こないだの休みは
テレビ放送を録画した「トイストーリー2」を家族で観たよ
ピクサー映画はあまり本数観てないし、トイストーリーのシリーズもこの度初めて観た


物語の黒幕であるプロスペクター
↓コイツ

刺さったねぇ~ 

こいつの闇が実に刺さった!


見た目は陽気なお爺さんな雰囲気
物語中盤までは実~に好々爺な印象
しかしながら実は闇の深い心の持ち主であることが判明するんよ


ザックリ説明します
(「読むのめんどくせぇ~」って人は文字の色変えてるところ見たら雰囲気くらいは伝わります)


主人公ウッディはアンディという少年がお気に入りのカウボーイ人形
しかし実は昔のTV人形劇の主人公キャラであり、かなりのプレミア商品
ウッディはアンディの留守中、その価値に目を付けたオモチャ屋の経営者に盗まれてしまう


ウッディは盗まれた先で同じシリーズ玩具であるカウガールのジェシー、そして鉱夫のプロスペクターと出会う
盗んだオモチャ屋経営者は日本の博物館にこれらのセットを高値で売る約束を交わしていた


プロスペクターは箱入り未開封の新品人形
他のキャラと違い、ただ一人売れ残った末にワゴンセールで投げ売りされた過去を持つ
言ってしまえば単体での魅力に乏しいって事


そしてカウガール人形のジェシーが、かつての持ち主が成長して大人になることで不要品となり、リサイクルされたという過去を知っている


それらの背景から
【博物館に並べられて永遠に生きられる事こそ我が至上】
として、その事に執着固執する様になる


自身の博物館行きには、主人公キャラであるウッディは必要不可欠な存在
自分自身はただの抱き合わせで単体ではその夢は叶わないことは痛いほど理解している


だからプロスペクターは連れてこられたウッディに「博物館はいいよ~♪ 行けばみんな永遠に一緒だよ♪」と優しく説得する


1度は博物館行きを決めたウッディだけど、迎えに来たオモチャ達の説得などにより「やっぱりアンディの所に帰る」と心変わり


するとそれまで好々爺だったプロスペクターは態度を一変
「誰にも邪魔させん!」と本音の闇の部分をぶちまけながら強硬な手段に出る


結局、ウッディやオモチャ達のオモチャ達の活躍でプロスペクターのささやかな野望は潰えて、彼は自称芸術家の落書き大好きな女の子のリュックの中に入れられてそのまま彼女の持ち物となった


ありがとう
説明文を
最後まで読んでくれてありがとう


多分ワシが若い頃なら
「そんなひねくれた考えはよせよ~」なんて考えて、プロスペクターは蔑みの対象にしかならなかっただろう


でもなぁ
色々味わって中年になるまで生きてきたら
プロスペクターの考えや思いが理解出来るんよなぁ~


選ばれなかった劣等感

抗いきれない自分の力不足

新しい物を阻害する心
(これについては説明文では省略した)
捨て切れぬ想い

そして普段は優しそうにしていても
その本性は自己中心的で冷酷


あぁ…心に入ってくる
心の中に彼の負の感情が刺さってくる
理解出来る 理解出来るよ
今ならどの感情も理解出来るよ


このキャラの設定や立ち位置を考えた人は大したものだね
子供や青少年が観たら大抵「本性の腐ったジジイ」と判断するかも知れんが
ある程度歳を喰った世代なら、その悲哀を感じて何とも言えない気持ちになる人物も一定数いる気がするよ


まぁしかし…
タラタラ長く書いたけど
心の中に闇があっても、自分なりにそいつと付き合っていきながら
まっすぐ前見て、全うに生きたいね
少なくとも自分はそうありたい


昨日はバイク乗って家に帰りながら
書きかけのこの記事思い出したら
長渕剛の【花菱にて】の歌詞が頭をよぎったよ

♪窓をあければ 小さな河川かわが流れてた
夜風はしらしらと 頬に冷たく
そして生きてく 勇気が欲しくて
それでも死ねない 自分がなお悲しいんだ


シングル曲じゃなく、あまり有名でないけど
長渕剛の中でも10指には入る好きな曲
心に染みいるんよなぁ~
気が向く人はいないかも知れんが
気が向いたらクリックして聴いてみてほしい


なんか久しぶりに長めの記事になった
ちょこちょこ3日かけて書いたよ
最後まで読んでくれて
ホンマにありがとうございます