『ひぐらしのなく頃に』シリーズに登場する「園崎詩音」について、狂気的な面から魅力をご紹介したいと思います。本編や新作アニメのネタバレを含みますのでご注意ください。
【ひぐらし】詩音は基本的に問題児
基本的に魅音より一枚上手
出生に関係する魅音の遠慮もあるのかもしれませんが、基本的に詩音が魅音を負かす場面が多いですね。
圭一を使って魅音をからかったりするので、魅音からは表面上苦手意識を持っています。
相性的に優位に立てないのはレナ
詩音はなにかと主導権を握りたがる姉御タイプなのですが、昭和57年のやりとりもあってか、勘の鋭いレナを要注意人物と見ている節があります。
また、悟史の失踪の前にレナがオヤシロさまについて語ったことも苦手意識を生んだ原因かと思われます。
面倒をみたがり姉さん
頼りない悟史の背中を叩いたり、皆殺し編以降は沙都子の世話を焼いたり、なんだかんだ魅音の心配をしたりと、基本的に姉御気質な詩音。
詩音は自分が万能だと思っている節もあって世話を焼きたがるのかもしれません。
しかし、詩音は万能と自覚しているが故に周りが見えなくなり、綿流し編・目明し編のような暴走をするんですよね。
レナと似たタイプかもしれませんが、レナが責任感を空回りさせたのに対して、詩音にとっては自分以外信用できなくて空回りというのが差かと思います。
【ひぐらし】魅音と詩音の入れ代わり
双子入れ替わり問題は、詩音・魅音を語る上では外せない話題なのでここでざっくり解説を入れておきます。
園崎家で双子は忌み子とされており、次女である「詩音」は何かと不遇な境遇にありました。
ある日、いつものように「魅音」と「詩音」は入れ代わりをしました。
そして、次女の方が「魅音」になった日、たまたま当主(つまり長女)に入れられるはずの鬼の入れ墨が次女に彫られてしまいました。
一部ストーリーを除いて、普段「詩音」でいる彼女は本来長女であったんです。
あまりに似過ぎた双子。
結局入、双子のれ代わりは誰にも信じてもらえず、ずっと入れ替わったまま過ごすことに。
魅音は詩音へ罪悪感を抱いている
本来自身が「詩音」として不遇を受け入れる立場であったため、魅音は心の底では詩音に対して申し訳なさを抱いているみたいです。
だからこそ悟史を詩音に譲ったり、なにかと強く出れないところがあります。
基本的に水に流したつもりだけど…
詩音も入れ替わりについては受け入れており、むしろ魅音に面倒な次期当主の立場を押し付けてすまないと思っているくらいです。
もちろんズルいと思うこともあったでしょうが、魅音の気遣いもあってから姉妹関係は良好。
だがしかし。
詩音が雛見沢症候群を発症することによって、嫉妬心が燃え上がっちゃうと入れ替わりについても恨みつらみを言い始めます。
見分ける方法は缶詰
葛西が都市伝説を吹き込んだせいで詩音は大の缶詰嫌いです。
ただし魅音には缶詰嫌いがありませんので、最悪迷った時には缶詰を食べさせれば多分見抜けます(適当)。
【ひぐらし】詩音は知能が高くとも沸点が低い
キレると周りが見えなくなる
詩音は一度頭に血が上ると周りが一切見えなくなるタイプなので、止めるのも一苦労。
周りに仲間がいれば強制ストップができるかもしれませんが、止める人がいないとどんどん暴走してしまいます。
綿流し編・目明し編がいい例ですね。
走り始めてしまえば、途中で間違いに気づいてしまっても詩音はやめませんから。
雛見沢から遠ざけられ続けた影響
詩音の暴走は本来の性格も問題ではあると思いますが、雛見沢症候群を悪化させてしまった要因の1つに詩音の境遇もあると思います。
詩音は家の方針で雛見沢から遠く離れた聖ルチーア学園に幽閉されていましたし、抜け出した後も雛見沢に足を踏み入れることはしばらくできませんでした。
鬼隠し編で圭一がたった数日雛見沢を離れただけで雛見沢症候群を発症してしまったのですから、詩音が疑心暗鬼に飲まれやすくなっていたのも頷けます。
【ひぐらし】詩音の狂気の原因は愛
悟史のことが本当に好き
日陰でしか生きられない詩音にとって、自分を助けてくれた悟史は太陽のように輝いて見えたことでしょう。
目明し編読みましたか?見ましたか?
前半、ただの少女漫画じゃないですか!
悟史の言動に一喜一憂する詩音の可愛さと言ったらもう。
だから悟史を独り占めする見知らぬ妹に憎悪を向けるのも、私個人としては仕方ないかなと。
なによりも悟史を苦しみから救いたいだけでしたから……。
悟史に依存をする詩音
悟史がいなくなってからも、詩音を支え続けたのは悟史への恋心でした。
悟史の捜索も、彼のために行動すること自体が詩音の心の支えだったはず。
羽入のことを悟史と勘違いしていて期間、詩音は幸せそうでした。
詩音だって年頃の女の子です。
1人で強く生きていくなんてできっこなくて、辛い境遇の中、悟史が詩音の活力だったんです。
悟史のためだから
詩音にとって悟史は全てであり、詩音から悟史を抜いたら…
抜けなかったんです。
悟史がいなくなった生活に慣れかけたことを受け入れられなかった。
そうして詩音は勘違いをしたまま、悟史のためにと言い聞かせて惨劇を繰り返すことになりました。
しかし、最終的に目明し編では悟史の帰りを待つことができず、詩音は詩音であることも魅音であることもやめ、鬼と化しました。
悟史のこととなると冷静さを失う
恋愛的なやり取りにおいても、スピンオフとかで悟史が絡むと一気に詩音の知能が下がります。
平和な世界でも惨劇の中でも、悟史に対してヤンデレを突き通す詩音。
でも、祭囃し編で診療所に潜入した時の詩音の言動、私めっちゃ泣きました……。
愛だなぁ……。
【ひぐらし】詩音はめちゃくちゃ可愛い
最後になりますが、詩音はあらゆる作品の中で私が1番好きなキャラクターなんです。
好きな人のためにあそこまで暴走できるなんて、めっちゃ素敵なことだと思います。
最初から最後までずっと悟史くんなんですもの。
やってきたことは許されない非道なことばかりかもしれなくても、私は詩音が好き(大声)。
なんなら目明し編は小説を3桁以上読み返したし、ゲームも目明し編だけで3桁時間以上やりました。ほんと。
あとね、詩音は悟史くんの嫁。
ほんと詩音は可愛い。
すごく、とても、かなり可愛い!
(澪尽し編はおいといて)
いつか本編で詩音と悟史くんが笑って一緒に過ごしていてほしいのです。
それだけが私の望みです。