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井上靖文学碑  小説『氷壁』の一部を刻む。『氷壁』は日本を代表する山岳小説で、映画にもなった。当時、ナイロンザイル事件としてかなり話題になったと記憶している。1958年ここで映画のロケが行われたのを記念して建てられた


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若山牧水歌碑 「砂山の蔭にはやなりぬ何やらむ別れの惜しき酒田の港」歌集『さびしき樹木』より。大正6年8月6日夕刻に酒田についた牧水は停電で暗い遊郭で酒を汲み、おばこ節を聞いたといわれる。他に『北国紀行』の一部も刻む


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野口雨情文学碑 「米ぢゃ庄内 港ぢゃ酒田 日和山まで船が来る」 大正15年酒田で開催された荒木京之助の出版記念音楽会で贈った歌


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齋藤茂吉歌碑 「おほきなる流となればためらはず酒田のうみにそそがむとする」 昭和22年酒田で詠んだ歌を刻む大きな碑である。山形県出身の人だけに県内に茂吉の歌碑は多くみられる


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与謝蕪村句碑 「毛見の衆の舟さし下せ最上川」「新米の坂田は早し毛がみ河」
蕪村句集『新花摘』より。寛保2(1742)年、奥州旅行の際酒田を通ったといわれる。坂田は酒田のことで、新米の積み出しの早さと最上川の流れの速さをかけた。蕪村には最上川を詠った思われる「さみだれや大河を前に家二軒」の名句がある


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詠み人知らず歌碑 「最上川のぼればくだる稲舟の いなにはあらずこの月ばかり」 『古今和歌集』東歌より。よみ人知らずの歌とはいっても、最上川を詠った最初の歌としてあまりにも有名な歌である。「稲舟の」は枕詞