名悪役列伝~今井健二 | VBCテレビブログ放送

名悪役列伝~今井健二

最近ではとんとお目にかかれなくなってしまった(泣)筋金入りの愛すべき悪役俳優をアツく語るシリーズ。

今回は今井健二さん!

'55年、東映ニューフェイス第2期生として東映へ入社。同期には故・高倉健さんらが居たという。

東映東京撮影所の現代劇を中心に、ニュー東映のアクション映画でも活躍。元々は二枚目のスター候補で温厚な青年などを演じていたそうですが、後に悪役・敵役に移行していったのは言うまでもありません(笑)

と言うか、"元々は二枚目のスター候補で温厚な青年役"がまったくピンと来ません!!!(断言)

ギョロっとした鋭い目つき、メイクしていなくても頬に切り傷があるんじゃないか?とすら感じさせる顔の作り、体格の良さ・・・。まさに暴力団の最高幹部に相応しい方でした。

ヘタすると現実の暴力団のボスよりも暴力団のボスらしいんじゃないですか?(笑)あまりにも貫禄が有り過ぎて。

趣味は当然、強請・たかり・飲酒・喫煙・賭博・殺人(教唆)・密売・恐喝etc・・・ではなく"釣り"で、'83年に釣りの入門書・魚が勝手に食いつく本(祥伝社 non books・刊)を著し、その本の推薦文は故・高倉健さんが寄せたという・・・。

また、長年の親友であった故・中原早苗さん、故・深作欣二氏夫妻の長男・深作健太氏の名付け親でもあったとか。意外ですねぇ。

'70~'80s刑事ドラマでは出てくればイコール暴力団のボスかマフィアの幹部という感じで、善人役どころか普通の小市民役は殆ど記憶に御座いません!

ただ、あまり後味の悪い悪役は無かったですね。例えばストーカー的な陰湿なタイプの悪役とかね。ストーカーするよりも、懐に仕込んでいる拳銃でズドン!というのがオチでした。人を殺すのに罪の意識がまったく無いタイプ。大物系の悪役でしたね。


こういった貫禄のある"キング・オブ・悪役"系は今後もう出てこないのかしら?(泣)





スギちゃん

若かりし頃の今井健二さん。どことなく"スギちゃん"に似ていた?まだこの時点ではワイルドじゃなかったね。






やっぱりこうでなくちゃ

悪役としてお馴染みの頃の今井健二さん。やっぱりこうでなくちゃ!