使用はやめてください。

【Wiki Oids.org】 Mac>PPC Emulator

MacOS7.5.3は元々Appleサイトから無料で入手可能なようなので、検索してみてください。日本のアップルサイトでも昔は無料でダウンロード出来ましたがかなり昔の話しなので、今は海外の方がヒットしやすいかも。上記のサイトにも分割データでアップされていましたが、詳しくない方には分割ファイルの扱いはちょっと厄介かも(当時はFDとCD-ROMの移行期だったのですが、フロッピー版は分割ファイルになっているのです)。一括のインストーラー(CD-ROM版)もどこかにあるはずです。



次回は、Windows上でOSXを動かせるというPearPCを試してみようかと思っていたら、これはOS 10.4までしか対応してないそうなので、ボクの環境では無理でした。残念。

【関連ブログ記事】 こちらの記事もどうぞ。