第四章「厭世の軍師」
第四章あらすじ
カーラーンの裏切りにより、命を狙われたアルスラーン(CV:小林裕介)は
ダリューン(CV:細谷佳正)と共に彼の友人であるナルサス(CV:浪川大輔)と
その従者・エラム(CV:花江夏樹)の元に身を隠すことに。
そこでナルサス本人からかつてパルスを救った奇策を耳にしたアルスラーンは国を取り戻す為に
ナルサスの力を貸してもらえないかどうか頼み込むが、良い返事をもらうことはできず。
そんな時、カーラーン(CV:大川透)の部下たちがアルスラーンたちを追ってナルサスの元を訪ねてきた。
前回のラストにメインキャラのナルサスとエラムがようやく登場しましたが、
本題はここからですね。
宮廷を追放されて山奥に住んでいたナルサスですが、アルスラーンに対して
特にこれといって冷たく当たるということもなく、むしろ普通に歓迎していました。
宮廷で戦うだけのの日々を送るよりも彼にとっては芸術に多く触れられる今の方が大切みたいです。
そのためか宮廷を追い出されたことはあまり気にしていない感じですね。
金銭面についてはアンドラゴラス三世(CV:菅生隆之)からかなりもらってたみたいで問題なし。
再び戦場に戻るより、自分の好きなことに取り組める今を失いたくない様子でした。
ただし、絵はお世辞にも上手いと言えるレベルではないらしく、
アルスラーンも思わず固まってしまうレベル。
ま、芸術と言ってもいろいろですから。
それを下手だと言う人もいれば、最高の作品だと評価する人もいる。
ピカソだって上手いかどうかというより、独特の世界観が評価されたように思いますし、
ナルサスの絵だってもしかしたら高く評価してくれる人がいるかもしれません。
とりあえず、どんな絵なのか拝見したいところです。
絵を見て固まってはいましたが、ナルサスの絵に真剣な姿は
アルスラーンにはちゃんと届いていたようです。
戦いに関しては誰かに守ってもらわなければならないくらい頼りないですが、
アンドラゴラス三世とは違い、人を見る目というか、
一人一人に目を向けているところがアルスラーンのいいところだと思います。
ナルサスがアルスラーンに対して礼儀をわきまえた振る舞いをする一方で、
エラムは礼儀正しくはあるものの、どこか冷たい態度での振舞いでした。
彼の場合は両親が奴隷だったこともあるでしょうし、
奴隷制度を設けたアンドラゴラス三世の息子で、
それが当たり前のように育ってきたアルスラーンに対し複雑な心境なのかもしれません。
奴隷がいるから国が豊かだと過去に語ったアルスラーンですが、
裕福な暮らしの中にいた彼が奴隷たちがどんな想いでいたかは知る由もない。
ただ、かつてルシタニアの少年兵(CV:内山夕実)に
"人はみな平等である"と言われたことがずっと引っ掛かっていたようでした。
ナルサスの奴隷解放や、彼の奴隷制度の廃止の意見、
そして奴隷の両親をナルサスによって解放してもらった恩から彼の元にいるエラム。
それらがアルスラーンに与える影響はどんなものでしょうか。
奴隷に対する考えは3年前から確実に変わりつつあるのだと思います。
あとは奴隷制度を廃止すべきか否かを彼が自分自身でその答えを導けるかどうかだと思います。
彼の答え次第でエラムの心を開けるかどうかも変わってくるかもしれませんね。
ナルサスのもとに身を隠して程なくしてカーラーンの部下たちがナルサスの元を訪ねてきました。
そもそもカーラーンの城の前をダリューンたちが通り、
ナルサスを巻き込もうとしたことがきっかけなのですが。
ダリューンもかなりの策士ですよね。
断られるのは目に見えているから断ざるを得ない状況を作ってしまおうっていう。
さて、カーラーンの部下たちに自分たちがいることを悟られぬように屋根裏へ身を隠した
アルスラーンとダリューンですが、そこでヴァフリーズ(CV:津田英三)の死を知ることに。
それとカーラーンが自らの部下としてナルサスを迎えたいという話も出てきました。
ま、アルスラーンたちの申し出を断った時点でナルサスが断ることは目に見えていたわけですが。
カーラーンもナルサスの軍師としての力を買って配下に加えようという考えだったようですから。
カーラーンの部下たちが落とし穴に落ちていく姿はまるでボッシュート。
まさかこんなバラエティのような描き方をこの作品内で見れるとは。
そこそこ深い落とし穴には水が張られ、そう簡単には出てこられない構造になっていました。
ま、一度は肩車に肩車して肩車で抜け出そうとしていましたけどね。
皿一枚で落とし穴に逆戻りですよ。
一方でヴァフリーズの死を知ったアルスラーンとダリューンはショックを隠せない様子でした。
ダリューンにとっては良き叔父であり、アンドラゴラス三世から庇ってくれたこともありましたね。
きっとそんなつもりはなかったのかもしれませんが、
ダリューンにアルスラーン個人への忠誠を従わせたのは
自分がアルスラーンに味方できなくなる状況を見越して…
アルスラーンにとってもヴァフリーズは育ての親のようなものでしょう。
14歳って複雑な年頃だから反発することもありましたが、
いなくなって初めてどうしてちゃんと言うことを聞かなかったのだろうかと感じるものです。
知らないところでその死を知ってしまうのは悲しいことだよね。
でも、いつまでも下を向いているわけにもいきません。
アルスラーンは改めてナルサスの力を借りようと今度は条件付きで交渉。
破壊的な絵を描くナルサスに宮廷画家としての称号を与えること。
軍師としての地位ではなく、芸術家としての地位はナルサスにとってどれだけ嬉しかったことでしょうか。
パルスの汚点になるという点については否定しませんでしたけど、
「死に顔よりも生きた表情を描いてもらいたい」ってなんかグッときました。
カーラーンでさえ落とせなかったナルサスを見事落としてみせたアルスラーン。
ようやく仲間が一人増えましたね。
でも、まだ物語は始まったばかりですから仲間集めもスタートを切ったばかりです。
これからがもっと面白くなりそう。
次回は放送時間が17:30になるそうで。
『ベイビーステップ』と時間被る…
この時間枠って稀に放送時間の変更あるから困る…
次回「王都炎上 ~前編~」
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