パウル・クレー「黄金の魚」ハンブルグ市立美術館
デンマーク・スエーデンと北ドイツの旅 55
パウル・クレー「黄金の魚」
この作品はハンブルグ市立美術館を代表する作品の一つです。
パウル・クレー Paul Klee
1879年12月18日、
スイス、首都ベルン近郊のミュンヘンブーフゼーに
音楽家ハンス・クレーとその妻イーダ・マリア・クレーの息子として生まれ、早くから、絵画、音楽の才能を見せる。
1906年、ピアニスト、リリーシュトンプと結婚。
1920年バウハウスに招聘され
ワイマール/デッサウ/ベルリンで教育と研究と制作の日々を持つ。1931年デュッセルドルフのアカデミーに招聘される。
1933年故郷ベルンに転居。
1940年6月29日ロカルノ、ムラルトで死去、
葬儀は7月4日ベルンで行われる。
先日、逝去された音楽評論家の吉田秀和さんが
「ピカソとならぶ20世紀最大の画家」として語られ、
クレー作品についても記されています。
ハンブルグ市立美術館にて、念願のクレー作品を鑑賞
パウル・クレー「黄金の魚」1925
黄金の魚 谷川俊太郎
おおきなさかなはおおきなくちで
ちゅうくらいのさかなをたべ
ちゅうくらいのさかなは
ちいさなさかなをたべ
ちいさなさかなは
もっとちいさな
さかなをたべ
いのちはいのちをいけにえとして
ひかりかがやく
しあわせはひふしあわせをやしないとして
はなひらく
どんなよろこびのふかいうみにも
ひとつぶのなみだが
とけていないということはない
「クレーの絵本」パウル・クレー:絵・谷川俊太郎:詩
37頁、講談社1995
パウル・クレー参考文献
Paul Klee パウル・クレー
カローラ・ギーディオンーヴェルガー著/宮下誠訳/パルコ美術新書1994