2人の金田一耕助 片岡千恵蔵&池部良
以前、こちらの本のこと書いた気します。
あっしらの世代だと、金田一耕助の映像は、この石坂浩二とテレビ版の古谷一行の2人が代表で、それ以降は、いろいろ出てきましたが、それ以前は、知らなかったので、この本で学習。高倉健版「悪魔の手毬唄」は放送があって見たら原作を全く無視した、ある意味痛快?で凄かったっての書いたと思うのです。
今回、AXNミステリーチャンネルで片岡千恵蔵版と池部良版が放送されるということで、録画して見た次第でございます。
まずは片岡千恵蔵金田一耕助のこちら
こちらは、おなじみ「本陣殺人事件」の映画化。上述の本(以下読本とします)によると、GHQの指摘で殺人事件というタイトルが使えないと。それでこのタイトルになったと。本陣ーを読まれた方には、まぁ納得はできるタイトルですかね??あ、すみません、ネタバレ気にせずいきますよ。なんせ1947年の作品のようです!!残っていただけ嬉しいっすね!
で、こちらが片岡千恵蔵。GHQの命令で時代劇の制作が禁じられて、時代劇のスターが現代劇に参入されてきた時期の一人。どちらかと言えば「多羅尾伴内」シリーズのほうが有名。と言いつつ、あっしは全く見たことないのですが、割と子供の頃から、この人の名前は知っています。なーーんでか???それは相撲で輝昇という戦中戦後活躍した力士の紹介に必ず「片岡千恵蔵」ばりの美男子と出てたからなんですね。
本家を知る前に傍系を先に知ると。まぁいわば新田純一を先に知って、近藤真彦をあとから知るみたいな。例えがよくないか?どうなんだい!マッチさん!!??
そして今作でなぜか強引に助手にさせられるのが伝説の美人女優
原節子!!
丸メガネで美貌をだいなしにされていると読本にも。この後、女優は変われど、助手の白木静子として続いていくようです。
あっしでもわかる出演者は一柳家を仕切る老女役の杉村春子。と言いつつ、この時、39歳と読本にありました。違和感ないのがすごい。
左の女優は賀原夏子。あっしの世代ではおばあちゃん女優として覚えているわけですが、お若い時代のものですね。
で、こちらが三本指の男なわけですが
「三本指の男は私なんだよ!」と片岡金田一。これじゃ多羅尾伴内だよ!ってかそんな暇あったら、犯行未然に防げよ!!
ん??犯行??そう原作では心中自殺なんですが、こちらは犯人が存在します。
最後は原節子がメガネはずして美貌を見せてエンディング。読本では終わりよければ・・・としめています 笑
問題はこっち?
池部良版金田一。
こちらはあっし原作読んでないので、映像との差異はわからないのですが、なんとも・・・
少しあとの制作なので舞台も華やかになります。
知ってる顔も多くなり、こちら東野英治郎。
有島一郎と、左の美女は、後年の塩沢とき、この時は塩沢登代路という芸名だったそうです。いや本当美人。殺されちゃうんだけどね。
千秋実
そして池部良版金田一は1時間半くらいにおもむろに登場。現場検証になぜかいて許される!当時の探偵は地位が高いってことで。
わたしが呼んだんです。と千秋実。さっそく捜査陣に(^^)
つっこみどこ多い作品で例えば
足だけ見えるダンス
そこで一組が切断された足
きゃぁぁって、いっしょに踊ってたらわかるでしょ??笑
そして読本にも書いてありますが、どのように推理したか全く描かれず、いきなり犯人を指摘!笑
犯人が有島一郎。こんな走る彼ははじめて見たっす!
で、追い詰められて
絶命
あれあれ、なんか捕らえられていた人いたよね?犯人死んで大丈夫??
あ、助かってら 笑
終わりかい!!?? 笑
いやいや当時はこれで満足だったんでしょうね。とにかくおもしろかったからOKです!