「ふしぎの海のナディア」(1990年~91年作品)第36話~39話・最終回 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

総監督:庵野秀明、原作:ジュール・ヴェルヌ「海底二万マイル」、制作:東宝。



第36話 ネオ皇帝

名ディアはネオ皇帝に引き合わされ、ブルーウォーターを奪われた。ネオ皇帝はナディアの兄であり、アトランティス人の正統な王であった。彼らアトランティス人は地球に不時着した際、地球の猿に知恵を与えて使役した。それが人間であった。ネオアトランティスは地球の支配者として再び君臨するため、レッドノアを手に入れたのだった。対するネモ船長は、アトランティス人が地球へやってきたときの最後の船をΝ-ノーチラス号と名付け、ガーゴイルに戦いを挑んだ。

第37話 宇宙(そら)へ…

ネモ船長はアトランティスの末裔タルテソス王国の王であった。ネオ皇帝とナディアが彼の子供たちだが、ガーゴイルに悪を吹き込まれたネオ皇帝は父を裏切ったのだった。ガーゴイルの本当の名はネメシス・ラ・アルゴール。タルテソス王国の宰相にして裏切り者。彼はバベルの塔を使って人類から地球を取り戻そうとして王に邪魔をされ、以後憎しみ合う仲になっていた。戦いの舞台は宇宙に移り、バベルの塔を使用不能にするためにグランディス一味はグラタンでレッドノア内部に潜入。破壊に成功した。

第38話 星を継ぐ者…

バリアとトラクタービームを失ったレッドノアは、Ν-ノーチラス号を抑え込んでおくことが出来なくなった。内部に潜入したネオだったがガーゴイルに捕まってしまい、洗脳されたネオとナディアに銃で撃たれてしまった。Ν-ノーチラス号はネモの救出のため特攻をかけ、洗脳されていたはずのネオ皇帝はその真の姿であるアンドロイドの身体を晒しながらガーゴイルの洗脳を解いた。彼は妹のナディアを助けすべてを託した。ガーゴイルは洗脳の解けたナディアを恐喝するためにジャンを使ったが言うことを聞かなかったために彼を殺した。ふたつのブルーウォーターを得たナディアはそれをひとつに合わせた。すると彼女は光の玉に包まれM78星雲と交信することが出来た。ナディアは死んだジャンのためにブルーウォーターの命を使った。ガーゴイルは光の玉の中に入ろうとしたが、彼の身体は塩になって消えてしまった。彼もまたすでに人間だったのだ。アトランティス人の末裔は、すでにネモとナディアのふたりだけになっていたのである。ネモはレッドノアを破壊して自らも命を絶った。ブルーウォーターを失ったナディアは、人間として生涯を全うした。

<雑感>

「ウルトラマン」じゃん。「シン・ウルトラマン」って絶対にこのネタを使ってくるわ。第7話「バラージの青い石」とセブンの第42話「ノンマルトの使者」をやるはず。岡田斗司夫とか庵野とか世代が近いから元ネタを知りすぎている。嫁くらい離れていると気にならないのだろう。

未視聴だった「ふしぎの海のナディア」は、クリエイティブという面ではいまひとつだった。楽しい作品として子供の記憶には残る仕掛けがたくさんあるのは確かだ。「ウルトラマン」の元ネタも知らなければワクワクするのだろうし。

嫁によると、ナディアとかジャンよりグランディス一味に感情移入して視聴していたそうだ。あれも「タイムボカン」なのだが、タイムボカンシリーズを薄っすらとしか知らない世代は確かにあの3人とグラタンの大活躍に興奮するのかもしれない。

まぁまぁじゃなかったかな。